星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

「津軽百年食堂」お花見は映画館で!

2011-04-04 | 演劇・ダンス・映画・音楽・古典・TV
「津軽百年食堂」
4月3日、シネ・リーブル神戸で鑑賞。
先月、大森監督の舞台挨拶で知り、見たいと思っていた。
偶然、原作者の森沢明夫さんのブログを見つけたら、ぜひ
2日か3日に映画館に行ってほしいと書いてある。
その理由を読みナルホドね、というわけで朝イチの劇場へ!



<あらすじ>
東京で暮らす青年・大森陽一が葛藤を乗り越え、百年続い
た津軽の食堂を受け継ぐ重みを受け入れて四代目となるま
でを、初代・大森賢治の人生と重ねて描く心の物語。
賢治の魂、その“娘”である祖母の思い、父の覚悟。それ
ぞれの人生を生きたひとりひとりが、それぞれに受け継い
で来た味と魂。彼らの心が、そして東京で知り合った七海
の生き方や郷里の友人達との触れ合いが陽一の揺れる気持
ちに答えを出してゆく。
(公式サイトより引用)



弘前の大衆食堂「大森食堂」のおばあちゃんは毎年、地元
のさくらまつりに出店するのを楽しみにしている。
ある日、陽一の父が事故に遭い、父の代わりに東京暮らし
の陽一が食堂を手伝うことに。さらに、さくらまつりの出
店までが危ぶまれる事態になったところから話はガゼン盛
り上がる。
オリラジの二人がハマリ役に。明治の朴訥な食堂創業者を
中田くんが、現代の揺れ動く若者を藤森くんが、それぞれ
好演している。福田沙紀ちゃん演じる七海が桜を見ながら
語る台詞がちょっとイイ。

自粛ムード蔓延のこのタイミング。
ふるさと=さくら=まつり=日本人の心の原風景について
あらためて気づかされた思いだ。
私自身、花見の「宴」と桜が咲くこととは別物だとずっと
思ってきた。花を口実にただ騒ぐだけの光景は見苦しいと。
でも、この映画のさくらまつりは違う。
桜が咲くと人が集い、食べ、飲むというのは本能、日本人
に埋め込まれたDNAなんだなとホンワカな気持ちになれる。
日頃はつつましやかな生活の節目に訪れる「ハレの日」が
感じられ心地よかった。
ワタシ的には祭りのオートバイサーカスに久々に興奮♪

朗報! 弘前さくらまつりは今年も開催されるそうです。

「津軽百年食堂」は、ふるさとの本来あるべき姿を映像で
伝えられて、映画としてすごく幸せなんじゃないだろうか。
なお、この作品は東北地方太平洋沖地震の復興の一助とな
るよう映画収益の一部を日本赤十字社を通して寄付
するこ
とになったそう。映画を観ることが復興支援に直結すると
いうわけだ。

●映画 公式サイトはこちら



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