FIFA WORLDCUPグループリーグの第2戦、日本対コスタリカの1戦は、試合終盤のコスタリカのゴールでそのまま逃げ切られ、0-1での敗戦となっています。
ドイツに勝利した自信も後押ししたのと、コスタリカは逆に大敗から切り替えなければならないことがあったのでしょうが、試合は日本が前半からボールを握る時間が多い展開となりました。
しかし、トップの上田、右サイドの堂安、左サイドの相馬など前線の選手を多く変え、ボランチも田中に変わり守田が初先発、右SBは初戦で負傷した酒井に代えて山根が先発と、5人が入れ替わり、ボールを握る割にはチャンスの数は多くない印象の立ち上がりでした。
すると、早い時間に森保監督は手を打ち始め、先発メンバーで3-4-2-1にシフトする策に打って出ました。
この策は、初戦のドイツ戦でもできたはずだが、ハーフタイムのドイツの修正を考えてあえてやらなかったのではという記事もありましたが、コスタリカはそこまでではないという判断か、早めのシフトに踏み切りました。
後半は3バックの一角に入っていた長友に代えて、CBでも左SBでもプレーできる伊藤を入れて安定を図り、1トップも上田から浅野に代え、ドイツ戦同様チャンスは確かに増え始めました。
その後、山根に代えて三苫を入れると、左WB三苫、右WB相馬にシフトしましたが、3バックの一角のはずの伊藤が割と前に出てしまうので、三苫との共存がいまいちだったように思えます。
更に堂安に代えて伊東を入れて両翼での攻撃に重点を置いた布陣にするも、良い形で両翼に収まる形が少ない印象でした。
伊東が中央に侵入して縦パスを受けてファイルで止められた後のFKを外し、三苫がペナルティエリア外からゴールライン際かなり内側まで深く侵入するチャンスもありましたが、DF陣とGKナバスに防がれ、ビッグチャンスを決めきれない日本。
すると、後半36分に吉田のパス気味の小さ目のクリアをコスタリカに拾われ、フジェルにつながれて左足インフロントでのふわりとしたシュート。これが懸命に伸ばす権田の指に当たるも右サイドネットに吸い込まれてコスタリカが先制。
相馬に代えて南野を入れて最後のカードを切った日本は、高さがないためにむやみに放り込まずにつないで崩しにかかるも、決定的なシーンは作り出せずそのままタイムアップ。
勝ち点3のままという結果になりました。
日本のグループ突破の条件はスペイン対ドイツの結果待ちになりますが、コスタリカにも突破のチャンスが開け、ドイツはスペインと引き分け以上で突破の可能性が残る星勘定になりました。
日本の一番の望みは、スペインがドイツに勝つことで、ドイツがコスタリカに勝つしかない状況になり、かつスペインは引き分けでも1位突破になる状態になることでしょうか。
もちろん、日本は勝つこと前提で戦うと思いますが、スペイン対ドイツの状況と、同時進行の最終戦の状況次第で、取る策は変わってくると思いますので、朝方4時からの試合は裏番組含めて目を離せないですね。
日本はドイツ戦でハマった3バックに、コスタリカ戦では前半途中に早々に舵を切りました。
3バック自体が本番でほとんど使っていないシステムだったことで、ドイツのスカウティングをかわす狙いはあったかもしれませんが、ドイツ遠征2試合とカナダ戦の4-2-3-1って何だったんだろうと思ってしまいますよね・・・。
コスタリカ戦はドイツ戦ほどやられてはいなかったので、もっと終盤まで4-2-3-1 を引っ張って三苫や伊藤の投入で打開する形の方が行けたのではと思ってしまいます。
すべて結果論ですが・・・。
とにかく、反省は必要でも後悔は意味がないので、切り替えてコンディションを整えて、スペイン戦に臨んで欲しいと思います。