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2011年の時代劇

2011-11-11 21:53:00 | 21世紀~未来
『水戸黄門』存続を求める署名運動は無駄。
民放の番組が視聴率不振で打ち切りなど過去にいくらでもあり、子供はともかく大の大人が番組一つの終了を受け入れられないのはおかしい。
里見黄門だけでも9年続いたのだから初めからその予定だったと思えばいい。
京都府と京都市が時代劇存続を民放各局に求めたのはわかる。時代劇全体は守るべきだが、『水戸黄門』という個別の作品は無理して守る必要はない。

もし『水戸黄門』が日本の守るべき文化なら、それは半世紀前の月形龍之介の時代を含み、さらに江戸時代の講談から明治時代の映画などを経由して続いてきた作品を綜合した場合である。
TBSナショナル劇場の『水戸黄門』は42年続けば充分であろう。

個人的には芦田愛菜と綾瀬はるかの活躍が目立った年に見えたが、芦田愛菜の場合、周りの大人たちが小学1年生を使いすぎ。
早稲田大学「在学」当時の広末涼子のようなペーパー学生になりそうで、文部科学省もこういうところは注意を喚起しないのか。
あの安達祐実も芦田愛菜の多忙さを心配していたらしい。
『水戸黄門」』で何で綾瀬はるかを使わないのか不思議。
使えないほど制作費が逼迫しているのか。
最終回スペシャルで歴代助格を出すと言われるが、報道で名前が挙がっていない杉良太郎と岸本祐二と山田純大と原田龍二と合田雅吏、さらに照英と斉藤昌にも出てもらったらどうか。

時代劇を知らない人が『水戸黄門』だけを見てこれを時代劇の代表と思ってしまうと、却って誤解を招くので、『水戸黄門』終了は時代劇の衰退でなく、「水戸黄門」を除いた時代劇全体の質が向上するチャンスととらえたいものだ。



『大岡越前』の放送期間と時代設定

2011-11-11 13:22:00 | 享保~寛政の改革、エカテリーナIIとアントワネット
TBSナショナル劇場の『大岡越前』は1970年から1999年まで連続枠で29年放送され、約30年。
2006年のスペシャルで終わったので足掛け36年。
大岡忠相が南町奉行だったのは1717年から1736年までの19年間なので17年も多い。
しかし『大岡越前』は15シリーズで、1シリーズで1年とすると15年であり、スペシャル版の1年と数えても16年。19年の奉行在職期間より3年少なくなり、問題はない。
また、1シリーズ半年とすると15シリーズで7年半。スペシャルを合わせて16シリーズとすると描いた年月は8年。
大岡忠相が南町奉行だった19年間の半分以下である。

ナショナル劇場では『水戸黄門』の間の時代劇は『江戸を斬る』8作、『翔んでる!平賀源内』と『水戸黄門外伝』が1作ずつで、『怒れ!求馬』~『大江戸を駈ける!』が3作。計13作である。
『水戸黄門』で合間が時代劇だったのは第1部から第28部までで、『大岡越前』『江戸を斬る』『源内』『外伝』『求馬』を合わせて28作。これで数が合う。

『江戸を斬る』8作の中で遠山金四郎が主人公だったのは7作。
遠山金四郎が北町奉行だったのは1840~43年、南町奉行だったのは1845~52年で計10年。
これも放送期間が劇中の期間より短いので問題はない。

問題なのは『水戸黄門』である。
水戸光圀の隠居期間は10年なので42年の放送期間は長すぎる。
1シリーズ半年ずつとしても43シリーズで21年強である。
1年は52週間なので光圀晩年の10年間は520週間前後。
1200回を1200週間としても2倍近い。
1200日とすると3年強、4年弱になるので光圀隠居10年の半分以下になるが、そうなると光圀は隠居10年間のうち4年近くは毎日歩いて旅をしていたことになる。
これではとても「ご隠居」とは言えまい。

加藤剛主演TBS『大岡越前』の主なサブタイトル一覧
遠山金四郎(景元)奉行在職期間と『江戸を斬るII』~『江戸を斬るVIII』放送期間