gooブログ ものがたりの歴史 虚実歴史

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

大坂夏の陣も幕末の倒幕も「戦をなくすため」?

2011-11-15 13:20:00 | 歴史全般、元号


江戸時代終結をテーマにした『龍馬伝』も、逆に江戸時代成立をテーマにした『江~姫たちの戦国~』も、脚本では、戦いに明け暮れた主人公たちの生きるテーマが「戦のない世の中を作ること」というのは真に矛盾している。

戦をなくすために江戸幕府ができたのに、264年たってそれを倒すことが戦をなくすことになったが、明治維新以降の日本がこれまた戦を続けていたことは周知の如し。

時代劇のテーマを何でも反戦にするのも問題だが、『水戸黄門』では倒幕も開国も正義になりえず、庶民が苦しんでいるからお上がしっかり世の中を見るべきだというようにテーマが小さな規模に限定されてしまっている。

地上波の時代劇が連続ドラマの『水戸黄門』だけでは不幸である。むしろ『水戸黄門』が終わって、他の数多くの時代劇が衛星放送枠や地上波のスペシャルなどで続くほうが健全であろう。

おねこと北政所こと高台院が(演:大竹しのぶ)が「この世を太平にするために避けられぬ戦があるのではないか」。
1981年の『おんな太閤記』でやはり、ねね(演:佐久間良子)が「戦をなくすために戦をするのだと教わりました」「誰ぞが天下を取らねば」と言っていたと思う。
やはり、北政所の考えは『おんな太閤記』でも『江~姫たちの戦国~』でも同じだった。
特に大竹しのぶが演じる高台院が、1983年の『徳川家康』で演じた於大の方に見えてきた。

 

/TWEET/

 

前後一覧

/平成23年11月/

 

参照
『水戸黄門』第18話「上様、長屋で叱られる(江戸)」(2011年11月21日放送)