今年もやってきました。
味の素スタジアム!
今日はリーグワン2年目となる2022-23の第三節、東京サンゴリアス(以下東京SG)と横浜キヤノンイーグルス(以下横浜E)の対戦。
ここまで東京SGは1勝1敗、横浜Eは1勝1分。
昨年準優勝の東京SGはオールブラックスのダミアン・マッケンジーが退団しましたが、日本代表の松島幸太郎が復帰。チーム力は維持していますが開幕節では昨年3位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下S船橋)に敗れ、第二節でグリーンロケッツ東葛を破っています。
一方昨年は終盤までプレーオフ争いに加わって6位だった横浜Eは、ラグビーワールドカップ2019で優勝した南アフリカのSHファフ・デクラークを獲得する戦力補強を実施。開幕節で日本代表選手を多く擁するコベルコ神戸スティーラーズに競い勝って、第二節ではS船橋に対し終始リードしながら終盤に追いつかれての引き分け。
共にこの試合での勝利で上位を伺うポジションにつけたいところ。
横浜Eのウォーミングアップ。
デクラークは遠くから見ても目立ちますね。
真ん中やや右にいる金髪ロン毛ですw。
今日の席はバックスタンド中央の1階席最後方。
西日がまぶしいですがその分暖かく、場所的にも見やすい良い席です。
選手入場です!
まずはビジターの横浜E。(まぶしくてピンボケの写真に気づかず・・・。)
そしてホストの東京SG。
試合は自分から見て右に陣を取る横浜Eのキックオフ。
試合はいきなり動き、開始1分過ぎにデクラークの早いリスタートからCTBジェシー・クリエルが先制トライ。
コンバージョンはSO田村が外しますが、横浜が先制して0-5。
東京SGもすかさず反撃、連続攻撃から右サイドのこぼれ球を拾った東京SGのSOアーロン・クルーデンがトライ。
TMO判定になりますが結果は覆らず、コンバージョンもアーロン・クルーデンが決めて7-5と逆転。
10分過ぎ、12分過ぎには横浜Eのノックオンが続きスクラム。
スクラムはやや東京SG優勢に見えますが、2度目のスクラムでは東京SGにコラプシングがあり、横浜Eはマイボールラインアウトを選択してモールを作って押し込む攻撃。
更に東京SGに反則が出てマイボールラインアウトがらモールで押す横浜Eと潰す東京SG。
両チームの力比べが続きますが、試合は意外な形で動きます。
17分には横浜Eが攻め込んだラックから、東京SGのオーバーザトップの反則。
この時、デクラークはボールを取り出す姿勢から、ラックの上にかぶさった選手に突き飛ばされたように見えましたが、このプレーがTMOになり、デクラークをボールに関係ないプレーで突き飛ばしたと判定されたSOアーロン・クルーデンが一発退場。
東京SG残り60分以上を14人で戦うことになりました。
そしてこのPGを田村がしっかり決めて7-8と逆転。
22分には東京SGが松島のランから攻め込むもノックオン。スクラムからデクラークのキックで陣地を回復し、攻め返すも今度は横浜Eにノットリリースザボールの反則。
マイボールラインアウトを選択した東京SGは、横浜Eのノットロールアウェイを引き出してPGを獲得。
そのPGを退場したアーロン・クルーデンに代わってキッカーを務めたSH齋藤がしっかり決めて10-7と再逆転。
目まぐるしく主導権が変わる試合ですが、28分には横浜E陣内で再び横浜Eにノットロールアウェイの反則。
齋藤が連続でPGを決めて13-8とリードを広げます。
その後は数的優位の横浜Eの攻勢が続きますが、ノックオンやコラプシングの反則が続いて主導権を握るには至りません。
36分にはデクラークがシンビンとなってしまいます。
その隙をついて東京SGは終了間際にテビタ・リーが左サイドを破ってトライ!
と思われましたが、TMOの結果オブストラクションでノートライ。
そのまま13-8で前半が終了します。
数的不利の状況からリードを守った東京SGは後半からメンバー交代。
SH齋藤に代えて流、CTB中野に代えてSOの森谷を投入します。
横浜EもFL安井に代えてシオネ・ハラシリを投入。
東京SGのキックオフで後半開始。
後半先手を取ったのは東京SGでした。
2分に右サイドへの展開から右WTB尾崎が抜け出してトライ。
コンバージョンは失敗するも18-8と10点差にリードを広げます。
ここでようやくデクラークがシンビンから復帰。
早い展開や要所で繰り出すハイパントで試合のリズムを作っていたデクラークが抜けている間にリードを広げられたのは痛いですが、ここからは数的優位を生かして反撃したいところ。
5分過ぎに横浜Eはモールを作って相手を引き付け、大きく左に展開してトライもTMOからオブストラクションでノートライ。
9分には東京SGにオフサイドが出て、このPGを田村がしっかり決めて18-11。
このまま、横浜Eは主導権を握りたいですが、東京SGは得意のラン攻撃で主導権を渡しません。
14分には東京SGがランで横浜E陣内に押し込むと、横浜Eの守備が崩れたところに松島が絡んで右サイドに展開、LOツイ・ヘンドリックがトライを奪います。
このコンバージョンを森谷が決めて25-11。
直後の16分にはデクラークの早いリスタートからNo.8マフィが右サイドを突進して東京SG陣内に押し込み、つぶされたボールをデクラークが取り出して後方からフォローに来たLOコリー・ヒルに短いパスを渡してラインを突破してトライ。コンバージョンも成功して25-18。
その直後に東京SGは横浜Eのオーバーザトップからペナルティを得ますが、森谷が失敗してスコアは動かず。
すると23分に東京SGの反則からデクラークが早いリスタートから左に展開。
スイッチしたWTBヴィリアメ・タカワヤが突破してトライ!
ここで25-23で、コンバージョンで同点になるかと思われましたが、田村のキックは失敗。
その後、この勢いで逆転したいイーグルスでしたが、細かな反則が相次いで、東京SGボールが続きます。
スクラムはやや東京SGに分があるようで、25分過ぎの東京SGボールのスクラムから横浜Eにアーリーエンゲージとコラプシングが続き、さらに東京SGのマイボールラインアウトと、押し込まれる展開が続きます。
さらに30分に横浜Eのオーバーザトップで東京SGのマイボールラインアウト、34分には横浜Eのオフサイドから東京SGのマイボールラインアウトと東京SGの攻撃が続きます。
35分には横浜Eのオフサイドから東京SGのマイボールラインアウトとなり、モールから押し込みましたがTMOでノートライ。
しかし、このプレーの前にマフィのプレーが反則でシンビンとなり、さらに東京SGのアドバンテージで試合が戻されます。
そのスクラムから流が左に展開し、右サイドにキックパス。それを受けた尾崎が突き放すトライ。
コンバージョンも森谷が決め、残り僅かで32-23と安全圏に突き放しました。
最後は横浜Eにノットリリースの反則が出て、東京SGボールでホーンが鳴り、消し出してノーサイド。
目まぐるしく攻守の変わる試合は、前半を耐えた東京SGが後半立ち上がりと終盤に挙げたトライで横浜Eの追撃を振り切っての勝利となりました。
いわゆるサッカーで言うところのマリーシアで試合を良い意味でかき回したデクラークのプレーや、マフィのパワフルな突進などでチャンスを作った横浜Eでしたが、数的不利の東京SGはスクラムを始めとしたFW戦で優位性を作り、要所で得意のランを絡める攻撃で勝利をもぎ取りました。
東京SGのFWの圧力に屈する形で要所で細かな反則が出てしまった横浜Eは悔やまれる結果でしょうね・・・。
しかし、まだ16試合中の3試合が終わったばかり。
両チームには今後の奮闘を期待します。
今年は今の所、昨年1位・2位・4位・6位の試合を見たので、次は昨年3位のS船橋あたりの試合を見に行きたいところですね・・・。