涙と笑いのHIV奮闘記

自分とは無関係と思っていた病気と思いがけなく向かい合い、闘病を続けるオヤジの日記。
仕事に趣味に彼氏との生活に奮闘中。

AED研修会:ちょっとドキドキ

2007年10月04日 | 病院

最近駅や公共施設で見かけるようになったAED。
みなさん、使えますか?

今日たまたま講習会があるってことで、参加してきました。

実際に働く救命救急師から教えてもらえるってのも興味をそそりましたし。

最初にAEDを用いた心配蘇生法の必要性の講義がありました。
以前はAED(自動体外式除細動器)は医師か救命救急師しか使えなかったのが、
今は一般市民も利用できるようになりまして、
そのため広く公共施設に設置されることになったそうです。

日本では心室細動っていう突然おこる不整脈で年間2万人以上の人が
突然死しているということです。
3分以内に除細動を行うと70%の救命率だが、1分経過するたびに救命率が10%ずつ低下。
救急通報して救急車が到着するまで10分ほどかかるので、
救急車が到着するまでの間に除細動することが救命につながるということでした。

そのために大事なのが、「救命の連鎖」という4つの行動ということでした。

●反応の確認:肩をたたいて、大きな声で呼びかけて、反応を確認
 →「大丈夫ですか~?わかりますか~?」

●反応がなければ、応援要請
 →大きな声で「この人の反応がありません。救急車を呼んでください!AEDを持ってきてください!」

●気道を確保
 →頭部を後屈し、あご先を挙上

●呼吸と脈拍の確認
 →耳を倒れている人の口に近づけて呼吸しているか「感じる」、と同時に胸の動きを「見る」
  脈拍を頚動脈で確認する。(脈の確認は手間取るならパスしてもいいらしいです)

●2回息を吹き込む
 →倒れている人の鼻をつまんで、二回息を吹き込む
 いわゆるマウスツーマウスですね。

え?気持ち悪い?お互い様ですが・・・
感染が怖いときはしなくてもいいそうです。
そうだな、やじにされたらB型肝炎うつってしまうもんな~。
HIVはこれくらいではうつらへんけどさ。

講師はポケットマスクを持ちあるいているそうですけど。
こんなフェイスシールドをもらいました。

口のところにフィルターがあって、唾液は通らないけど空気はとおります。
6×4センチほどの袋に折りたたんで入っています。

●胸骨圧迫(昔は心臓マッサージって言いましたね)
 →左右の乳頭を結んだ線上の胸骨を圧迫
  一分間100回のスピード
  4~5センチ胸が沈む程度(胸の厚さの1/3程度)圧迫
  しっかりと圧迫を解除する
さ~みんなで言って見ましょう 「強く押す!早く押す!しっかり解除」と講師。
でも、実際に言ったのはやじだけ・・・恥ずかしい・・・
と、講師はやじを指差して「いいですね~。ハイッ皆さんもう一度!」
またしても、やじだけ・・・
会場大笑いです。

●胸骨圧迫30回の後に人工呼吸を2回
 →けっこう胸骨圧迫って疲れるんですが、
 肘をのばして、倒れている人の上にのしかかるようにするといいらしいです。
 人工呼吸のときは胸骨圧迫を中断しますが、10秒をこしてはいけないと。
 疲れたときは5秒以内に他の人と変わること、っていうことです。

ここまで30分の講義で、次に実践です。

こんな上半身の人形を相手に、一人の救命救急師に4人の受講者がつきました。
やじのグループは5人の救命救急師の中で一番イケる救急師さんでした。
短髪でちょっと渋め。声も低くって・・・
やじも倒れてみたい!

いや、そんな妄想している場合ではあらへん!

「あ、元気なオニサンですね~」って言われてしまいました。
のこりの3人は、あんたらが倒れるんじゃないの?っていう高齢者でした。

人形の肩をたたいて声をかけるのですが、
みんな声が小さくて、「それでは誰も気づいてくれませんよ~」って注意されました。

人工呼吸をするときに、鼻をつまむのを忘れたり、
胸骨圧迫が予想外に疲れたり。
こりゃ、目の前で倒れられたら、ヤバイヤバイ。

●そうしているうちにAEDが届いたということでAEDの使い方の説明です。
電源をいれると、音声が流れてその通りに動けばよいらしいです。
機種によると、ケースを開けると勝手に電源がはいるのもあるらしいですが、
講習の機種は自分で電源を入れます。

●胸骨圧迫を中断し、パッドを患者の胸に二枚貼る
 →貼る位置はパッドに書いてあるので、その通りに。

●パッドのコネクターを機械に接続して患者から離れる
「私大丈夫!あなた大丈夫!」と確認、「皆さん離れてください!」と声をかける
 →接続すると解析が始まって、「ショックが必要です」とアナウンスがあると充電が始まります。
 そして充電完了したら通電ボタンを押します。

●通電後、あるいはショックが不要の場合も、再び胸骨圧迫、人工呼吸を再開。
 →ショックをした後、気を抜きそうですが、すぐに胸骨圧迫、人工呼吸再開してください、との事。
 成功してもしなくても、また二分後に解析をして・・・らしいです。

案外パッドを貼るのに手間取ったり、
コネクターの接続を忘れたり、
安全確認せず、勝手にボタンを押したり。

なかなか大変なことがよくわかりました。

一連の流れです(他のHPから引用)。クリックすると拡大します。

急なときにどこまでできるかわかりませんから、
一度機会があれば、是非講習を受けることをお勧めします。

 



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お初です~☆ (sd)
2007-10-08 13:39:21
AED、最近はよく見る様になりましたね!

ほんの数年前はやっと日赤の救急法講習に組み入れられただけだったのに

普及具合からもAEDの必要性が伺われますね。



ただワタクシ、あーいう資格講習に参加すると、必ずバディさんが巨体なんです…。

40kg違うことも多々ありまして、一人で傷病者を搬送する方法の練習時、

背中にバディさん乗せたまま……、1mmも動けませんでした。

。。。(〃_ _)σウゴケンガナ



次回は是非若い軽い人とご一緒したいです。



若いが余計ってか(爆)
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初めまして (やじ)
2007-10-09 01:39:57
>sdさん

本当に最近良く見る様になりました。
今回近鉄京都駅、JR京都駅、品川駅、有楽町駅にもありました。
歌舞伎座はどうだったっけ…

今回の研修は人形相手で、人工呼吸法とAEDを実施しただけでした。

搬送の実習もあるなら、軽い人がいいですね。
やじは若いより40前後の人がええけど…(爆)
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