ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

ふるさと納税の幸わう国

2017-02-24 | 日記
昨年の12月にふるさと納税デビューをした。そして今年の確定申告。少しばかり足が出てしまったが、12月は毎日パソコンの前で、あれにしようか、これにしようかと悩む楽しい日々が続いた。こんな素晴らしい制度を考え出した人は天才だと思った。上手に計算すれば、2000円の負担金で、「ふるさと」の美味しいものや、面白いものが送られてくる。税金は後から確定申告で「寄付金控除」として返って来る。少しばかり多く寄付しすぎても、特産物が楽しめるし、寄付できた、という気持ちで、悪い気はしない。自分でそのものを実費で注文すればよいという人もいるが、自分では注文したくないけど、寄付で返礼物がどんなものか、わくわくして待つという気分が味わえるのはふるさと納税ならでは。
こんなに面白い税金払いのシステムに、総務省が最近「行き過ぎ」を警戒して、いろいろ難癖をつけているそうだ。例えば東京23区の税金が地方に流れてしまった、とか寄付金の半額以上のお返しはいけないとか、ふるさと納税のお返しの品をアマゾンで売るのは禁止とか。
いちいちうるさい!だいたいふるさと納税を考え出したのはそっちでしょう。東京23区は私も何か面白いものはないかと、ネットで見てみたが何も欲しいものがなかった。また地方なら、その地で一流のお菓子屋さんのクグロフケーキとかがお返しに入っているのに、東京の名だたる銘菓のメーカーはまったくお返し品にはいっていない。これは何故だろう。ふるさと納税で宣伝しなくてもどんどん売れるから、お返しとして出すのがもったいないと考えているのか。お返しの品と送料と手間が納税額の8割ぐらいになって、赤字寸前の町があるからふるさと納税は考え物だという意見もあるが、少しでも残る分があり、町の宣伝になるのならそれでもかまわないと思う町があってもいいはずだ。納税額から手間代と送料と品物代をマイナスすると、2割しか残らなくても、その町の人がそれでいいというならそのままでいいではないか。あまり大変なら、自分たちで考えてやめればいいのだ。
ふるさと納税は納税額が多い人ほど、たくさんできるので、東京23区の人の税金が地方に回るのは当然だ。地方活性にこんなにいい納税法は、他に見つからないのではないか。
というわけで、今年もはや納税した。まだ来年の年収が未定なのに。こんなに楽しい納税法はもっともっと広げるべきだと思う。去年は1万円の納税で15キロの米というのを注文したが、今年は1万円で20キロのところが出てきた。お気に入りの町に遊びに行きたいなという気持ちも湧いてきた。