20年と10ヶ月。
とうとう、ミーコさんが水曜日に旅立ちました。
あたしの人生の半分以上を一緒に過ごしてくれた、家族でした。
月曜くらいから、腹水が増えてきて、どんどん動くことも食べることも出来なくなってきて、火曜には食べなくなり。
家族が色んな缶詰やパウチを一日タイミングを見てあげても、反応なし。
夜、仕事から帰ってきて、あたしがモンプチのマグロの缶詰をあげるとほんの少しだけ食べてくれて。
舐める程度だけど、反応してくれて。
水曜日、朝からずっと家族と一緒にずっとベッドに入って。
昼前になり、やたら体を引っ付けてきて…
大きくため息をつくように息をしたのを最後に、息を引き取ったとのことです。
なので、苦しまずに穏やかな表情でした。
まるで寝ているかのような。
三年前に慢性腎不全だとわかり、そのとき本当は諦めたんです。
無理矢理延命することに意味があるのか。
治療の間も、状態がよくなければ苦しい時間も猫には我慢してもらうというか…そんな時間も与えなくてはいけなくなるし。
正直、月に10万近くするかもしれないという治療費の…金銭的な面もあり、悩みました。
でも掛かり付けの先生に、「治療費の事は後からでもいいです。払える分だけ払ってもらってあとは、また払えるようになればで。ここで諦めてしまったら、飼い主さんが後悔すると思います!世話の事もあるし、病院としては金銭的な面以外にも、負担はあると思いますのでそこまでは言えないですが…。もし治療を開始するなら早くの方がいいので…」と言われ、半日悩みました。
やはり後悔はしたくないと思い、それから治療を続けました。
病院の皆さんには、治療費はかなりかなり格安にしていただきながら、治療してもらってました。
入院費も破格にしていただきながら、治療に専念してもらえたり。
あたしとしては、全額自分の稼ぎだけで治療費を出していたので、本当に助かりました。
ミーコさんは皆さんのお陰で、三年も生きていられたんだと思います。
(慢性腎不全になってから調子がよくなった頃のミーコさん)
亡くなった日には、まず病院に一報を家族が入れてくれて。
近いうちにお別れが来るなぁと確信したのは、なくなる前日でした。
寝たままおしっこしちゃっりしたので、タオルで拭いていて「明日一応病院いこうか?臭いから拭いていこうね」と言ったとき、聞いたことのない声で鳴いたのです。
この時に、あぁもうすぐ近いなぁ…と確信したんです。
昔から嫌な予感は当ててしまう自分が嫌になりましたね。
ホントに。
でも、少しホッとした部分もあるんです。
もう、これ以上ミーコさんが苦しい時間を過ごさなくてよくなったと。
辛くて苦しくてしんどい時間が続くとなると、飼い主も決断を迫られることもあるかと思います。
だけど、ため息をつくように亡くなったので、安心しました。
特に辛かったこの3年、よく頑張ってくれたなぁと。
3年間やめることがなかった点滴も、嫌がることなく毎日大人しくさせてくれたし。
飼い主だからというわけではないですが、本当に悪いこともほとんどしないし、無駄鳴きもしないし、飼いやすい大人しい子でした。
病院でも先生たちを困らせることはなく、やりやすいと毎回言われました。
きっと、あちら側に逝ったのだから、歴代のうちの猫や犬たちと仲良くしているのではないかと思います。
動物病院からもお供えのお花までいただいて…
ミーコさんはしあわせものだなぁと、改めて思います。
もしいま、辛い飼い主さんがいるとしたら、後悔しない選択をしてほしい。
何がいいかなんて、誰にもわからないけど、後悔はしてほしくないと思います。
あたしは先生にそういわれて、後悔しない選択をしたつもりです。
今思えばあの時諦めてしまったら、ずっとずっと取り返せない事に後悔してたのではないかと思います。
また後日、点滴の使用済みパックを返却に行くので、その時にお礼も一緒に持っていく予定です。
20年以上も診てくださった先生たちに感謝しなきゃ。
今はとても辛いですが、日常はやって来て、毎日生活が待ってます。
どうにかこうにか、やっていくしかないなぁと、思いつつ頑張ります。
泣いてばかりでは、後悔する日が来るかもしれないので。