やってきました!
新国立競技場へ!
そうです、今日は・・・。
来年のラグビーワールドカップに向けたテストマッチ1か月4連戦の総仕上げ、日本代表対フランス代表戦です。
何と、これまでの両国の対戦成績は日本の1分10敗だそうで・・・。
先週の試合も前半は一時リードするなど互角だったのが、後半にトライを積み重ねられて完敗。
テストマッチとはいえフランスも初黒星はつけたくないでしょうし、今日も熱い戦いが期待されます。
アップ中に円陣を組む日本代表。
今日のメンバーは、PR稲垣、FLリーチマイケル、FB山中など、2019年の柱となったメンバーは少数で、LOワーナー・ディアンズ、SO李らの2000年代生まれの両名を筆頭に新戦力とベテランの融合で初勝利を狙います。
それにしても、リーグワンでもその威力を発揮したとは言え、フロントローが稲垣、坂手、ヴァル・アサエリ・愛、さらにLOベン・ガンター、No.8にジャック・コーネルセンとFW8名中埼玉ワイルドナイツが5名も占めています・・・。
この辺りは、試合の重要なポイントでもあるスクラムの熟成度を考えたら今のベストなのかなあと言う感じですね。
これから1年間の強化試合と合宿等で練度を高めていくのでしょうね。
そしてフランス代表も円陣。
結局RWC2019ではチケットを取っていたイングランドーフランスの試合が台風で中止になったので、初レ・ブルーです。(そもそも、RWC2019以外でラグビーの国際試合を見るのは初めてですが(苦笑)。)
結局RWC2019ではそのイングランドとフランスを1度も見ることなく終わってしまいました(泣)。
登録メンバーはキャップ数1桁の選手が多いようで、2019年RWCメンバーはかなり少ないのではと思います。
シックスネイションズ全勝優勝時の選手もどれだけいるか不明です・・・。
こちらもRWC以来の「レンジ―」のお出まし。
そしておなじみ、OneTeamを体現してウォームアップからの一時退場。
そして選手の入場です。
リーグワンと違って、両チームが並んで入ってきます。
国歌斉唱はブラスバンドの演奏と、録音したものらしき声が流れます。
残念ながら有名歌手ではなかったです・・・。
さあ、日本のキックオフで試合開始。
試合序盤のスクラムもまずまず互角でしょうか。
しかし、ラグビーの試合は往々にして開始10分以内に点が動くことが多く、敵陣でペナルティを得たらまずショットで決めに行きますし、守りのリズムが作れていない間に突破を許してトライというケースもよく見ます。
今回の試合は後者でした。
時計の針はまだ10分に満たないところ、攻め込むフランス代表。
そして、ラックから左へ展開するとライン際を破って先制トライ。
難しい角度のコンバージョンも決められ、0-7に。
しかし、日本も直後に反撃。
左サイドに数的優位ができると、短いパスを素早く展開してFB山中が左サイドを破りトライ。
日本の反撃開始です。
フランスと同じような角度のコンバージョンは李が失敗し、スコアは5-7。
この後、日本は守りのリズムが出始め、きっちりフランスの攻撃を封じます。
すると前半も折り返しが近づいたところで、フランス陣内で相手の反則。
このPGを李がしっかり決めて8-7と逆転に成功。
マイボールのスクラムもきっちりボールをキープし、つなぐ日本。
ここからはスコアこそ動かないものの攻守が入れ替わりながらスリリングな場面が続きます。
そして、時計が40分を指そうというところ、日本がボールを保持し攻撃、ラストワンプレーで追加点が欲しいところ。
するとまた左サイドで数的優位の状況を作り出し、リーチマイケルがライン際を突進。相手のタックルを交わしながら、すぐ内をスピード豊かに上がってきたFB山中にパス。
山中はそのままゴールラインを駆け抜けて中央付近まで持ち込んでトライに成功。
そして、真正面至近距離のコンバージョンももちろん成功。
前半終了間際の追加点で、15-7と8点差に広げて前半を終えることに成功。
前回は13-13から後半にトライを複数許して敗れたので、8点差がセーフティでは全くありませんが、1TG以上の差があるだけでゲームプランは大きく変わってきます。
後半に期待です。
後半はフランス代表のキックオフからスタート。
日本は15~20分過ぎ辺りから交代選手を起用してリフレッシュすると思われますが、そこまで点差を縮めさせないか、できることならば広げるのが理想ですが・・・。
後半開始早々に日本は反則を取られPGを与えてしまい、15-10に。
そして15分過ぎから交代枠を使い、リフレッシュを図って活性化させたいところ、ですが、試合はじわっとフランスが攻勢に。
目に見えて私の座っているサイドに日本の攻撃が進んでこなくなってしまいました・・・。
フランスはさすがの修正力ですね。
そして、後半20分過ぎ折り返しのタイミングでまた日本に反則があり、フランスのPG。
15-13とPG1本でひっくり返る点差まで詰め寄られました。
フランスの攻撃は続き、日本陣内でフランスボールのスクラムになると、展開すると見せかけたフランス代表SHがそのままスクラムの横をすり抜け、虚を突かれた日本もラインが整わないまま突破を許してトライ。
コンバージョンも成功して15-20と逆転を許してしまいました。
時間は残り10分を切り、逃げ切りを図るフランス。
そして、日本もようやくエンジンがかかりフランス陣内に押し込みます。
ペナルティを得てのマイボールライアウトから攻撃。
そして、途中交代で入っていたNo.8テビタ・タタフがフランスゴールラインを突破して飛び込みます。
トライだ!!
大歓声の国立競技場。
しかし・・・。
レフリーがゴール付近に集まります。
まさかのTMO!?
どうやら、グラウンディングがきちんとなされていたかどうかの確認のようです。
素人目にはグラウンディングできたように見えるのですが・・・。
判定はノートライ。
諦めずに最後までタックルをかましたフランス代表ディフェンスの粘り勝ちですね・・・。
その後も日本はマイボールでのスクラムを得るなど、攻撃の時間は続きます。
素早く展開して攻める日本。
しかし、最後は日本の反則が出てしまい、フランスボールで万事休す。
ホーン直後にボールが蹴りだされてノーサイド。
讃え合う両フィフティーン。
試合は結局15-20の惜敗でしたが、リードされての修正力、虚を突いた攻撃を見せる試合巧者ぶり、そして土壇場での粘り強いディフェンスと、世界トップレベルの勝負強さを見せつけられた後半でした。
何しろ、後半日本はスコアレスでしたからね・・・。
ワールドカップまであと1年と少し、代表はまた合宿、遠征や強化試合で練度を上げつつ、冬から春にかけてはまたリーグワンが開催され新たな戦力の発掘も可能です。
是非とも戦力アップを図って本大会へ乗り込んで欲しいと思います。
ちなみに、気になるプール分けですが、実は昨年既に決まっていたようで、RWC2019 のベスト4、ベスト8、各プール3位のチームがばらけるように割り振られていて、日本はRWC準優勝のイングランド、そしてアルゼンチン、サモア、そしてアメリカ大陸予選2位となっています。
イングランドが格上なのはもちろん、RWC2019でフランスと接戦を演じたアルゼンチンもかなり手ごわい相手と思われます。
そして、サモアは3大会連続で同じプール。
RWC2015までは日本より格上扱いでしたからね・・・。雪辱に燃えていると思います。
今の力関係だと、イングランドはさすがに格上ですが、アルゼンチンと他に勝てば・・・、というところでしょうか。
ただし、各プール5チームというのがRWCの難しさで、中3日~中9日とばらけた試合間隔、初戦のチームと2戦目のチームが対戦するなど、各試合で疲労度が違うスケジュールになっており難しいところ。
日本は初戦のアメリカ大陸予選2位と2戦目のイングランドは中6日ですが、その次のサモア戦は中3日になっています。
そして最終戦はRWC2019のスコットランド戦と同様、プール突破を争う相手アルゼンチンとの対戦。
試合間隔は日本は中9日、アルゼンチンは中7日となっていますので、コンディションに差はそれほどないと思われます。
日本は2大会続けて南アフリカ、アイルランドとジャイアントキリングを起こしているので、イングランド戦でも期待したいですが、アルゼンチンやサモアも日本を破る力はあります。
いずれにしろ勝負に絶対はないので、1試合1試合を熱く応援するしかないのですが、とにかく開幕までのあと1年2か月が待ち遠しいです。