よしもとばななの『ちえちゃんと私』に出てくるちえちゃんのことが気になっている今日この頃です。
ちえちゃんは、料理は味噌汁しかつくれないが、掃除が出来て、お風呂や玄関はいつもピカピカ、靴もそろっている。ちえちゃんがいるだけで、部屋の空気が清くピンとはりつめて、しかもほのかに暖かい。
ちえちゃんはオーストラリアのベジタリアンの自給自足のグループで子供のころから育って子どもの頃から、ある意味めちゃくちゃな食生活をしていたので、食べ物にほとんど興味がなく、冷蔵庫に腐ったものが入っていても気にしない。
自分が食べるものは、パンや麺類、野菜が嫌いで、ご飯が嫌いで、よくかむのも嫌いで、運動もしないし、ほとんど外にも出ないから、足は細くて、色が不健康に白い。でもそこそこ太っている。
ちえちゃんの趣味は、リビングの日の当たるところで、野菜のビニールパックを利用した、植物栽培をすること。とても無口で、初めての人には口をひらかない。
主人公の私は、ちえちゃんとひょんなことから同居するのだが、それまで誰にも依存することのなかった私が、ちえちゃんを見ているだけで幸せな気分になり、ちえちゃんを失いそうになると動揺する。
ちえちゃんは、じつは「誰にも望まれなかった子供」だった。今は「わたし」にこんなに必要とされているのに・・・
私の愛猫が4年前に死んだ時、あの猫は何だったのだろう、としばらく考えていた時と、同じような感じに陥る小説だ。
ちえちゃんは、料理は味噌汁しかつくれないが、掃除が出来て、お風呂や玄関はいつもピカピカ、靴もそろっている。ちえちゃんがいるだけで、部屋の空気が清くピンとはりつめて、しかもほのかに暖かい。
ちえちゃんはオーストラリアのベジタリアンの自給自足のグループで子供のころから育って子どもの頃から、ある意味めちゃくちゃな食生活をしていたので、食べ物にほとんど興味がなく、冷蔵庫に腐ったものが入っていても気にしない。
自分が食べるものは、パンや麺類、野菜が嫌いで、ご飯が嫌いで、よくかむのも嫌いで、運動もしないし、ほとんど外にも出ないから、足は細くて、色が不健康に白い。でもそこそこ太っている。
ちえちゃんの趣味は、リビングの日の当たるところで、野菜のビニールパックを利用した、植物栽培をすること。とても無口で、初めての人には口をひらかない。
主人公の私は、ちえちゃんとひょんなことから同居するのだが、それまで誰にも依存することのなかった私が、ちえちゃんを見ているだけで幸せな気分になり、ちえちゃんを失いそうになると動揺する。
ちえちゃんは、じつは「誰にも望まれなかった子供」だった。今は「わたし」にこんなに必要とされているのに・・・
私の愛猫が4年前に死んだ時、あの猫は何だったのだろう、としばらく考えていた時と、同じような感じに陥る小説だ。