女ひとり、歳をとる。

お金なしの60代、犬2匹と同居中。

かわいいおばあちゃん。

2018-02-06 22:17:08 | 老化現象・老後準備

わたしは人間関係を作るのが苦手です。

あいまいであったり、うわべだけであったり、

そんな付き合いが嫌でした。

とことん本音で向き合いたいわたしは、

大人の付き合いができません。

そのため自分にとって不都合なこともそのままにしたり、

相手の大人対応を不誠実だと感じて、

相手の人を敬遠したり、嫌ったりしました。


そんなわたしの人付き合いは、

両親の人付き合いの仕方や、妹やわたしへの教育が、

少なからず影響を与えたと思います。


自分の評価を高くしたいためか見栄を張り、

小さな嘘をつくことが多かった父。

それをそばで見ているのは子供心にも苦しかった・・・。

そのたびに、

わたしは嘘はつくことはしない!

と、思いました。


母は物事を受け止め我慢する人でした。

とにかくワンマンな父と毎日対峙しているので、

そうすることが家庭内を安定させる、

そう母は思っていたのでしょうか。

そして、そんな母を見ていたわたしは、

我慢するのは止めよう!

と、決心しました。


わたしのような付き合い下手な人間でも、

若いうちは何とか世間を渡っていけます。

体も頭も自分で使い行動できます。

でも、老化するにしたがって、

自分以外の人に助けてもう必要が出てくるようになります。


役所で住民票の申請の仕方を係の人に聞いたり、

電車で人から席を譲られたり、

迷路のような地下街の道を近くの人に尋ねたり、

いろいろな人に助けられていくようになります。

 

父は自分から相手に話すことが不得意でした。

父のことをよく知っている人が、

父の事を聞いてくれれば、

得々と、延々と、自分の事ばかりしゃべり続けました。


それは認知症になってからも変わりませんでした。

入浴のデイサービスを受けていた父の様子を、

見に行ったことがあります。

10人ほどの利用者さんが椅子に座って、

みなさんそれぞれにおしゃべりをしながら、

自分の番を待っていました。

そのとき父は憮然とした表情で、ひとりポツンと座っていました。


若い時からの人付き合いの下手なまま歳をとった父。

そんな父を見て哀れに思いながらも、

その姿を自分自身に重ねてしまいました。

わたしはかわいいおばあちゃんになれるのだろうか。

わたしを助けてくれる人に、素直にありがとうを言えるだろうか。

いやいや、やらねばならない。

ひとりで生きていくために、やらねばならないのです。


 

 


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2 コメント

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Unknown (goronyan)
2018-02-08 20:36:06
無理をしなくても あるがままで
いいんじゃないでしょうか?
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Unknown (paku)
2018-02-08 22:11:53
goronyanさん

無理はしたくありませんが、わたしのあるがままはひどいので、ちょっと努力してみます。
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