ディーラーへ行く前に、二人で自転車に乗って唐招提寺に行ったのですが、
そのときのことを書いてみます。
やじの住んでいるところから、
法華寺の前を通り、平城宮跡の北側を通り、
西大寺の前を過ぎ、菅原天満宮、
阪奈道路を渡って垂仁天皇稜を経て唐招提寺へ。
唐招提寺は多くの人が訪れていました。
おそらくその理由は三つ。
まず、今御影堂を観ることができること。
この時に鑑真和上の尊像(国宝)が、
そして東山魁夷画伯が奉納した障壁画を特別に拝見することができます。
そして、平成の大修理が終了に近づき、
いままで足場で覆われ観ることができなかった金堂の足場の多くが取り除かれ、
その天平の甍を見るることができるようになったこと。
(鴟尾は新宝蔵で展示されており、今の鴟尾は今回に焼かれたものです。)
そして最後には、平成の大修理の一環として、
金堂の仏像が修理されていたのですが、
修理中はそのお姿を拝見できなかったのですが、
このたびその修理の途中の仏像を「修理所」で拝見することができるようになったのです!
修理所に入るには、靴を脱いであがります。
もちろん仏像の前ですから、脱帽するようにいわれました。
金堂に安置されているのは本尊盧舎那仏座像、千手観音立像、薬師如来立像。
金堂解体修理にあたって、この三像を堂外に搬出したわけですが、
その際、盧舎那仏座像は光背や台座、台座蓮弁を、
千手観音立像は911本の全ての小脇手と大脇手のうち32本を、
取り出さなければ搬出ができなかったため、
それらを取り外して修理所に搬入されました。
千手観音のあの脇手のとりはずされたお姿を拝見したいとの思いで今回訪れたんです。
写真右が千手観音です。
小脇て全て、そして光背がとりのぞかれています。
金堂に安置されているときは、亀井勝一郎氏が「大和古寺風物詩」に書いているように、
目を細めると小脇手がまるで翼のように見えたのを懐かしく思い出します。
取り外された小脇手、大脇手の一部が展示ケースで展示されていました。
茲螻阿気譴討い晋悄br> 右側が盧舎那仏の、左側が千手観音の光背です。
その他にも、千手観音の台座、盧舎那仏台座、盧舎那仏蓮弁が展示されており、
また、仏像をX線撮影した写真も展示されていました。
ほんま、貴重な体験をさせてもらいました。
感動で声も出せませんでした。
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