ベテランは顔が恐い

友人から来た文章を読んでいたら、旅行先でとまったホテルの受付譲があまりに仕事ができなくて、日本語も間違いだらけで、手際が悪く、何から何までなっていなく、プロとして失格だと、プリプリ怒った文章だった。
友人のご主人は、「君は仕事のできない人に厳しすぎる」と言うそうだ。

今日は、専門店の肉屋に行った。スーパーの中にある店で、スーパーの直売肉より種類も豊富、品質も良いわりには、価格も高いのから安いのまでピンきりあって、いつも大人気だ。
私はこの店で買うときいつも緊張する。まず、カウンター越しの店員の位置が、客より数段高くしつらえてあるので、上から目線で注文を聞かれる。これは業務上、仕方がない。
二種類のお肉を買うときに、隣同士にその商品が並んでいたので、「この豚こまと、となりのひき肉を300グラムずつください」と言うと、「順番にやります！」とさえぎられた。ひとつを包んでから「はい、次は？」と聞かれてからでしか注文を聞かないシステムだ。
今日は、店員さんが後ろを向いていたので、しばらく前向きになるまで待っていた。何かお肉をラップで包む仕事をしていたらしい。しばらくして前向きになった店員さんはベテランそうな人だった。
「これを500グラムください」とさしたら、きっちり一回で500グラム計って包んでくれた。
「ありがとうございます」と言うのはいつも私の方。なんか気おされてしまうのだ。
「一回で500グラムってすごいですね」というコメントは、とても言う気になれない。だって店員さんが「どうだ！」っていう顔をしているから、言いたくない。

私は多少できない店員さんの方が可愛いと思う。あんまりひどいとどうかと思うけど。