夜7時から9時まで2時間だが、正直言って2時間かける必要のない内容だった。
最初に話の概要を並べて10分。
白黒の『月光仮面』『鉄腕アトム』『機動戦士ガンダム』の映像が出て、テレビ史に関する余計な前置きが続いたのですぐチャンネルを変えた。
21世紀になって『水戸黄門』の合間のナショナル劇場が現代劇になったことで、時代劇ファンが離れていったプロセスを思い出した。
さらに『水戸黄門』に関する話が始まっても、合間に『ありがとう』『時間ですよ』『金八先生』『高校教師』『ずっとあなたが好きだった』など、TBSの過去の番組や、世相の映像を間に入れて、無駄に時間を費やしていた。
仕方がないので『水戸黄門』に関する部分だけ観て、他の番組や世相の解説になったらチャンネルを変えて日テレのサッカー中継やテレ朝の『科捜研の女』を観たり、他のチャンネルのCMを観たりした。『水戸黄門』に関する内容だけだったら1時間半以内で済んだのではなかろうか。
日本のテレビ番組では過去のヒット曲を紹介するときも一々「当時の世相」を紹介する傾向があるがこれも無駄なので、観る気がなくなる。テレビ局が観せたい物と視聴者の観たい物が必ずしも一致しないと改めて思った。
できれば録画して『水戸黄門』に関する部分だけ残して、残りを削除するのが得策だ。
ただ、杉田かおるや三原順子が『水戸黄門』に出ていたことは、『金八』との関連で興味深かったし、『水戸黄門』に真田広之が子役で出ていたようで、『高校教師』と関連付けて観ると俳優の成長とともに『水戸黄門』が存在したことがわかった。
また、森昌子が出た回で「光圀が米俵に腰掛けて農家のむすめに叱られる(ホウキか何かで叩かれる)場面」が『水戸黄門』第11部だと確認できた。
内容面では水戸光圀がどういう人物かの説明があり、家康の孫で、大河ドラマの主人公だった江は(義理の)伯母に当たることがわかった。
家康
├────┐
頼房_秀忠─江
│
光圀
「副将軍」に関しては、水戸藩主は参勤交代を免除され、江戸で将軍の政を補佐していたので「天下の副将軍」と呼ばれたという説明だった。もっと細かく言えば「副将軍」は正式な役職としては存在しなかったのだが、番組ではそこまでは言っていなかった。
生没年は1628~1701となっており、没年では西洋の暦を採用していた。
パナソニックが『水戸黄門』放送中のCMで「再放送を一發予約録画」というような宣傳をしたことがあるのだろうか。ないとするとパナソニックは『水戸黄門』の視聴者を顧客として重視していないことになる。
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