やられました。
久しぶりに「いい映画」に出会った感じがします。
DVDをレンタルして観ました。
実はこの映画、前から狙っていたのですがずっとレンタル中でなかなか借りられませんでした。
やっとのことで昨日の夜借りて、今日視聴。
この映画の舞台は秋田県大館市と東京。
監督の石川寛氏が少年時代を大館市で過ごしたのでロケ地に選ばれたようで。
主役の2人が通う高校のロケは秋田県立大館鳳鳴高校で行われました。
我が母校です。
大館の空、毎日通った高校の廊下、そしてあの無機質な教室。
懐かしくてそれだけで涙しそうになりました。
が、それを抜きにしても非常にいい映画です。
風景や小物の描写がとにかく美しい。
そして台詞が全体的に非常に少なく、概ね沈黙が支配している映画。
ストーリーの背後を流れるものを味わう映画。
空が何度も撮られていて、時間がゆっくりゆっくり流れている感覚に陥ります。
監督、素晴らしすぎ。
「好きだ、」という一言が言えなかった男女の17年間に及ぶ想いを
独特の空気感で描いた『好きだ、』。17歳のユウを演じるのは宮崎あおい。
あのダサいブレザーも、宮崎あおいが着るとかわいく見えるから不思議。
ユウの好意を素直に受け入れられない
ヨースケの無骨さと繊細さを微妙に体現するのは瑛太。
自分もあの学ラン着てました。ボタンの色もまさにアレ。
17年後のヨースケとユウを演じるのは西島秀俊と永作博美。
二人の的確な演技によって、17年後の34歳の二人を見事に創りだしています。
自分も高校を卒業してからちょうど17年。
なんか他人事とは思えない映画でもありました。
また観たい。