平成23年
2011/12/16 23:28 「『水戸黄門』の時代考証」
平成23年12月、TBSの『水戸黄門』第43部公式HPの「かわら版」で《レギュラー6人、撮影終了会見》という記事が出た。
www.tbs.co.jp/mito/last/
平成23年12月19日『水戸黄門』最終回スペシャル(TBS)
/かわら版『レギュラー6人、撮影終了会見』:水戸黄門 最終回スペシャル|TBSテレビ/
/C.A.L 水戸黄門最終回2時間スペシャル (cal-net.co.jp)/
/『水戸黄門』、各シリーズのHP(TBS、C.A.L) | 虚実歴史のブログ (ameblo.jp)/
そこで林家三平が
土手のロケでスタッフが草を刈っていたことがあり、なぜかと尋ねたら「元禄時代にこの草はなかった」って。そこまで知識をもって作っているのが時代劇です。
とコメントしていた。
また三平は時代劇での帯の締め方、草履の履き方などを落語に生かしたいと言う。古今亭志ん朝や笑福亭鶴瓶のようなベテランなら逆で、落語の経験があるから時代劇では和服の着方や草履の履き方などは楽だと言うだろう。
今後は『水戸黄門漫遊記』を人情落語でやってほしいものだ。
『江~姫たちの戦国~』で成長した完(さだ)を演じた女優は空手をやっていたので、時代劇の正座に慣れていたらしい。
石坂浩二が髭のない水戸黄門を目指したが、2シリーズ目で髭を復活させることになったことについて、里見浩太朗は『週刊新潮』12月15日号で「ナショナル劇場の『水戸黄門』は『水戸黄門漫遊記』をベースにしたもので、諸国漫遊自体が作り話なのに、そこで史実どおりにしても視聴者が拒否反応を示すのは当たり前」という趣旨の批判をしていた。
確かに里見浩太朗の言うとおりだろうが、その『漫遊記』をベースにしたナショナル劇場の『水戸黄門』自体が終了したとうことは、『漫遊記』ベースの『水戸黄門』が役割を終えたのだから、今後は石坂浩二が目指したのを更に進めて、髭なしで、かつ諸国漫遊もしない水戸黄門の時代劇を誰かが作る必要(またはその可能性)が出てくるだろう。
石坂浩二の『水戸黄門』は史実を重視したようだが、確かに「諸国漫遊」の設定を踏襲していては史実もへったくれもない話で、これでは『水戸黄門漫遊記』の基準で見られても仕方がないだろう。
むしろ石坂浩二登板から6年前、佐野浅夫主演のシリーズのときの1995年に由美かおる主演で放送された『水戸黄門外伝 かげろう忍法帖』のほうが光圀が水戸に留まっていた意味では、石坂版よりも史実に近かったことになる。
しかも里見浩太朗の話では、石坂浩二の2シーズン目と里見浩太朗御シリーズは昔ながらの『水戸黄門』に戻ったはずなのだが、それでも失った視聴者がなかなか戻らなかったのは、2002年以降のナショナル劇場制作者と出演者のPR不足か、それとも視聴者が無知なせいだったか。
言い方を変えれば『水戸黄門』は作り話なのに、ロケ地の草までに気を使っても、結局視聴者がそれを評価せず、作り話の『水戸黄門』が支持されなくなったということだろうか。
『水戸黄門』の中の水戸光圀は「越後のちりめん問屋(本当はちぢみ問屋らしい)の隠居・光右衛門」として旅を終えたかったのだろうが、各地で印籠をひけらかしていたのは各地に不正があったからだ。各地に不正がなければ光圀は旅の必要もないし、旅をしても不正や事件がなければ、光圀は忍びのままで身分を明かさずに旅を終えることができたはずだ。
TBSは『水戸黄門』の企画に反対で、印籠シーンについても権威主義として反対していたがそれを求めたのは視聴者だった。光圀が印籠を出す理由を作るのは日本全国の人たちであり、『水戸黄門』が批判される理由もその「印籠による解決」の権威主義と他力本願にある。
『水戸黄門漫遊記』を土台とした設定だけでなく、ナショナル劇場で追加された「印籠シーン」もこのあたりで限界に来ており、その意味でこれらの定番の設定を白紙に戻す必要があるだろう。
『ウルトラマン』ではウルトラマンが怪獣を倒すので人間がウルトラマンに依存してしまう問題が描かれ、『ドラえもん』ではのび太がドラえもんの秘密道具を当てにしすぎる問題がたびたび描かれ、ドラえもんがのび太に説教したり葛藤を覚えたりする。『水戸黄門』ではそういう葛藤がまるで描かれていない。水戸光圀の世直し旅がむしろ日本の民百姓には有害ではないのかという葛藤が光圀や助三郎・格之進にあってよさそうなものだ。
『水戸黄門』終了を機に、現代日本にこの作品が本当に必要なのか、考え直してみるべきであろう。
平成24年tw
TBS「水戸黄門」初期シリーズで大納言紀伊光貞が中納言水戸光圀に対し平伏する場面があった。光圀と光貞は從兄弟で、しかも光貞が1歳上だったのだが、劇中で東野英治郎扮する水戸光圀が白髪で、紀伊光貞が黒髪で少し年下に見えた。光貞の方が年上で身分が上の筈。
2012年9月16日 - 4:31(tweetを開いた時に見える日時。twilogの日時とは違う)
平成25年tw
TBS「水戸黄門」初期シリーズで大納言紀伊光貞が中納言水戸光圀に対し平伏する場面があり、劇中で東野英治郎扮する水戸光圀が白髪で、紀伊光貞が黒髪で少し年下に見えた。光圀と光貞は從兄弟で、しかも光貞が1歳上で、光貞の方が光圀より身分が上だったはずだ。
2013年10月7日 - 17:21
「水戸黄門」の時代考証の問題点(時間軸に関する問題) 知恵ノート
令和4年tw
平成23年12月19日『水戸黄門』最終回スペシャル
水戸光圀:里見浩太朗
佐々木助三郎:東幹久
渥美格之進:的場浩司
風車の弥七:内藤剛志
楓:雛形あきこ
ちゃっかり八兵衛:2代目林屋三平(海老名泰助)
/かわら版『レギュラー6人、撮影終了会見』:水戸黄門 最終回スペシャル|TBSテレビ/
『#水戸黄門』の劇中の時代は元禄3年(西暦1690年)から元禄13年ごろまでの約10年間。
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/平成23年12月/(GooBlog)
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関連語句
参照
「史実」における「水戸黄門漫遊(ほとんど関東地方だけ)」の歴史
/「史実」における「水戸黄門漫遊(ほとんど関東地方だけ)」の歴史 | 虚実歴史のブログ (ameblo.jp)/
/日本人女医第1号は定説より早い?(『水戸黄門』) | 虚実歴史のブログ (ameblo.jp)/
/日本人女医第1号は定説より早い?(『暴れん坊将軍』) | 虚実歴史のブログ (ameblo.jp)/
/『水戸黄門』で桑名一の名医とされる女医が出た話 | 虚実歴史のブログ (ameblo.jp)/
/『水戸黄門』第4部最終回(元禄時代に「火付盗賊改方」?) | 虚実歴史のブログ (ameblo.jp)/
/『水戸黄門』と『必殺シリーズ』の歴史 | 虚実歴史のブログ (ameblo.jp)/
/『水戸黄門』と『必殺シリーズ』の歴史(江戸時代編、概略) | 虚実歴史のブログ (ameblo.jp)/
/再掲:『水戸黄門』の時代考証など | 虚実歴史のブログ (ameblo.jp)/
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