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『ドラえもん』

野比のび太は8月7日生まれであるが、西暦何年生まれか。
原作でのび太は10歳、小4であり、アニメでは11歳、小5である。

原作第1話「未来の国からはるばると」では1970年1月にドラえもんとセワシが22世紀の世界から野比家を訪れた。
ここでドラえもんとセワシがのび太に見せたアルバムによると、9年後の
1979年にのび太が大学を受けて落第し、浪人となる予定だった。
これから、のび太は70年1月当時9歳で、小3の冬休み。70年の4月で小4に進級し、同年8月7日で10歳になり、成長したあと、79年3月に高校を卒業した世代であることがわかる。
すると、第1話ののび太は1960年8月7日生まれである。アメリカのオバマ次期大統領(1961年生まれ)より1歳年上だ。

一方、てんとう虫コミックス2巻(74年初刊)収録の「ぼくの生まれた日」ではのび太は昭和39年、つまり1964年8月7日生まれとなっている。これだと、
1970年1月当時は、5歳と5箇月で、幼稚園または保育園の時期であった。

のび太の父・のび助と母・玉子は1959年に婚約、その年に結婚したと想われる。両者は些細な誤解で喧嘩となり、ドラえもんが出した「ヒトマネロボット」がのび助に化けて玉子に、玉子に化けてのび助に求婚し、結果、12年後の結婚記念日(1971年か)に二人とも「自分は求婚された側」と認識していた。

さて、1959年は今の天皇・明仁氏(当時は皇太子)と皇后・美智子氏の「ご成婚」の時期である。
皇太子・徳仁親王は1960年生まれ、秋篠宮文仁親王は65年生まれで、初期ののび太はその間に入る。
もっとも、これは初期の設定である。

原作の「ママのダイヤを盗み出せ」では1948年、玉子が少女時代で、『黄金バット』の紙芝居を見ている最中に母(のび太の母方の祖母)の指輪を紛失した。
これが玉子7歳と假定すると玉子は1941年生まれである。

戦時中生まれから団塊の世代にかけて、1940年代生まれは「壊れた家電は叩けば直る」と考えるらしい。
「タイムふろしき」も、70年代にドラえもんとのび太が白黒テレビ(!)を新品にするために使ったのが最初で、玉子はその前に家のテレビを殴って「直した」。今のハイテク機器にそれで対応するととんでもないことになる。

一方、西暦2007年にリメイクされたアニメでは、玉子が7歳だった「過去」が松田聖子のデビュー当時、しかも82年のヒット曲「赤いスイートピー」が出たころであり、玉子は1975年生まれ、初期設定ののび太より10歳以上年下になる。

また、原作の「りっぱなパパになるぞ!」ではのび太が25年後の近未来に向かい、そこでは大人になったのび太と静香、一子・ノビスケ(祖父・のび助と同名なので2代目ノビスケ?)がマンションで生活していた。その時代はノビスケの日記によると2002年。すでに6年前である。
この作品ではのび太の少年時代は1977年であった。
西暦2002年のノビスケが少年・のび太と同じ10歳だったとすると、1992年生まれ。

一方、リメイク版「ママのダイヤを~」ののび太が2007年で11歳とすると
1996年生まれであり、初期設定の息子より年下になる。

2005年春声優交代後のアニメ版に絞ると、西暦2006年、のび太と静香は速水もこみちと相武紗季出演の『レガッタ』のロケ現場に遭遇しており、こののび太と静香は1995年度生まれ。相武紗季は85年生まれだからのび太は10歳年下である。

また、2008年、のび太と源静香は浅田真央と会っており、浅田真央は高校の制服を着ていたので放送当時と同じ18歳の高3とすれば、のび太と源静香は97年生まれ、浅田真央より7歳年下である。
このように、のび太の生年は作品ごとにリセットされていると解釋したほうがいい。

2005年以降のアニメでも、「白ゆりのような女の子」では、のび助は大東亜・太平洋戦争の疎開を経験しているという設定が動かず、初期原作と同じ設定、つまり、のび助は1945年で10さいくらい、のび太は1970年ごろで10歳くらい、10年さかのぼればのび助は1935年ごろに生まれ、のび太は1960年ごろに生まれた。

声優交代から3年半。今の声優陣になった2005年度で11歳だったのび太は今やすでに14歳、中学2年生である。

『ドラえもん』のアニメは1973年に日テレで半年間放送されたのが第1作であり、私はそれを幼い頃にリアルタイムで観た世代である。その作中でドラえもんの声は富田耕生から野沢雅子に移り、テレ朝版の大山のぶ代は3代目、水田わさびは4代目である。21世紀になって四半世紀ぶりの声優交代が報じられた時、私は全く驚かなかった。たまたま世代的理由でドラえもんの「変声期」を2度も経験していたお陰である。

むしろ、物心ついたときに「大山ドラ」が放送されていた世代(特に80年代以降に生まれた人たち)のほうが『ドラえもん』の声変わりに対する「免疫」ができていない点で気の毒ではある。

昨年の大晦日、テレ朝版『ドラえもん』で「想い出の名場面」特集の中間發表がおこなわれた。
今年の春でテレ朝版から30周年。小学館の学習雑誌での連載開始(69年
12月發賣、70年1月号)から40年目である。

日テレ版の再放送は無理のようだが、すでに述べたようにドラえもんが富田耕生と野沢雅子であるほかに、のび太が太田淑子、玉子が小原乃梨子、ジャイアンが肝付兼太という、今となっては興味深い布陣である。できれば、
1973年当時のレギュラー声優でもう一度、吹き込んだ『ドラえもん』を視聴したい気がする。

来年の映画の主題歌を歌う柴咲コウは81年生まれ、今のアニメの玉子よりわずか数年だけ年下である。

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