労基編の続きです。
労基へ行って休職命令の違法性が認められ、事態は私に有利に進みました。
違法性が認められても、休職命令を取り消すかどうかは会社の判断です。
労基にできることは、和解を促すこと、行政指導、監査までです。それ以上は裁判の領域になってしまいます。
相談員の方が社長と直々に電話で話してくれましたが、一向に社長は折れませんでした。それは、違法行為を認めていることに等しく、立場を不利にしているだけなのですが。
かなり粘ってもらいましたが、話の通じない社長。労基にかなり悪い印象を与えたことでしょう。
その後は私にバトンタッチされ、どう落とし所を見つけるかがポイントとなります。
先が見えない不安の中、とにかく自分に出来ることを確実にやることに集中しなければなりません。
部長や総務との話し合いは、お互い録音しながら始まりました。
ここで、報告書に穴を作った部分がいきてきます。
録音するならと、私は集めていた会社にとって痛い情報もサラッと織り交ぜて話しました。
残業代の未払いに関しても、本人から抗議がないから問題ないと言えてしまえるような会社ですから、いくらでも面白い回答をしてくれます。
事前に対策していない" だけ "で、とんでもない回答をしてしまう辺り、日頃から違法行為をしている証拠にもなります。
これで確実に会社側は録音した音声が使えなくなりました。
もし皆さんがこのような場面に遭遇した場合は、ぜひこのテクニックを使ってみてください。
なかなか平行線だった話し合いも、バックに労基がついてから一転、あっさりと休職命令は取り消されました。
(ごねたのは社長だけ)
それでは今までの休職命令は何だったのかと説明を求めます。
当然答えられない部長。私の言葉は確実に会社に打撃を与えていくのでした。
ひとまず休職命令取消の目的は達成でき、後はまた話し合いを重ねることとなりました。
休職は取り消されたものの、私は窓際に追いやられます。ついでにボーナスもしっかり減らされます。これも会社の悪あがきでしょう。
閑職にすることで、後は自主退職待ちという算段です。
1週間、私は何の仕事の指示もなく勤務時間を過ごしました。
私もここまで来たらと、慰謝料請求までは確実にするとスイッチが入りました。
最後の最後までお互い攻撃を続け、この会社は本当に長居してはいけないと学習しました。
騙し騙し飼い殺されるくらいなら、スパッと辞めることもまた、社会を生き抜く上で必要な力だと思います。