熊谷まで移動して、1年3か月ぶりに「ゴールデンタイガー」で「TKM」を頂いたわけですが、もちろんラーメンを食べに交通費wかけて熊谷まで行ったわけではありません。
目的地はここ!
「TKM」を燃焼すべく、駅前から50分ほど歩いて熊谷ラグビー場に到着!
今日の対戦は8戦全勝で首位をひた走るホームの埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下埼玉WK)が、同じくここまで全勝で2位につける東芝ブレイブルーパス東京(以下BL東京)の一戦。
席は昨年同様コスパが高くて見やすいバックスタンド後方ですが、メインスタンド側では新入団選手の紹介が行われていました。
遠くて全然わかりませんが、オーロラビジョンで映されていました。
アップするホームの埼玉WK。
PR稲垣が欠場ですが私が見た埼玉WKの試合で初めてかもしれません。
他、日本代表ではFL福井も欠場で、オーストラリア代表のWTBマリカ・コロインベテはベンチスタート。
それでもPRクレイグ・ミラー、HO坂手、No.8ジャック・コーネルセン、SO松田、CTBディラン・ライリー、WTB長田らスタメンに昨年のRWC2023日本代表がずらり。
さらにPRヴァル・アサエリ・愛、HO堀江がサブに控える豪華陣容は相変わらず。
一方でBL東京は前々節横浜キヤノンイーグルス(以下横浜E)戦で前半に負傷退場したリーチマイケルは前節に引き続いて欠場。
また、ジョネ・ナイカブラも引き続いて欠場。
日本代表LOワーナー・ディアンズや、ニュージーランド代表のNo.8シャノン・フリゼルとSOリッチー・モウンガに期待がかかります。
ホームの埼玉WKの入場です。
今年は、DJ.Kooはいませんでした・・・。
そして中央ゲートからBL東京の選手も入場。
試合は私から見て左に陣を取ったBL東京のキックオフで試合開始。
試合は開始35秒ほどで、ルーズボールをキャッチしたリッチー・モウンガが、埼玉WKのタックルをすり抜けるようにラインブレイク、そのままインゴールへ!
何と、ノーホイッスルトライでの電撃的な幕開け。
ほぼ正面のコンバージョンは、リッチー・モウンガが難なく成功し、0-7でBL東京が先制。
ちなみに、リッチー・モウンガの右にはいつくばっている選手は、風でボールが動かないよう抑える選手です。
かえす刀で今度は埼玉WKがBL東京陣内に押し込んでファーストスクラムを獲得。
さらにBL東京に反則が続いてゴールライン近くでの埼玉WKボールのスクラム。
BL東京にオフサイドがあり、3たびスクラム。
右に展開してゴールライン際に押し込む埼玉WK。
そして、左にスライドして押し込んでトライ!
密集で誰のトライか全然わかりませんでしたが、FLラクラン・ボーシェーのトライでした。
このほぼ正面からコンバージョンを松田がきっちり決めて7-7の同点に。
11分にはBL東京が自陣でノットロールアウェイの反則。
ショットを選択して松田がきっちり決めて、10-7と逆転に成功。
BL東京も反撃開始。
ラインアウトからチャンスを作り・・・。
16分には、BL東京のノックオンが取られましたが、その前のアドバンテージで埼玉WKのノットロールアウェイが有効になり、BL東京もショットを選択。
このほぼ正面のキックをリッチー・モウンガが外すわけもなく、10-10の同点に。
このすぐ後、BL東京がノットロールアウェイの反則を犯し、埼玉WKがラインアウトにするためにタッチキックを選択するも、強風の影響で失敗。
しかし、前半の残り時間は埼玉WK優勢の時間帯に。
引き続き埼玉WKがBL東京陣内に攻め入ります。
BL東京のサイドエントリーの反則からラインアウトを得て、モールを組む埼玉WK。
ここでまたBL東京に反則が出て、ショットを選択。
松田がこの距離、角度で外すわけもなく、23分に13-10で再び埼玉WKがリード。
直後に埼玉WKにハイタックルがあり、BL東京はラインアウトから反撃を試みます。
更に埼玉WKにノックオンが出るなどしてBL東京ボールが続きますが、堅い守りで逆にBL東京を押し戻す埼玉WK。
BL東京が自陣少し入ったところまで押し戻されてノットリリースの反則。
この長い距離をショットを選択。
これが強風の中見事に決まって28分に16-10に。
さらに直後にはBL東京のペナルティで、3たびショットを選択。
先程より正面よりのこのペナルティキックも松田がしっかり決めて19-10。
差を広げて前半を終了します。
後半はエンドを変えて、左に陣を取った埼玉WKのキックオフ。
強風の影響でキックオフのボールをBL東京がノックオン、更に42分にもBL東京ににノックオンが出て、埼玉WKが連続攻撃でBL東京ゴールライン付近まで押し込みます。
中央にBL東京のDFを引き付けて、右へ展開。
フリーの長田がインゴールに飛び込んでトライ。
エンドが逆になり、風が読みづらくなったか、角度のないこのコンバージョンは失敗して24-10に。
なおもマイボールのラインアウトから攻撃を試みる埼玉WK。
50分には埼玉WK右サイドでの縦へのキックパスを、BL東京が処理をもたつく間にFB山沢がボールを奪い、そのまま飛び込んでトライ。
コンバージョンはまたしても角度がなく失敗。
しかし、29-10と、点差は19点と2TG以上の差に広げることに成功。
59分にはBL東京の危険なプレーにTMOが入り、セタ・タマニバルがシンビンに。
60分にはBL東京のオフフィートから埼玉WKがラインアウトを選択するも、またしてもタッチキックは失敗。
すると、ようやくここからBL東京が1人少ない半出ながら反撃開始。
埼玉WKのノットロールアウェイの反則を皮切りに、連続攻撃を仕掛け、埼玉WK陣内深くに攻め入ります。
この攻撃から、66分にワーナー・ディアンズがインゴールに飛び込んでトライ。
コンバージョンも決めて29-17と差を詰めます。
さらに畳みかけるBL東京。
ラインアウトからモールを組んで押し込みます。
そのままゴールラインまで押し切ってトライ!
30分にタウファ・ラトゥのトライ。
コンバージョンも決めて29-24と、ついに5点差に。
1人少ない中で、2TG返し、更にシンビンのセタ・タマニバルが復帰。
勢いはBL東京か・・・?
しかし、BL東京の反則が続き、執拗にラインアウトからモールを組んで力技で攻める埼玉WK。
ここから中央に展開し、中央にマーク・アボットがインゴールへ。
すぐにトライの判定とはならずノックオンの疑いでTMOが入りましたが、確認の結果トライを認定。
このコンバージョンはさすがに成功して36-24と12点差に戻します。
そして残り時間は2分を切り、埼玉WKは自陣の浅い位置で反則を犯さないよう気を付けながら時間を消費。
そのままホーンが鳴り、珍しくHO堀江が蹴り出しノーサイド。
追いすがるBL東京を終盤のトライで突き放し、埼玉WKが全勝と首位を堅持しました。
一方のBL東京はここで初黒星の8勝1敗となりましたが、3位サントリー東京サンゴリアスが2敗しているため2位をキープ。
両チームの対戦は、第6~11節に行われる別カンファレンス同士の総当たり1回戦のこの試合のみとなる為、残り7節でBL東京が首位に立つには埼玉WKが敗れる他力本願が条件となります。
風に苦心するゲームでもあった一方で、稲垣にリーチマイケルとそれぞれ大黒柱を欠く両チームでしたが、層の厚い埼玉WKに対して、リーチの穴が大きかったBL東京だったかなと。
また、前々節・前節でWTBが活躍して快勝したBL東京の攻撃を機能させなかった埼玉WKの高いDF力はやはり大きな武器です。
前半で相手ボールのまま自陣から敵陣に押し返し、ペナルティを取ってリードを広げたプレーはまさに”防御は最大の攻撃”。
BL東京は残す3月中の交流戦は上位チームとの対決がありませんが、4月からのカンファレンスA後半戦は、昨年優勝のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下S東京ベイ)、現在4位のコベルコ神戸スティーラーズ、3位の東京SGとの試合を迎えますので、4月にリーチマイケルが復帰してくれれば・・・。
現在、プレーオフを狙える位置には5位の横浜E、6位のトヨタヴェルブリッツあたりまでかなと言う感じですが、昨年優勝の現在7位のS東京ベイも4位との勝利数は2しか離れておらず、直接対決で巻き返すことも可能です。
まだまだ暑い戦いが続きそうで楽しみです。