きょうの仕事の作業が少し早く終わりました。
退出のタイムカードを押すために列に並ぶと、
いつもわたしより前にいるSさんが、まだ来ていませんでした。
いつも並ぶ順番はほとんど同じです。
後から来たSさんに、前を指してどうぞと言うと、
「いや、ここに来た順だからさ。きょうは珍しく早かったね」
とSさん。
タイムカードを押すと、
みんな一斉に速足でロッカー室へ向かいます。
事務所は地下1階、ロッカー室は地下2階です。
事務所を出て階段を下ります。
わたしはいつも後から来る人に、階段のドアを開けて少し待ちます。
すぐ後ろからSさんが速足でやってきて、階段を下りる途中、
Sさんのバッグが何度もわたしの足にぶつかりました。
そんなに接近されるのは嫌なので、
「お先にどうぞ」とSさんに言いました。
「あたしは下りるのが遅いからさ。そんなこと気にしないでよ」
わたしは特段Sさんの膝のことを、心配して言ったのではありません。
いつも急いで帰るSさんに先を譲ったわけでもありません。
人にぶつかっているのに、そのことにも気がつかない、
トンチンカンなSさんの言葉にすごく腹が立ちました。
昼礼のとき、隣にいるSさんの手がよくぶつかります。
反対側の△△ちゃんとは一度もぶつかったことがないのに、
Sさんは人にぶつかっても平気な人なんだ・・・、
相手のことはお構いなしなんだ・・・、
だから階段でも前にいる人のことは気にしないのでしょうね。
世渡りが下手で、人間関係が苦手なわたしは、
いつも職場に嫌いな人がいました。
今の職場ではSさんです。
でも、この記事を書いていくうちに、
とっても些細なことを気にしている自分に気がつきました。
わたし自身のいろいろなことが個性であるように、
Sさんの様々な行動も個性であるのですね。
相手の個性を見つめることは、わたしにとっても大切なこと、
わたしに足りない冷静な対応ができるような気がしました。
ふくれっ面の気持ちいっぱいで帰ったわたしを、
いつものようによろこんで迎えてくれたジークとモナ。
2匹の個性も、もっと感じたいと思います。
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