ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

消えるか、残るか

2014-02-26 | 日記
ビットコインに、リーマンショックが起こっているらしい。いやマウントゴックスという取引所が取引を停止したから、マウントゴックスショックだというべきか。
ビットコインの使い方は、何度聞いてもよくわからない。
若い人に聞いてみたら、まずスマホでビットコインを買う。ここからもうできない。私はスマホがない。
スマホがなければパソコンでもいいらしい。パソコンからマウントゴックスビットコイン銀行に行き、ビットコインを買う。その代価は、自分が持っている普通の銀行口座から払う。
だいたいここで私は迷う。欲しい物があれば、銀行からお金を引き出して直接買えばいいんじゃない?
しかし、ビットコインは、どんな通貨でも決済できるらしい。ドルで払わなければいけない場合、円貯金しかないと為替手数料が必要になる。ビットコインはそれが要らないらしい。
また為替の差額を目当てに、ビットコインを投資として買う人もいるらしい。
ビットコイン自体も、毎日相場が変わるらしい。
送金手数料も要らないから、外国への送金に使う人もいる。
買ったことがばれるとマズイ物を買う場合にも、便利らしい。

しかし、すべてのものがビットコインで買えればいいが、やっぱり現金しか受け取らないという人も多くいて、そのために取引所があるのだろうが、その取引所が取引を停止してしまった。

昔中国に旅行した時、兌換券制度というのがあって、外国人は人民元を直接買えず、兌換券という紙幣と円と交換させられていた。兌換券は、外国人向けの友諠商店というところで使った記憶がある。まだ今も友諠商店というのはあるのだろうか。

兌換券は、人民元に闇で換えると、高額レートになるが、違法なので、それは禁止されているといわれていた。いろいろな種類のモノがまだあまりない時代で、元が今よりずっと価値の低い時代だったから、兌換券は、中国国内では貴重だったのだろう。
帰国する時、兌換券は、日本円に換金できたが、人民元はまだできない時代だった。

今、ビットコインは兌換券よりもずっと閉鎖的である。ビットコインで、何か社会に役に立つことをするとか、記念碑をたてるとか、目に見えることをしないと、なかなか信用されないのではないか。
「この鉄道は、日本からの資金援助で作られました」と、途上国で書いてあると、ああ、円って役に立っているのだなあと思う。やっぱりお金は自分の欲望を満たすだけに使うと、世の中から消えていくものかもしれない。通貨が信頼されるには、義捐金とか、寄付金とか、資金援助でできた橋とかという形で、お金を見える化したほうがいいのかもしれない。