涙と笑いのHIV奮闘記

自分とは無関係と思っていた病気と思いがけなく向かい合い、闘病を続けるオヤジの日記。
仕事に趣味に彼氏との生活に奮闘中。

第21回日本エイズ学会:早朝から

2007年11月29日 | 追加カテゴリー

今日の学会は8:00から教育講演があったので、
5時半に起床して(っていつもと同じなんやけどね)、
前夜にコンビニで買っておいた菓子パンと野菜ジュースとヨーグルトで朝食。
すぐに薬を飲んで、その後シャワーを浴びました。

風邪もすっかり治ったようで、声もしっかり出ます。
ただ鼻づまりが続いていて、グジュグジュです。

6時半に部屋を出て歩いて会場へ。
途中で小雨が降ってきたのですが、気持ちよく歩いて。

途中から雨もやんで、涼しい朝でした。

sakuraさんのblogに紹介されていた教育講演に参加しました。

なんやこのDr.一見して業界人とわかりましたが、
講演の内容もぶっ飛んでいます。
笑いそうになるのをこらえて・・・

その次に参加したのはシンポジウム「HIV/HBV・HCVの重複感染について」。
昨日のランチョンセミナーがよかったら
別のシンポジウム「MSM集団はHIV/AIDS対策においてhard-to-reach populationか?」
に参加する予定だったのですが急遽こっちに変更しました。
やじのHBV感染はどうなっているのかな?と疑問をもっていたのですが、
解決です。なるほど、そうなのか~。

次のランチョンセミナーは「HIV感染症患者におけるCMV感染症について」。
やじも4ヶ月に1回眼科受診しているのですが、何をしているのかな?っておもっていたんですよね。
演者は医療センターの上平Dr. 入院していたときにいろいろ相談に乗ってくれた女医さんです。
CMV網膜症の怖さがわかりました。

次に学会賞受賞者講演。受賞者は熊本大学の満屋教授。
ヒトT細胞白血球ウイルス(HTLV1)の研究を始め、
世界初のエイズ治療薬AZT、そしてddI、ddCと立て続けに三つの治療薬を発見されました。
HIV感染症に対して化学療法の時代が訪れ、
HIV感染症を、死の感染症から治療可能な慢性感染症へと変貌させたすごい医師です。
来月日本でも使用可能になる薬「ダルナビル(プリジスタ)」は、高度耐性HIV変異株に対する薬ですが、
これも氏の開発した薬です。

とてもアグレッシヴな人で、
ああ、もっとこのヒトとお会いできていれば、やじももうちょっと世の中の役に立てたのに、
と悔しい思いをした講演でした。
白坂先生の若き日の写真を見ることもできました。
お二人はアメリカで一緒に研究した仲間らしいです。

次は特別講演「New Developments in HIV/AIDS Prevention in the United States:
Implications for Training Japanese Health Professionals」
非常に示唆に富む内容でしたが、もう英語を理解するのでいっぱいいっぱいで・・・

次はシンポジウム「日本におけるHIV感染予防戦略
~パートナーマネージメントの意義」

名古屋市大の市川誠一先生(Mashの設立に関られた人です)
沢田貴志先生(国際保険協力市民の会副代表、医師です)
後藤哲志先生(大阪市立総合医療センターの医師です)
堀成美先生(都立駒込病院の看護師です)

それぞれの立場からHIV感染予防戦略を語ります。
市川先生はMASH大阪やActaの設立に関った立場で、ゲイコミュニティーを通じて
予防啓蒙を訴え、
沢田先生はタイでの国家を揚げての取り組みに関った立場で、
後藤先生は臨床外来での対応をしている立場で、
(この先生、とってもおもしろい先生でした)
堀先生は海外の制度に触れた公衆衛生の立場で、
戦略を語っておられました。

そういえば、やじがHIVに感染していた時のことを思い返してみました。
病院ではフラフラの状態で受診していたので、何を言われたかあまり覚えていません。
相方に言わなくっちゃ、そう思いながら、言ったら二人は終わっちゃうのかな?
そんなことばっかり考えて、電車の中で泣いちゃったな。
いつ言ったんだろうか。思い出せない・・・。
でも入院した時に見舞いにきてくれたんだから、
きっと入院するまでに言ったんだろうな。
それを聴いて相方は何て答えてくれたんだろうか?

次はイブニングセミナー「Improving the Management of HIV diseases
症例から学ぶ感染症診療のコツ」
これは失敗しました。これも外国のDr.の講演でして、内容が・・・
こんなことならサテライトシンポジウム「MSMを対象とした予防活動の一方法論としてのPOL」
の方が絶対よかったかも。でも、POLとかわけのわからん言葉使うと困ってしまうんですよね。

しかし、それはそれでたのしかったですね。

 


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