2022.7.5(火)
フェリーは11時30分、苫小牧西港に到着。
このフェリーには、車両を停める場所が3か所ほどあるのですが、どこに停めたかが記憶になくエレベーターで宿泊階の5階から駐車スペースの3階へ一度降りるも間違いに気づき再度5階へ上がる。
私と同じ状況の男性がいたので声をかけると「わかりませんよね」と少し焦った様子。
一度3階まで降りてしまうと、再度5階へ上がろうとすると降りてくる人たちが多く、なかなか上がることが出来ません。
フェリーの係りの方が近くにいたので声をかけると親切に誘導してくれました。
周囲を見ると私とその男性の2人だけがライダーとして船内に残されていました。
その男性が「お先に。お気をつけて」と一言告げてフェリーから夢の大地へ走り去っていきました。
私の周囲にはフェリーの係りの方が数名いて、心配そうに私の行動をじっと見ていたようです。
フェリーにバイクを停めたら、近くのエレベーターもしくは階段入り口付近にカード(何処に駐車したかがわかるカード)があるので必ずそれを持って部屋のある階に移動するのをおすすめします。
私一人、他のバイカーから大幅に遅れて夢の大地、バイカー憧れの地、「北海道」に上陸しました。
しばらく走ったところにバイクを停め、まずは冷静に落ち着いて行動しようと思い、これからの行動を頭に浮かべました。
①ガソリンの補給 ②マルトマ食堂(苫小牧名物ホッキ貝を使った料理で有名なお店)に行く
北海道ではガソリンの補給は早い目が鉄則。
事前に調べておいた割引のあるガソリンスタンドに少し遠回りにはなりますが向かう。
しかしスタンドに着いて割引はしていないと説明を聞き「そんなはずはない・・」とやり取りしているうちにかなりの時間が経過してしまいます。
結局、店長判断で3円割り引いてもらったのですが、このロスは大きい(;^_^A
急いで本日の目的地、「えりも岬」に向けバイクを走らせます。
「マルトマ食堂」行きたかったぁ~
今回の旅では「ドラぷら」のツーリングプランなどを有効に使って北海道を回ろうと考え、事前に会員登録は済ませておきました。
北海道エリアでしたら①道南・道北コース(3日間で6,100円)、②道南・道東コース(3日間で6,100円)の2コース。
他に土日などに限定した割引コース(1回の走行距離が100キロ以上の条件)など。
しかし、面倒でしたがあらゆる状況を踏まえ計算してみると決して安くならないことが判明。
3日間連続で高速乗り降り自由なプランの場合は、基本、高速だけの移動をお考えの方はメリットがあると思いますが、下道や無料高速を交えて行動する場合は避けた方が良いと思います。
バイクは苫小牧「沼ノ端東IC」から日高自動車道(無料区間)を利用して「日高厚賀IC」まで走り、R235で「サラブレッド銀座PA」に到着。
少し休憩をしてからR209をゆっくり走ってみると、左右にサラブレッド牧場が次から次へと視界に現れます。
しばらく走るとオグリキャップなど名馬の記念碑や資料館のある場所を見つけました。
競馬のことを知らない人でも「オグリキャップ」は有名なので1枚写真撮影しました。
サラブレッドは間近で見るときれいでかわいい。しばらく時間を忘れて見とれていました。
バイクはR235に戻り、ひたすらえりも岬を目指し走るも、時間は15時。
コンビニで肉まん1個を買って立ち食いしました。
マルトマ食堂のホッキ定食が肉まんになってしまった(´;ω;`)
バイクはR336に入りえりも町のスーパー「コープ」で食材などを購入。
本日はキャンプ場に宿泊する予定なのです。
キャンプ用品もバイクに積載できる重さや長さを考え本当に必要な物だけを厳選して持ってきたつもりです。
北海道に来る前にしていたことは、
①積載内容の確認 ②バイク用品の確認 ③バイクのメンテナンス ④保険関係の確認 ⑤宿泊地の情報入手 ⑥フェリーのインターネット手続き ⑦グルメ、観光地などの情報入手 ⑧キャンプ用品の取扱い ⑨バイクの運転操作の確認
①荷物は必要な物は必ず持っていくべきですが、その判断が難しい。最低2週間のツーリング経験がないと判断できないので経験者の意見を参考にした。
②ジャケットやヘルメット、ブーツはもちろんですが、特に雨に降られることが多いのでカッパとグローブ(雨天時専用のものと2組)。簡単な工具類。
③長期になると数千キロの走行になるのでショップでオイル交換等の事前メンテナンス。
④距離無制限のバイク保険(Zutto Ride Club)に1年間加入。
⑤キャンプ場、ホテル、バンガロー、快活CLUB等の情報入手。
⑥フェリーのインターネット利用は旅先に持参するスマホのメールで登録する。(私は家のパソコンメールで登録してしまい手続きに手間取った)
⑦せっかく現地に行っても見逃してしまう絶景やお店があるので事前に入念チェックする。
⑧私は「モンベル」のキャンプ用品を今回使用。事前にモンベルのスタッフ(日本1周経験者)にバイク旅の持ち物、テントやペグ、ロープワーク等の正しい取扱い方などを基本から学んだ。
⑨一旦停止、歩行者優先、坂道での取り扱い、砂利道の走行などをしっかり練習する。特に時間を要したのが「Uターンの練習」。今回の旅では何度もUターンする場面があった。(転倒のリスクあり。無理はしない方が良い)
バイクはえりも岬まで約20キロの地点。
雷注意報が発令し、風、霧、雨などの悪天候になってくる。
えりも岬に着くころにはかなりの風が吹いている。
この辺りは200日以上風がきついらしい。
風がきつかったのでヘルメットを被ったまま灯台や岬の景色を見た。
次にキャンプ場に向かう。
本日の宿泊先は「百人浜オートキャンプ場」。
えりも岬にも何とか行くことが出来て、ほっとして軽快にバイクを走らせていると、突然、林の中からシカが飛び出してきた。
何とか衝突は回避できたが、あれほど動物の飛び出しには気を付けないといけないと思っていたのにうっかりしていた。
これから始まる旅では気を付けて走行することにしたい。
ようやく「百人浜オートキャンプ場」に到着。
管理人さんも親切に対応してくれた。利用料410円を支払ってテントの設営をし、簡単な食事を済ませ、のんびりした時間を過ごす。
私の他には2名のライダーがテントを張っている。
お二人とも70歳を超えているとのこと。
お1人は大阪の方で、すでに3週間北海道を旅していて明日から東北を回るそうです。
もう1人の方は千葉のライダーで「年齢のこともあるので無理せず、雨の日はホテルに宿泊するよ」と話されていた。
北海道は若いライダーが多いのかと思っていたので、先輩ライダーから励まされて勇気をもらいました。