公演名 wat mayhem「桃天紅」
劇場 シアターBRAVA!
観劇日 2011年4月30日(土)17:00~
座席 1階G列
白状すると「らもさんにヤラレタ!」
爆笑舞台にもほどがある。
カーテンコールで盛大な拍手に迎えられて再登場した僧正の一声
が「そんな芝居と違いますから!」
「2階までぎょうさん入ってくれてはりますけど、だいたいどん
な芝居やったか説明できますか? できひんでしょ」
と力強く念押しされてしまった。
たしかに、ストーリーはあってないようなもんだし、話の因果関
係とかほとんど無視だし~~~。
それでも何か1個ぐらいは持ち帰れるかも♪
と抵抗するコッチの気持ちを見透かすようなトンデモな幕切れ。
むむ。アッパレでござった。
<キャスト>
作/中島らも 脚色/中島さなえ 演出/山内圭哉
出演
流爾丹(りゅう・じたん):山内圭哉
抜天坊(ばってんぼう):兼崎健太郎
周仙々(しゅう・せんせん):黒川芽以
陳空山(ちん・くうざん):中山祐一朗
李化竜(り・かりゅう):コング桑田
陸少明(りく・しょうめい):松村武
周薛崑(しゅう・せっこん):川下大洋
爺々(じいじい):福田転球
女将:平田敦子
桃天紅児(とうてんこうじ):JUN
白蛇妃(はくじゃひ):椿鬼奴・
黒竜(こくりゅう):シューレスジョー
青竜(せいりゅう):ぼくもとさきこ(※おかっぺの代役)
桃仙(ももせん):松尾貴史
<あらすじ>
中国。唐の時代。太源。
流浪の賞金稼ぎ流爾丹(りゅう・じたん)は、山賊・李化竜(り・
かりゅう)一味に襲われかけていた周仙々(しゅう・せんせん)
を助ける。仙々は太源一の金満家・周薛崑(しゅう・せっこん)
の娘であった。
周家の娘は、初潮を向かえると蛇になってしまうという
不気味な呪いがかけられていた。
仙々も、徐々に蛇化が進んでいた。
周薛崑は仙々の蛇化を止めるため、
爾丹に幻の秘薬・桃天紅を持ち帰るよう依頼する。
爾丹もまた祖父・爺爺(じいじい)の痴呆を治すため
桃天紅を必要としていたのだ。
その経緯を盗み聞きしていた李化竜一味は、
桃天紅の横取りで一儲けすることを画策する。
そして、蛇の呪いをかけている張本人、
新興宗教白蛇教教祖・白蛇妃(はくじゃひ)は
蛇化を止められては困ると爾丹を阻止する。
果たして桃天紅は誰の手に渡るのか?
(公式サイトより)
<開演前のらもさん♪>
そういや開演前、スクリーンにらもさんの写真が投影されていた。
見ると大蛇を首に巻いていて、タイで撮影されたものだった。
(たぶん、某寺院の前ではないかと思う。)
会場で流れている声がらもさん?・・・あ、いや、独特のしゃべり
方はソックリだけれど、すぐに松尾貴史さんのモノマネだとわかっ
た私、ちと自慢なり。
そのなりきりらもさんの観劇上の注意にはプププだった。
カメラ、録音機器、CCDは禁止、携帯電話やアラーム時計、ガイガー
カウンターは切ってください、なんて(笑)。
<芝居について覚えているすべて>
中島らもさん率いる、劇団リリパットアーミーが17年前に上演した
舞台の再演。当時の脚本に、らもさんの娘の中島さなえさんが脚色
し、僧正(山内圭哉さん)が演出を担当。
(僧正が初演の脚本を読んだところ、そのままでは面白くない、と。
ある日突然、さなえさんに脚色してほしいと電話で依頼したそうだ。)
僧正が自分の好きな役者さんばっかりを集めたとトークで語ってい
ただけあって、気がつくとすぐに僧正がニヤニヤしたり、体を折
り曲げてマジ笑いしている場面が多々あった。
で、舞台は・・・舞台は・・・ほんまに覚えてない(汗)。
どらの音が鳴り、流爾丹(by 僧正)が傘をかぶって登場したこと。
中山さん、松村さんの可笑しな脱力系コンビがいたこと。
蛇になってしまった三姉妹の話。
転球さんの爺々が登場した時、モーレツに笑ってしまったこと。
(ラストの映像で真剣な稽古風景が流れて、びっくり。)
松尾さん扮する桃仙がその爺々に課題を3つ出して、転球さんがほ
とんどできず、3つ目でようやく拍手をもらえたこと。
ガラガラ声でハイテンションの白蛇姫が椿鬼奴さんだと知ったこと。
ヒモで縛った平田さんがほんまにチャーシューに見えたこと。やた
ら流爾丹に敵意をむき出しにしていて「なんかあったんか!」と
言われ、もう1回やり直しをさせられ、観客も大笑いしたこと。
大詰で登場した「桃天紅児」に引きぎみになっていたところ、そい
つがワワワとしゃべって、いきなりポッカーン!で完。
(ああ~、やっぱり、よう説明せんわぁ~。)
あの「桃天紅児」。パンフレットでは袋綴じになっているほどイン
パクトのある衣装風貌だったけど、トークによれば初演ではナント
わかぎゑふさんが演じたそう。いったいどんな格好で現れたのかぜ
ひ知りたい!
中国語の歌、歌詞はわからないけれど
○○○トーテンコ~♪
○○○トーテンコ~♪
と繰り返すところが香港アクション映画風でワクワクした。
ツイッターな人々が歌手名をエルヴィス・ホイと呼んでいた。
ヘエ~、有名なんや~。スキップさんのブログで、それは大王
(後藤ひろひとさん)なのだと教えていただいた。ひょえ~!
<ちくわについて知っているすべて>
終演後はトーク付き。
初演時に出演した松尾貴史さん、コング桑田さん、リリパには途中
から参加した山内圭哉さん、脚色の中島さなえさんの4人が再登場。
実はトークのほうが面白かった~♪
特に松尾さんの初演時のお話にはいっぱい笑わせてもらいました。
ただ、感想に混ぜて書いた以外、内容はもう忘れてしまった(笑)。
なので、ちくわ投げの話だけ。
てっちゃんのお父さんの作者はらもさんだそうだ。
らもさんが広告に関わっていたことから、カネテツがリリパの公演
に提供してきたちくわ。最初は配っていたけれど、劇場が大きくな
り舞台から投げるようになったそう。今年はイメージキャラクター
である「てっちゃん」が誕生して60周年で、記念のホームランちく
わもあったそうだが、投げられたほとんどが「はも竹」。通常3本
パッケージで売られているものを、カネテツがリリパ専用に敷いた
「1本パッケ-ジ」の生産ラインを久々に稼働させたとか。
早く食べてください、無添加だから、と盛んにみんなで言っていた。
このちくわ投げ。私は中山さんに手を振って、投げてもらった。
去年は伊達ちんにビラをもらったし、私はやっぱり阿佐スパ好き♪
あ、思い出した。
らもさんの舞台では必ず「おだまり!」という台詞があり、その後
に「おだまりは小学校の同級生」という台詞が続くそうだ。「それ
を言うとお客さんがポカーンとしてはるんですね。それをこっちか
ら観るのが楽しいんです。あれは手塚治虫さんのヒョウタンツギの
ようなものでしょうなあ」との松尾さんのわかりやすい解説。
コングさんのソウルフルな関西弁も心地よかった。
現在、作家である中島さなえさん。らもさんが亡くなった後もこう
してみんなに愛されているんだなあとあったかい気持ちになった。
●このブログ内の僧正と大王とらもさんにまつわる関連記事
「ガマザリ」と「パコと魔法の絵本」と「ガマ王子」
劇場 シアターBRAVA!
観劇日 2011年4月30日(土)17:00~
座席 1階G列
白状すると「らもさんにヤラレタ!」
爆笑舞台にもほどがある。
カーテンコールで盛大な拍手に迎えられて再登場した僧正の一声
が「そんな芝居と違いますから!」
「2階までぎょうさん入ってくれてはりますけど、だいたいどん
な芝居やったか説明できますか? できひんでしょ」
と力強く念押しされてしまった。
たしかに、ストーリーはあってないようなもんだし、話の因果関
係とかほとんど無視だし~~~。
それでも何か1個ぐらいは持ち帰れるかも♪
と抵抗するコッチの気持ちを見透かすようなトンデモな幕切れ。
むむ。アッパレでござった。
<キャスト>
作/中島らも 脚色/中島さなえ 演出/山内圭哉
出演
流爾丹(りゅう・じたん):山内圭哉
抜天坊(ばってんぼう):兼崎健太郎
周仙々(しゅう・せんせん):黒川芽以
陳空山(ちん・くうざん):中山祐一朗
李化竜(り・かりゅう):コング桑田
陸少明(りく・しょうめい):松村武
周薛崑(しゅう・せっこん):川下大洋
爺々(じいじい):福田転球
女将:平田敦子
桃天紅児(とうてんこうじ):JUN
白蛇妃(はくじゃひ):椿鬼奴・
黒竜(こくりゅう):シューレスジョー
青竜(せいりゅう):ぼくもとさきこ(※おかっぺの代役)
桃仙(ももせん):松尾貴史
<あらすじ>
中国。唐の時代。太源。
流浪の賞金稼ぎ流爾丹(りゅう・じたん)は、山賊・李化竜(り・
かりゅう)一味に襲われかけていた周仙々(しゅう・せんせん)
を助ける。仙々は太源一の金満家・周薛崑(しゅう・せっこん)
の娘であった。
周家の娘は、初潮を向かえると蛇になってしまうという
不気味な呪いがかけられていた。
仙々も、徐々に蛇化が進んでいた。
周薛崑は仙々の蛇化を止めるため、
爾丹に幻の秘薬・桃天紅を持ち帰るよう依頼する。
爾丹もまた祖父・爺爺(じいじい)の痴呆を治すため
桃天紅を必要としていたのだ。
その経緯を盗み聞きしていた李化竜一味は、
桃天紅の横取りで一儲けすることを画策する。
そして、蛇の呪いをかけている張本人、
新興宗教白蛇教教祖・白蛇妃(はくじゃひ)は
蛇化を止められては困ると爾丹を阻止する。
果たして桃天紅は誰の手に渡るのか?
(公式サイトより)
<開演前のらもさん♪>
そういや開演前、スクリーンにらもさんの写真が投影されていた。
見ると大蛇を首に巻いていて、タイで撮影されたものだった。
(たぶん、某寺院の前ではないかと思う。)
会場で流れている声がらもさん?・・・あ、いや、独特のしゃべり
方はソックリだけれど、すぐに松尾貴史さんのモノマネだとわかっ
た私、ちと自慢なり。
そのなりきりらもさんの観劇上の注意にはプププだった。
カメラ、録音機器、CCDは禁止、携帯電話やアラーム時計、ガイガー
カウンターは切ってください、なんて(笑)。
<芝居について覚えているすべて>
中島らもさん率いる、劇団リリパットアーミーが17年前に上演した
舞台の再演。当時の脚本に、らもさんの娘の中島さなえさんが脚色
し、僧正(山内圭哉さん)が演出を担当。
(僧正が初演の脚本を読んだところ、そのままでは面白くない、と。
ある日突然、さなえさんに脚色してほしいと電話で依頼したそうだ。)
僧正が自分の好きな役者さんばっかりを集めたとトークで語ってい
ただけあって、気がつくとすぐに僧正がニヤニヤしたり、体を折
り曲げてマジ笑いしている場面が多々あった。
で、舞台は・・・舞台は・・・ほんまに覚えてない(汗)。
どらの音が鳴り、流爾丹(by 僧正)が傘をかぶって登場したこと。
中山さん、松村さんの可笑しな脱力系コンビがいたこと。
蛇になってしまった三姉妹の話。
転球さんの爺々が登場した時、モーレツに笑ってしまったこと。
(ラストの映像で真剣な稽古風景が流れて、びっくり。)
松尾さん扮する桃仙がその爺々に課題を3つ出して、転球さんがほ
とんどできず、3つ目でようやく拍手をもらえたこと。
ガラガラ声でハイテンションの白蛇姫が椿鬼奴さんだと知ったこと。
ヒモで縛った平田さんがほんまにチャーシューに見えたこと。やた
ら流爾丹に敵意をむき出しにしていて「なんかあったんか!」と
言われ、もう1回やり直しをさせられ、観客も大笑いしたこと。
大詰で登場した「桃天紅児」に引きぎみになっていたところ、そい
つがワワワとしゃべって、いきなりポッカーン!で完。
(ああ~、やっぱり、よう説明せんわぁ~。)
あの「桃天紅児」。パンフレットでは袋綴じになっているほどイン
パクトのある衣装風貌だったけど、トークによれば初演ではナント
わかぎゑふさんが演じたそう。いったいどんな格好で現れたのかぜ
ひ知りたい!
中国語の歌、歌詞はわからないけれど
○○○トーテンコ~♪
○○○トーテンコ~♪
と繰り返すところが香港アクション映画風でワクワクした。
ツイッターな人々が歌手名をエルヴィス・ホイと呼んでいた。
ヘエ~、有名なんや~。スキップさんのブログで、それは大王
(後藤ひろひとさん)なのだと教えていただいた。ひょえ~!
<ちくわについて知っているすべて>
終演後はトーク付き。
初演時に出演した松尾貴史さん、コング桑田さん、リリパには途中
から参加した山内圭哉さん、脚色の中島さなえさんの4人が再登場。
実はトークのほうが面白かった~♪
特に松尾さんの初演時のお話にはいっぱい笑わせてもらいました。
ただ、感想に混ぜて書いた以外、内容はもう忘れてしまった(笑)。
なので、ちくわ投げの話だけ。
てっちゃんのお父さんの作者はらもさんだそうだ。
らもさんが広告に関わっていたことから、カネテツがリリパの公演
に提供してきたちくわ。最初は配っていたけれど、劇場が大きくな
り舞台から投げるようになったそう。今年はイメージキャラクター
である「てっちゃん」が誕生して60周年で、記念のホームランちく
わもあったそうだが、投げられたほとんどが「はも竹」。通常3本
パッケージで売られているものを、カネテツがリリパ専用に敷いた
「1本パッケ-ジ」の生産ラインを久々に稼働させたとか。
早く食べてください、無添加だから、と盛んにみんなで言っていた。
このちくわ投げ。私は中山さんに手を振って、投げてもらった。
去年は伊達ちんにビラをもらったし、私はやっぱり阿佐スパ好き♪
あ、思い出した。
らもさんの舞台では必ず「おだまり!」という台詞があり、その後
に「おだまりは小学校の同級生」という台詞が続くそうだ。「それ
を言うとお客さんがポカーンとしてはるんですね。それをこっちか
ら観るのが楽しいんです。あれは手塚治虫さんのヒョウタンツギの
ようなものでしょうなあ」との松尾さんのわかりやすい解説。
コングさんのソウルフルな関西弁も心地よかった。
現在、作家である中島さなえさん。らもさんが亡くなった後もこう
してみんなに愛されているんだなあとあったかい気持ちになった。
●このブログ内の僧正と大王とらもさんにまつわる関連記事
「ガマザリ」と「パコと魔法の絵本」と「ガマ王子」
先日はご一緒させていただきありがとうございました。
らもさんMCがキッチュだといち早く教えてもいただいて。
そうそう、「おだまりは小学校の同級生」言ってたね~。
あの時、笑って聞いたのに忘れていました。
いや、ソコ?と言われそうだけど(笑)。
確かにあとには何も残らない。
でもみんな楽しそうにやっていたのでよしとする、
ってカンジですかね?
するのを裏切るお芝居ですね(笑)。
何も覚えていないのはシャクなので、とりあえず
ダラダラ連ねてみました~。
一部の人しかわからないネタもあったみたいですし、
お客さんがポカンとしているのが楽しいと語ってた
キッチュさんの言葉が的を射ているのではないかと(汗)。
楽しかったですよ、なんといってもトークが。あはは~♪