視聴率一桁
『水戸黄門』の視聴率が初めて一桁まで落ちたのは2008年秋に始まった第39部だったようだ。
「水戸黄門 39部 1ケタ」の検索結果 - Yahoo!検索
第39部で光圀のお供を演じていたのは原田龍二、合田雅吏、由美かおる、内藤剛志(~たかし)、松井天斗(おけらの新助役)、そして第39部で一行に同行していた山野辺早月を演じていた磯山さやかであった。内藤剛志は第37部から第43部まで2代目弥七を演じており、松井天斗は第39部で降板し、第40部から2代目林家三平が「ちゃっかり八兵衛」(第42部からただの「八兵衛」)として出演している。
つまり、視聴率が初めて一桁になった第39部のレギュラー3人が第42部で降板した(させられた?)ことになる。由美かおるは60歳を前に若い役から卒業という事情があり、28歳年下の雛形あきこ(楓役)に交代したのは当然だが、原田・合田コンビの場合、わずか1歳差ながら後任者の東幹久・的場浩司コンビのほうが年上であった(下注釋)。これでは「キャストの若返り」も3分の1だけである。原田・合田コンビは低視聴率の責任を負わされてしまった結果となったか。
それでスタッフは前任者より1歳年上の東幹久と的場浩司を助・格コンビに起用したのだが結果は前述のとおり、1年、2シリーズでシリーズ終了。しかも第43部が始まったときは終了が未定で出演者にも当然、知らされておらず、制作記者会見でレギュラーが来年以降も出演するという前提で抱負を述べていたのに、2話まで放送した時点で終了決定という、後味の悪い結果となった。
原田・合田コンビは2003年から2010年まで7年出演し、東・的場は2010年から2011年まで1年で降板。石坂浩二の水戸黄門に仕えた岸本祐二・山田純大コンビの3シリーズより短い助・格コンビ(下注釋)だった。
21世紀の助・格の中で、視聴者が支持したのはどのコンビか断定できないが、もし、第41部の5代目助・格から第42部以降の6代目になったことで、支持者がさらに減ったとすると、第39部の5代目助・格の時点で9割以上の視聴者が離れていたことが、さらに事態を「悪化」させたことは確かである(演じている俳優たちに罪はないと思う。念のため)。
『水戸黄門』の番組の現状は内容そのまま
水戸市長がTBSに陳情する姿は各藩の人が水戸老公に助けを求める姿に似ている。
『水戸黄門』の制作費を誰が出すか。『水戸黄門』でも光圀の「趣味」のせいで水戸藩の財政が破綻状態になったと思われる。
スタッフの試みテコ入れが失敗し続けている現状は、光圀の世直し旅に効果がないことと似ている。
『水戸黄門』終了を惜しむ世間はこれまた「印籠」での解決に頼る民衆の権威主義と他力本願を象徴している。
注釋
年上であった
ちゃっかり八兵衛役の林家三平(1970~)は、おけらの新助役の松井天斗(1972~)より2歳年上である。
里見浩太朗も石坂浩二よりは年上だった。
短い助・格コンビ
杉良太郎の初代助三郎は初めの2シリーズで降りたが、初代格之進役の横内正はその後も出演した。
ナショナル劇場の『水戸黄門』で格之進を演じたのは横内正、大和田伸也、伊吹吾郎、山田純大、合田雅吏、的場浩司の6人であるが、同シリーズで助三郎と光圀を演じた里見浩太朗はこの6人の「歴代格さん」全員と共演していたことになる。
「水戸黄門 テコ入れ 若返り」の検索結果 - Y!検索
「水戸黄門 テコ入れ 若返り 年上」の検索結果 - Y!検索
里見浩太朗のシリーズで助・格2回交代 - 虚実ヒストリー~ものがたりの歴史~ - Y!ブログ
参考になるHP
『水戸黄門』 感想
ここで東幹久・的場浩司の起用への疑問と、お娟と弥七と八兵衛がそのままなのに格之進の設定をリセットしたことに対する批判的な感想があり、同感。
『水戸黄門』の視聴率が初めて一桁まで落ちたのは2008年秋に始まった第39部だったようだ。
「水戸黄門 39部 1ケタ」の検索結果 - Yahoo!検索
第39部で光圀のお供を演じていたのは原田龍二、合田雅吏、由美かおる、内藤剛志(~たかし)、松井天斗(おけらの新助役)、そして第39部で一行に同行していた山野辺早月を演じていた磯山さやかであった。内藤剛志は第37部から第43部まで2代目弥七を演じており、松井天斗は第39部で降板し、第40部から2代目林家三平が「ちゃっかり八兵衛」(第42部からただの「八兵衛」)として出演している。
つまり、視聴率が初めて一桁になった第39部のレギュラー3人が第42部で降板した(させられた?)ことになる。由美かおるは60歳を前に若い役から卒業という事情があり、28歳年下の雛形あきこ(楓役)に交代したのは当然だが、原田・合田コンビの場合、わずか1歳差ながら後任者の東幹久・的場浩司コンビのほうが年上であった(下注釋)。これでは「キャストの若返り」も3分の1だけである。原田・合田コンビは低視聴率の責任を負わされてしまった結果となったか。
それでスタッフは前任者より1歳年上の東幹久と的場浩司を助・格コンビに起用したのだが結果は前述のとおり、1年、2シリーズでシリーズ終了。しかも第43部が始まったときは終了が未定で出演者にも当然、知らされておらず、制作記者会見でレギュラーが来年以降も出演するという前提で抱負を述べていたのに、2話まで放送した時点で終了決定という、後味の悪い結果となった。
原田・合田コンビは2003年から2010年まで7年出演し、東・的場は2010年から2011年まで1年で降板。石坂浩二の水戸黄門に仕えた岸本祐二・山田純大コンビの3シリーズより短い助・格コンビ(下注釋)だった。
21世紀の助・格の中で、視聴者が支持したのはどのコンビか断定できないが、もし、第41部の5代目助・格から第42部以降の6代目になったことで、支持者がさらに減ったとすると、第39部の5代目助・格の時点で9割以上の視聴者が離れていたことが、さらに事態を「悪化」させたことは確かである(演じている俳優たちに罪はないと思う。念のため)。
『水戸黄門』の番組の現状は内容そのまま
水戸市長がTBSに陳情する姿は各藩の人が水戸老公に助けを求める姿に似ている。
『水戸黄門』の制作費を誰が出すか。『水戸黄門』でも光圀の「趣味」のせいで水戸藩の財政が破綻状態になったと思われる。
スタッフの試みテコ入れが失敗し続けている現状は、光圀の世直し旅に効果がないことと似ている。
『水戸黄門』終了を惜しむ世間はこれまた「印籠」での解決に頼る民衆の権威主義と他力本願を象徴している。
注釋
年上であった
ちゃっかり八兵衛役の林家三平(1970~)は、おけらの新助役の松井天斗(1972~)より2歳年上である。
里見浩太朗も石坂浩二よりは年上だった。
短い助・格コンビ
杉良太郎の初代助三郎は初めの2シリーズで降りたが、初代格之進役の横内正はその後も出演した。
ナショナル劇場の『水戸黄門』で格之進を演じたのは横内正、大和田伸也、伊吹吾郎、山田純大、合田雅吏、的場浩司の6人であるが、同シリーズで助三郎と光圀を演じた里見浩太朗はこの6人の「歴代格さん」全員と共演していたことになる。
「水戸黄門 テコ入れ 若返り」の検索結果 - Y!検索
「水戸黄門 テコ入れ 若返り 年上」の検索結果 - Y!検索
里見浩太朗のシリーズで助・格2回交代 - 虚実ヒストリー~ものがたりの歴史~ - Y!ブログ
参考になるHP
『水戸黄門』 感想
ここで東幹久・的場浩司の起用への疑問と、お娟と弥七と八兵衛がそのままなのに格之進の設定をリセットしたことに対する批判的な感想があり、同感。