涙と笑いのHIV奮闘記

自分とは無関係と思っていた病気と思いがけなく向かい合い、闘病を続けるオヤジの日記。
仕事に趣味に彼氏との生活に奮闘中。

内科検診:そんなクレームおかしいゾ!

2007年07月04日 | 病院

朝のテレビでのニュース。

ちょっと笑っちゃいました。 6月30日の毎日新聞にも載っていたようで。

内科検診:女子124人苦情、中断  校長が「説明不足」  札幌・道立高

 札幌市内の道立高校で5月中旬に行われた内科検診で、女子生徒の約半数の124人から「男性医師に乳房を触られるなど嫌な思いをした」との苦情が出て、同校が検診を中断していたことが30日、分かった。生徒に検診内容の説明が十分伝わっていなかったことが原因とみられ、同校は残る半数の検診を7月上旬に延期した。 道教委によると、男子を含む全校生徒の検診は2回に分けて行い、1回目が5月15日に1年生全員と3年生の半数を対象に実施。大学病院から応援で派遣された男性(30歳代)と女性の医師2人が担当した。女子生徒の検診では、検診項目の中に心音や胸郭のゆがみを調べる項目があり、男性医師は女子生徒にブラジャーを外させて聴診器を当てたり、乳房を触診して胸郭にゆがみがないかをチェックしたという。 これに対し、女子生徒の一部から「検診で不快な思いをした」との苦情が出た。このため、同校は2回目の検診を中止。2日後に開いた全校集会で、校長が「検診の説明が不十分で、混乱を招いた」と陳謝した。道教委学校安全・健康課は「検診には看護師も立ち会い、問題はなかった。しかし、思春期の女子生徒が対象だけに、学校側が検診内容や方法を十分説明した上で実施すべきだった」と話している。

 その事件(?)に対して昨日の北海道新聞ではこうです。

道立高検診女生徒から苦情 学校医、誤解に泣く 説明不足で「触診イヤ」

 札幌市内の道立高校で5月、内科検診を受けた女子生徒が「胸をつかまれた」などと訴え検診が中断となった問題は、誤解による医師へのクレームが増える一方で、突然死予防などのため丁寧な診察を求められる学校医のジレンマを浮かび上がらせた。男性の医師への偏見が高まれば、医師の善意で支えられている学校の健康診断制度が崩壊しかねないとの懸念も出ている。  「ブラジャー付き検診を認めたことが失敗だった」。今回、検診中断が発覚した道立高の学校医(六月に辞任)は、騒動の原因をこう語った。  同校では、一昨年までは上半身裸で診察していたが、女子生徒や親からの強い要請を受け「必要に応じて外すこともある」と事前に通知することを条件に下着付きを認めた。結果的に生徒に徹底されず「胸の大きい子だけ下着を外された」「下着の中に手を入れられた」という誤解を招いたという。  内科検診には、女性にとっては抵抗感がある診察項目が並ぶ。胸郭のゆがみを発見するための触診をはじめ、心臓疾患の検査では乳房の下部にある心尖(しんせん)部に聴診器を当てるため、乳房が大きい場合はブラジャーを外させたり、乳房を持ち上げたりする。  思春期の女性に多い脊柱(せきちゅう)側湾症発見には上半身裸にして両肩や肩甲骨の左右不均衡を観察した上で前屈させて背部や腰部の不均衡を診る。医学書にも書かれた診察方法だ。  しかし、学校現場ではこうした検診の方法や意義について事前に生徒に説明することは、週五日制の導入もあり時間がとれないのが実態という。  道教委は「嫌なことをされたら嫌と言える女子生徒が増えてきたのだろうが、今回の件に関しては知識がないための誤解」(学校安全・健康課)と分析する。  札幌市医師会は養護教諭との協議の場で「内科検診は上半身裸が基本。下着付きだと病気を見逃す恐れが高まる」と理解を求めているが、実際には「下着付き」が増えているという。  一方、道教委は学校医に対し、心臓疾患発見のため丁寧な診察を要請している。背景には二○○四年一月から○七年五月末までに、道内の公立小・中・高校で六人が突然死していることがある。  札幌市学校医協議会の長谷直樹会長(はせ小児科クリニック院長)は「下着は着けさせろ、病気は見逃すなでは、学校医はどうすればいいのか」と危機感を募らせる。道内の女性医師は医師全体の約一割。「現在でも検診の応援に来てもらう医師のやりくりが大変。内科検診の医師を女性に限定したら検診は不可能」(道教委学校安全・健康課)なのが現状だ。  道教委によると、学校医の報酬は月一万八千七百円。月に何度学校に出向いても定額だ。学校検診時は勤務先の病院の診療を休むことを考慮すると割に合わないといえる。長谷会長は「学校で『全員』『無料』で健康診断を行うのは日本独特。制度を崩壊させないためにも、学校が正しい知識を生徒や親に事前に伝え、男性医師への誤解をなくしてほしい」と話している。

なにかおかしいです。赤字にしたところが、おかしいところです。

医師会が上半身裸を基本としているのに、学校側が勝手に下着付きとしているのに。しかも学校側(教育委員会)が丁寧な診察を要求しているのに。学校側の対応は変ですよね。

必要性を説明できないことを、週五日制の導入を理由にしているけれど、何時間もかかる説明なんだろうか。

校長は、全ての責任を検診にきてくれた医師に転嫁した感があります。きっと来年からは検診にきてくれる医師がいなくなりますよ~。

両親から「下着付きで診察を要求する時は、いかなる場合も責任を問いません。」など一筆書いておいてもらうしかないですね。

 


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3 コメント

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ところが… (うぱっぴ)
2007-07-05 12:43:36
自己選択制にしたところで何かあれば結局は学校医や学校の責任にされます.(というか,マスコミがそう仕立て上げます)
日本という国には「自己責任」と言う言葉はないようです.
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はい (やじ)
2007-07-05 03:16:14
>玉野真路さん

ですよね。
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自己選択制 (玉野真路)
2007-07-04 22:50:05
下着つきかどうかを自己選択制にすればいいじゃん。
「下着つきだと病気があっても分からず突然死の確率が高まります。なしだと精度の高い検診ができます。どちらにするかおうちでお父さん、お母さんと話し合って決めてきてください」って。
それでも下着つきで検診して突然死したりしても、医師に責任はありません、ってことにすればいいんじゃない? 
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