星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

「MIWA」大阪初日(ネタバレなし)

2013-11-29 | 観劇メモ(演劇・ダンス系)
公演名  「MIWA」
劇場   シアターBRAVA!
観劇日  2013年11月28日(木)19:00
座席   1階V列



<キャスト・スタッフ>
宮沢りえ:MIWA
瑛太:赤絃繋一郎(幼恋繋一郎)
井上真央:マリア
小出恵介:最初の審判/通訳
浦井健治:ボーイ
青木さやか:負け女
池田成志:半・陰陽(マスター日向陽気)
野田秀樹:オスカワアイドル
古田新太:安藤牛乳
ほか

脚本・演出:野田秀樹    
美術:堀尾 幸男
照明: 小川 幾雄
衣裳:ひびの こづえ
選曲・効果:高都 幸男  
ほか




ずっと観劇遠征をしてないので、野田さんの<新作>をナマで観る
のは本当に数年ぶり。
今回は存命にして伝説の人物“美輪明宏”を題材にした作品。しか
も、宮沢りえさん主演というので、かなり楽しみにしていた。
<出鱈目の美輪明宏物語>を書くというのが野田さんの戦術らしい。
妄想世界だから「MIWA」なのだと。

昨日、大阪初日の舞台を観た。
鮮やかだった。その出鱈目加減の塩梅のよさが。
さっき戦術と書いてしまったけれど、脚本・演出家も出演者も全員
戦っている、戦いながら真剣に出鱈目を生きている。
そんなふうに見えた。
だけど観終わってみると、結局あの金髪の美輪明宏そのひと。
まったくあのビジュアルの通りの展開で、着地だったわ~と思う。
昭和の時代とこの国の歴史を背負ってずしり重く濃厚なのに、見た
目は甘く麗しく、まったくかろやかでさえある。これが愛なのか。

りえさんはじめ、とにかく出演者のパワーが尋常ではない。
どちらかといえば、平均年齢を上げている人たちが凄い。
そんなわけで、幾つかのキーワードと引っ掛かりのあるビジュアルを
携えて、その検証を兼ね明日もう1回観ます!

大阪は初日からスタオベ。(前方の人が立つと見えないので徐々に
立っていった感も若干ある。)
カーテンコールでちょこんと正座して、お茶目に座礼する野田さんを
久しぶりに見た。うん、たぶん贋作罪と罰以来だ。


観客の一人として、他の観客にお願いしたいことがある。
ラストシーンで芝居が終わったら、2秒は間を与えてほしい。
終わった瞬間、間髪入れず即座に拍手はやめてほしい。
句読点の「。」を自分で入れさせてくれ。
せめて1秒待ってください・・・後生だから。


<自分メモ>
ゲンズブール「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」。
背板に入っている十字架。りえちゃんの背中。
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