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『水戸黄門』第43部終盤は関東が連続

「史実」では徳川光圀(水戸光圀)はほとんど関東から出ておらず、福島県の勿来(なこそ)と静岡県の熱海に寄ったくらいで、あとは水戸、日光、江戸、鎌倉、銚子などを訪れたくらいである。
『水戸黄門』第43部では第1話から第4話まで関東地方が舞台で、その後、静岡県に移って関東から離れた。東海道を西に行く旅であった。
そしてドラマの水戸光圀はまた静岡県から千葉の館山に入って関東に戻った。
終盤は第16話の館山から第20話の日光まで5話連続で関東編である。

なお、『水戸黄門』の舞台が江戸である場合、水戸藩江戸屋敷があったのは小石川で、江戸城は「千代田のお城」と呼ばれるように千代田区にあり、今の皇居である。

第43部
第1話:江戸→第2話:江戸(東京品川)→第3話:平塚(神奈川)→第4話:真鶴(神奈川)
関東以外→第16話:館山(千葉)→第17話:木更津(千葉)→第18話:江戸→第19話:前橋(群馬)→第20話:日光→12/12第21話:水戸→12/19最終回SP:江戸・上州(群馬)

第18話で江戸に入った水戸光圀がそこで水戸に戻らず、北に迂回して日光に寄ることになり、さらに江戸から日光にゆく途中、少し西に迂回して前橋に寄った。
この第19話の前橋の話は、「難問ぞろいの算術対決」。田中実が寺子屋の先生を演じていた。
2011年3月14日に第42部第21話として放送されるはずだったが、その3日前に東日本大震災が起きて、放送は中止となり、11月28日に改めて放送されたものだ。

江戸→前橋→日光は不自然に見えるが、この旅で水戸光圀は静岡から南関東に入って、千葉から江戸に入っていたので、江戸に入る前に前橋に立ち寄るともっと遠回りになる。
そこでスタッフは、旅から戻った光圀が江戸で綱吉に謁見する場面を少し早めて、前橋の算術対決をそのあとに回し、千葉からまず江戸に入った光圀が、今度は北関東に出て、群馬の前橋を経由して栃木の日光に行くという展開にしたと思われる。

スタッフの間では、第43部は被災地を応援する意味で、東北を舞台にすることも検討されたが、余り直接的すぎるとわざとらしいということで、東海道を西に行く旅に変更されたらしい。
日本の文化と世界の文化 - 高崎経済大学総合掲示板

ここで
当初、黄門一行の世直し旅は東北地方を目指す予定だったが、「あまりにも直接的で、あざとい手を使うと逆効果になる」と撤回、結局、伊勢神宮を目指す旅に変更された。
とある。
実際に光圀が訪れた場所では、勿来が福島県いわき市に属する。勿来はいわき市の驛よりも、県境を越えた北茨城に近い。
北茨城 福島 勿来 - Google 検索

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『水戸黄門』における関東地方(第29部~第42部+第43部)
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