gooブログ ものがたりの歴史 虚実歴史

TBS月曜夜8時のドラマ枠は2015年3月で終了

TBSとしては夜7時~9時を2時間バラエティのために空けておく必要があり、それにはドラマ枠が邪魔ということか。最終的にTBSがたどり着いた結論は、夜7時台と8時台はバラエティ、現代ドラマは夜9時台か10時台、夜11時から『NEWS23』、時代劇は2時間スペシャル、現代劇の再放送は日中(朝~夕方)、時代劇の再放送は衛星放送という編成がベストということだ。

2011年12月に終了した『水戸黄門』は2013年に博多座の舞台で復活し、2015年夏のスペシャル版でのテレビへの復帰となった。再放送はBS、CSなどの衛星放送で行われており、過去のシリーズを見たい人は衛星放送を見ればいい。東野・西村黄門のシリーズは既にDVDになっている。

『大岡越前』はTBS加藤剛主演シリーズの終了と前後してテレ朝で北大路欣也主演でリメイクされ、NHKで東山紀之主演シリーズ放送された。TBSとしては『大岡』」を他局に任せた形か。

『水戸黄門』終了後、『ステップファザー・ステップ』から『警部補・杉山慎太郎』まで現代ドラマが続いたが、毎年、季節ごとの1月、4月、7月、10月の改編期には、新ドラマが始まる前に数週間の短いブランクがあり、2時間バラエティが放送されていた。

2012年以降、個人的にこの枠のドラマは家にいられる限り見ようとしていたが、家にいられるのは丁度この春夏秋冬の改編期で、見ようとしたら前のドラマは終わっていて、次のドラマはまだ始まっておらず、TBS月曜夜8時台が2時間バラエティに占領されていて、第1話を見逃すケースが多かった(『警部補』は第1話を視聴できた)。

TBSとしてはレギュラーの1時間ドラマより、その隙間の2時間バラエティの方が数字を稼げたのだろう。

石坂・里見黄門から間のシリーズが現代ドラマになると『ハンチョウ』が好評。それでこの枠が現代ドラマだけになったら、2時間バラエティが人気を博し、これがこの枠を独占することとなった。局が視聴者の要望に合わせた結果である。

時代劇の視聴率が低下すれば局は「視聴者は時代劇を望んでいない」と考える。その後の現代ドラマの視聴率が下がれば局は「視聴者はドラマを望んでいない」と考える。当然の判断だ。視聴者が『水戸黄門』より『ハンチョウ』や『半沢直樹』を選び、『水戸黄門』の後枠より他局のバラエティを選んだ結果が今回の改編である。

TBSの『水戸黄門』の後枠が現代ドラマになって3年。

ドラマ枠が終わる寸前まで報道で「『水戸黄門』枠」と表現されるのはある意味で悲劇だが、日テレの『さんま御殿』の枠を「『長七郎江戸日記』の枠」と呼ぶ人はもうほとんどいないだろう。バラエティ化を切っ掛けにTBSの月曜夜8時の枠もやっと「『水戸黄門』の枠」と呼ばれなくなるだろう。

TBSはもともと『水戸黄門』については時代錯誤、権威主義的として否定的だった。

TBSはやっと松下幸之助(と逸見稔)の呪縛から解放され、旧ナショナル劇場の枠を「自由に」使えるようになったわけだ。

この枠のドラマはどれも面白かったが、インターネットで視聴率を調べると10%に届いてないことが多く、いずれバラエティ枠に変更されるだろうと危惧していたら、案の定、そうなった。視聴者の側にも責任がある。

今度の改編はビジネスとしては正解だ。

ただ、個人としては、今年の4月以降はもうこの枠を見ないと思う。このTBSの月曜夜8時台がバラエティ枠に成ったら、もう見ることはないだろう。

今後、『ハンチョウ』や『名もなき毒』などの続編が作られるとしたら月曜または他の曜日の夜9時台か10時台だろう。日曜夜9時の『半沢直樹』は成功例だったが、夜9時台でも木曜の『夫のカノジョ』が『ドクターX』の裏で惨敗したこともあり、出演者にとっても黒歴史にしたい作品になってしまったので、これも全て視聴者の判断の結果である。自分は『夫のカノジョ』の方を見て、終了後もDVDをレンタルして時々見ている。こちらの方が月曜夜8時無気だったのではなかろうか。

参照
TBS月曜夜8時のドラマ枠は2015年3月で終了 - Yahoo!ブログ
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「21世紀~未来」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事