「漢方薬でやせる」
肥満には、過食・偏食によるもの、運動不足によるもの、炭水化物や糖質のなどの摂りすぎによるもの、脂肪組織の代謝異常やホルモンのアンバランスによる肥満などがあります。
これらの日常生活の改善は必要ですが、その補助的治療として漢方薬で対処するという選択肢もあります。
漢方薬は、患者の体質・疾病の状況を総合的に判断して、最も適切な処方を選びます。
1:水太り型
食べる量は普通なのに太ってしまうというタイプです。からだの皮膚表面の働きが悪いため水分代謝がうまく行われず体内の水分が停滞し、それがむくみとして現れたり関節に停滞したりしますす。元気をつけ、体を温めて消化器の働きをよくし,水分代謝をよくする「防已黄耆湯」を使用します。この漢方薬は色白で疲れやすく、汗かきで筋肉が柔らかい小太りの肥満改善に用います。
2:脂肪太り型
食事を減らし運動をしていれば太らないのに、脂っこい食事・甘いものの過剰摂取に加え、その代謝がうまく行われないために便秘になり肥満になるタイプです。「防風通聖散」を使って余分なものを排泄する治療を行います。大黄・甘草・芒硝で便通をよくしながら体内に蓄積している老廃物を排泄し、荊芥・当帰・防風で血液の循環をよくし、解毒を行い脂質の代謝をよくします。
3:固太り型
比較的体力があり、がっしりとした体格の肥満は、特に内臓脂肪過多肥満によくみられるタイプで、このような方には「大柴胡湯」を使います。一般的には、食欲が旺盛で、高血圧の傾向があり、イライラや精神不安を伴い、便秘、肩こり、頭痛などをともなうこともあります。
4:ホルモンアンバランスによる肥満
女性の更年期では、卵巣の機能低下による女性ホルモンの減少のため脳下垂体が卵巣刺激ホルモンを分泌します。これが視床下部にある食欲中枢に作用して摂食を盛んにします。この年代は血の停滞が加わり一層ホルモンバランスを悪くさせます。漢方では、停滞した血の流れをよくする「桂枝茯苓丸」を使います。桃仁と牡丹皮は停滞していた血の流れを改善し桂枝と茯苓で皮膚表面の新陳代謝を改善します。
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