ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

アラビアンコーヒー占い

2016-04-17 | 日記
コーヒーに暖かい牛乳を入れて、家族が飲んだ形跡のカップが放置してあった。ミルクとコーヒーの混ざった色合いの残り滓が蝉の羽のようにきれいで、見入ってしまった。
なんでもアラブ地方では、アラビアンコーヒーを飲んだ後、カップについた残滓の模様で占いをする風習があるらしい。人間は何でも占うのが好きだ。
地震の解説を見ていると、「どれが本震だったのか、余震だったのか、起こってみないとわからない」と言っていた。また、「本震より後に起こる余震のほうが大きいということは絶対ありません」とも言っていた。
何という矛盾。つまりは、一連の地震活動が終わってみないと、どれが余震だか本震だかわからないということだ。それならそうとはっきり言ったらどうなのだろう。
地震の解説はすべて後出しだ。人生に起こることも後になってみないと分からないからそれは仕方がない。そういう意味では巷の怪しい占いとなんら変わるところはない。どこで起こっても、何時起こってもいいように、心の準備が一番大切だと思った。