メランコリア

木曜日の夕方、夫が九州に用事で出かけたので、久しぶりに、一人でゆっくりDVDでも見ようとビデオ屋から「メランコリア」を借りてきて見ていた。ついでにボサノバの音楽も。
「メランコリア」は私の最も愛する女優、キルスティン・ダンストが出ている映画だ。映画館で見て、あらすじは全然わからなかったが、最後のシーンでメランコリア星が地球にぶつかる映像の美しさにひかれて、もう一度見ようと借りてきた。
途中でいったんとめてニュースにかえたら、九州に地震が来るという速報がでていた。そのとき夫は大分の竹田市にいて心配したがほどなく連絡があり、震度４だということだった。
「メランコリア」を最後まで見て、ちょっとドキドキした。地球に惑星がぶつかる話だから当然だと思った。それだけだと思った。その晩は地震がこんなに大きくなるとは思っていなかった。翌日、夫は鹿児島に移動した。熊本経由で行く予定が、電車が止まっていて行けなくて、大分経由で鹿児島に着いたと電話があった。翌未明、大分で震度５があったとき、「鹿児島でもゆれを感じたが、大丈夫」とメールが朝早く来た。そして、明日、鹿児島から福岡まで移動して、飛行機にのって帰るつもりだったが、新幹線は不通、在来線も熊本関内と大分関内は不通、中国自動車道も熊本、大分県内の道が不通、高速バスも運休している。
もう博多まで行くのはあきらめたら、とメールした。無理してもしかたがない。いろいろ捜したら、志布志湾からフェリーが大阪南港まで出ていることがわかり、海のルートはどうでしょう、と打診した。
３０分おきぐらいに大地が揺れていて、当地の人はどんなにこわいことでしょう。何とか早く収束に向かって欲しいものです。