にしやま形成外科皮フ科クリニック、形成外科専門医:西山智広

東京銀座と名古屋栄で2クリニック。美容外科・形成外科・美容皮膚科・皮膚科治療から予防医療まで、分かり易く説明します。

ヘルペスとは、皮膚や粘膜に小さな水ぶくれ(小水疱)が集まった状態のことをいいます。

2017年02月17日 | 口唇、性器ヘルペス
ヘルペスとは、皮膚や粘膜に小さな水ぶくれ(小水疱)が集まった状態のことをいいます。ヘルペスウイルスは、一度感染すると症状が落ち着いた後も近傍の神経節の中にじっと潜み、生き延びています。そして、体の抵抗力が低下すると潜伏していたウイルスが神経節から出てきて増殖し皮膚に症状を呈して、時には再発を繰り返します。



ヘルペスウイルスには8種類あり、その中のⅠ型は口唇ヘルペス、Ⅱ型は性器ヘルペスの感染がその原因となります。口唇ヘルペスも性器ヘルペスも、早期の受診で早く治る病気です。

単純ヘルペスウイルスは人から人への接触で、非常に感染しやすいことをまず覚えておいてください。水ぶくれの中には大量のウイルスが増殖しており、そこから次のような経路で感染します。

●患部を手で触れる。
●発症している人が使ったウイルスのついたグラスやタオルから。
●キスをして患部や唾液から。

ヘルペスの症状は、早期の内服と外用で通常、1~2週間程度で治ります。中には、重症化したり、再発を頻繁に繰り返すと、水ぶくれの部分に痕が残ることがあります。適切な治療をするのが早ければ早いほど症状は軽く、回復も早いので、口唇ヘルペスが疑われる場合はすぐの治療が必要です。治療の基本は抗ウイルス薬による薬物療法です。抗ウイルス薬には外用薬と内服薬があります。

●外用薬(軟膏)……皮膚症状がそれ以上広がらないようにする効果があります。
●内服薬……皮膚の症状だけでなく、神経細胞内のウイルスの増殖を抑える効果があります。

身体の免疫力を向上させる血液クレンジングは、ヘルペスウイルス予防にもお勧めです。

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