にしやま形成外科皮フ科クリニック、形成外科専門医:西山智広

東京銀座と名古屋栄で2クリニック。美容外科・形成外科・美容皮膚科・皮膚科治療から予防医療まで、分かり易く説明します。

顔面瘢痕(キズアト)の形成外科手術について。安心と信頼のにしやまクリニックグループ!

2012年07月11日 | ケロイド・肥厚性瘢痕・キズアト

キズアト形成手術について

○この方法は、キズアトを手術によって目立たなくさせる方法です。

○キズアトの程度により異なりますが、局所麻酔を使用して手術時間は約60分程度です。皮膚割線(皮膚のしわの方向)に合わせたデザインを行います。

○キズアトの方向が、皮膚のシワの線に合わないときには、Z形成術を考えます。この方法によりキズアトの方向が変わり、皮膚にかかる緊張が緩和されるのです。

キズアト1

○手術時のデザインは、形成外科専門医の重要な仕事の一つで、美的センスも要求されます。私は、可能な限りシンプルでスタンダードな方法を選択しています。経験上、スタンダード・シンプルな考えが最善の結果を得ることが判っているからです。

○この場合には、キズアトの方向が皮膚のシワに対して60度の角度を持っていたため、中央部に1カ所のZ形成術を行いました。Z形成術の1辺は、シワの方向に沿ったラインになり、キズアトの皮膚に掛かる緊張力が分散されるのです。

キズアト3

術後の創部は、ハイドロコロイドゲルにて湿潤療法を行います。湿潤療法は、キズアトの治癒力を向上させるだけでなく、小さな皮弁の血行を良好に保つ効果もあります。

キズアト4

○術後通院治療を行い、5日後に抜糸をしテープ固定を行うなど、キズアトが目立たなくなるように、7術後初期からの積極的に対応をします。キズアトのフォローアップは、少なくとも6ヶ月間行います。

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