星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

ラジオ関西「三上公也の情報アサイチ!」より

2010-09-09 | AINOSUKEさん
ラジ関西9月8日、朝8時15分頃からの放送でした。
番組タイトルにも関わらず、三上公也さんご本人は夏休み中!
この日の担当は田辺眞人さん、池田奈月さん、浅井千華子さん。
3人で前田慶次と、舞台『花の武将 前田慶次』について解説
をした後にインタビュー取材の音声が流れました。
愛之助さんのファンという池田さん。いつも愛之助さんのお話
をする時は「私の大好きな」という枕言葉がつくそうで、この
日は観劇後に念願が叶ってのインタビューだったそうです。
インタビューそのものの放送時間は8分半ぐらい。
ざっとこんな感じでした。

    ▼    ▼    ▼
「三上公也の情報アサイチ!」

●舞台が時代劇だと思っていったら大間違いってとこもありま
すよね?

愛:そうですね、皆様の思われる普通の時代劇とは一風も二風
も変わった感じで、チラシやポスターでは普通の時代劇かな?
と思いきや!すごくわかりやすく言うと、劇団新感線にかなり
近い時代劇ですね。
わからない方は・・・そうですね、ま、南蛮渡来の時代劇です
から洋服が出てきても可笑しくはないんですけど、ミニスカー
トの佐藤江梨子ちゃんとか、異国の踊り子さんたちが出てきた
り。冗談みたいな笑いありいの、泣ける場面もありの、立ち回
りもありの。そして、いろんな愛の形っていうんですかね、親
友との愛、そして忠義・主従関係の愛もあり、男女の恋愛もあ
り、淡い恋もあり。そしてそこに映像が入り、みたいな感じ。
ですからほんとに新感覚時代劇という言葉がぴったりですね。

●ひとことでいうとハチャメチャみたいな。

愛:ハチャメチャー!(うれしそうに笑って)
そうです、ハチャメチャでね、テンポもよく、退屈しないで楽
しんでいただけるんじゃないかと思いますね。

●でもじっくりと人間ドラマとして楽しむことができて、また
いま武将ブームで武将としての姿もクローズアップされるんで
すけれど、賀来千香子さんが演じられる「まつ」のように、中
に出てくる女性も凛々しいですよね。

愛:そうでしょ。すごく凛としていらっしゃって、それでいて
慶次よりもお姉さんな感じで、また、幼なじみなのでそのこと
を彷彿させる場面もあり、大人の愛なのかな、みたいな場面も
あり、ほんとに賀来さんのいろんな顔が見られますね。

●拝見する前は二人の淡い恋も・・・みたいな話で、どんなす
れ違い?と思ってたら思いっきり抱き合ってましたね。

愛:見ましたかっ!見ちゃいました?!
それ言っちゃったら恥ずかしいなあ、僕。はい。(モゴモゴと
だんだん小さい声になる。)

●ちなみにサトエリちゃんとも、ね。
:そうですね・・・はい。

●日頃は女形の男性を相手に演じていらっしゃいますよね。

愛:男性と抱き合うことはしょっちゅうですね。手をつなぐこ
とも。ですから、稽古場でどこを持ったらいいのか、こう、ド
キドキしますよね。女性相手ですからね。(ゴクッという音。)

●ドキドキします、と言いながら今お茶を飲んだ愛之助さん、
本当にドキドキされたんでしょうね。

愛:そうですね。はい~。

●毎日新鮮じゃないですか?

愛:そうですね、舞台ってやっぱりナマモノ、生き物ですから
ほんとに自分の呼吸も違うし、やはり会話ですからね。相手の
出方も違えば、こちらの答え方も違ってくるので。
このキャッチボール、そしてお客様の反応も毎回違うので、お
客様とのキャッチボールもひじょうに楽しいですね。

●ここで笑いが欲しいっていう時にどっと沸くと、次の一歩が
踏み出せますよね。

愛:そういう意味では大阪は笑いに厳しい土地ですから、どう
かなと思ったんですけど、けっこう声を出して笑ってくださる
ので助かっています。

●歌舞伎の時も舞台上でお客様からの声がかかるとお話されて
いるのをきいたことがありますが、今回の舞台では?

愛:そうですね。大向こうさんかな?と思ったら好きなことを
叫んでたり。なかなかいいですね(笑いながら。)
賀来さんとの場面で手を取り合って見つめ合ったら「いよっ、
ご両人!」とかかって、僕、吹き出しそうになりましたけど、
ありがとうございます、って感じですね。

●今回の「傾奇者」っていうのは格好が変わっているだけじゃ
ないんだよ、というのも1本筋が通っているところですよね。

愛:ただ変わっているだけじゃなく、きちんとした考えを持った
うえで傾いているところが前田慶次の素敵なところですね。

●私は秀吉とまみえる場面で、いろいろ展開があって最後に慶次
が花道をゆくときに思わず涙が出てしまいました。

愛:ほうほう。ありがとうございます、それは。

●きっとそれは好き放題しているように見える傾奇者が、実は
自分自身に責任を持っていたりとか、いろんなことに命賭けて
してるっていうのが表れているなあと。
平成の世を生きてらして、命を賭けてとお感じになることは?

愛:そうですね、一つのことに命を賭けてぶつかりに行く人な
ので、やはり何もかもが命がけですね。
これは稽古に入る時に、一番最初に演出家が言ってましたことが
ありまして。この時代の人は日常的に殺し合っている、何かあれ
ば一撃で死んでしまうので、お別れするときは一生会えないかも
しれない。だから、去る時は本当に「御免」、本当に最後かもと
みんなが思っている。町人も、武士も、商人も命がけ。だから、
あの頃の人はみなが真面目に、必死に生きていた感じですよね。
そういう意味では一瞬一瞬というのを大切に、もう今しかない
わけで。5分たてば過去のことになりますから、一瞬一瞬に命を賭
けて、というのは大げさですけど、それぐらい大事に生きてほし
いですね。人間生きられる時間って限られていますからね。死に
向かってもうどんどん歩いて行ってるわけですから。
そういうものをまた思い出してくださってもけっこうですし、そう
いう意味でもこの舞台を一度観てほしいですね。

●そんなふうにして演じられている前田慶次に、今の片岡愛之助
さんから贈りたいメッセージは?

愛:そうですね。この舞台のあいだじゅう、僕の体にのり移って
ください(照れ笑いしながら)。でも、実在された方なので。
うれしいことに今回出てくださってる角田さんが前田慶次が大好
きで、漫画を描いていらっしゃる原哲夫先生も大親友なんですよ。
慶次のお墓の前で写真とってきたり、あっちこっち行ってはるん
ですよね。そのお墓のところに立っている幟をお寺の方に言って、
ぜひこれを楽屋に掲げてください、って。本物を今うちの楽屋に
掲げてあるんです。
出る前に「今日もよろしくお願いします。のり移ってください」
てちゃんと言ってから出てるんですけどね。ですから、角田さん
はすごくよくしてくださってますね!

●今のお話は「築城せよ!」の世界みたいですね。

愛:あはは。ほんとそうですね。ありがとうございます。
「築城せよ!」の海老瀬はなちゃんも出てくれてますね。

●時代劇としても楽しむことができるし、それプラスアルファの
要素がいっぱいつまった舞台となっています。
では最後に、愛之助さんの、好きな言葉は?

愛:はい、僕の好きな言葉ですか? えー、
好きな言葉は「・・・・・・」(←ネタバレになるので空欄♪
ここは声色を変えて、舞台の言い方で言っておられました。
「言わせたかったんでしょ」と愛之助さん、笑いながら。)
ありがとうございました。ぜひ観に来てくださいませ。
さまざまな方が出ておられますので。
(共演者の名前をズラズラッと紹介した後で)皆さん、ほんとに
個性の際立った方ばかりで、それぞれの個性が役にぴったりとい
う人ばっかりなので、観ていて、あっ、この人って生きてたら、
きっとこんな感じだなと思う方ばかりです。
ぜひ観に来てください。よろしくお願いいたします。


インタビュー後の池田さんと浅井さんの感想です。↓
和気あいあいとしたインタビューでした。
舞台では骨のある役を演じてらして、ひとたび舞台をおりると
こんな柔らかい魅力で。このギャップも惹かれるところです。
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11 コメント

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ムンパリさん、風邪は治りましたか (とみた)
2010-09-09 12:19:32
愛之助さんからパワーをもらって?

インタビューの紹介ありがとうございます。ラジオ関西は東京でも聞けるんですか?私はもう東京の局のでもラジオを聞く手段がないのですが。

おかげさまで、心の準備ができました。チラシから受ける印象とは違って、サトエリさんより賀来さんの役が重要みたいですね。
返信する
とみたさま♪ (ムンパリ)
2010-09-09 12:39:54
ありがとうございます。
風邪はいっこうに治りません。熱は下がりましたが
夜に咳が出て止まらないので、これも朝早めに起きて
書きました。
あ、もちろん愛之助さんのパワーはたしかにスゴイです~♪

で、で、コメント欄にとみた様限定・私信です(笑)。

とみたさん宛の9月7日のメールを確認してくださーい!
差出人は「◯◯便」(←ナイショ)となっています。
本日も送りますのでヨロシクです~♪
返信する
おかげんいかがですか? (ぶーぶ)
2010-09-09 18:58:18
ムンパリさん
毎日楽しく拝見させていただいております

体調が思わしくないところ、アップしていただいてありがとうございます。
私も録音の用意はしていたものの悉く失敗
諦めていたところにこのアップ
本当に嬉しかったです

あ、そうそう先日の観劇の際私が劇場に入る前にたまたま昼の部をご覧になられた方が「すっごくすっきりするわよ」って仰って送り出してくださいました。
最初何のことか判らなかったのですが、お芝居を見て納得
もう一度見たいと思えるお芝居ですね
と言いながら実はもう一回観るんですけど

前回の「蝉しぐれ」は3回観たので今回も3回観たかったのですが、何分体力が。。。

なので、せめて何か情報が無いかと毎日ツイッターやら観ながらその時を待ちたいと思います
返信する
インタビュー (瑠衣)
2010-09-09 23:17:32
ABCラジオ、毎日放送。関西ラジオの各インタビューをPCにファイル化して3局順番に聞いていますが、関西放送のが録音ですが、インタビュー流す前にお芝居の話があり、又インタビューも愛之助さんによく語らせていますね。同じ日にABCテレビ「ニューズゆう」のエンタメのコーナーも録画でしたが6分間、かなり御話を削ったのでは?と思うくらい消化不良のインタビューでした。
「賀來さんが細くて、抱きしめると折れそう」
男女七人夏物語を見た事を賀來さんに話すと「イヤダー、どうして愛之助さんが私より年下なの」がしっかり覚えてます
返信する
ぶーぶさま♪ (ムンパリ)
2010-09-10 13:04:23
お役に立ててうれしいです。
ラジオは私も慣れていないのですが、蝉しぐれの
時の経験を生かしてトライしてみました。
あと1本も元気なときにアップしますね♪

> もう一度見たいと思えるお芝居ですね
はい!
スッキリするし、元気になれますよね。

私も次回は来々週になるので、それまでは情報だけで
暮らしています(笑)。
あと残りの観劇を大事にしっかり見届けましょうね。
返信する
瑠衣さま♪ (ムンパリ)
2010-09-10 13:05:13
私もiPodに入れて聞いています。
ラジオ関西のは観劇後のインタビューだったせいか、
インタビュアーが愛之助さんファンだからか(笑)
すっごくよかったと思います。
次回、永楽館のときにもお願いしたいですね♪

NEWSゆう+は貴重な映像です。
舞台と同じことをふつうの服を着てするんですもん(笑)
保存版にして楽しみたいと思います。
ABCにはまた特番を作ってもらえないかなあ~!!
と思ってるんですが♪
返信する
ありがとうございます! (puspitasari)
2010-09-10 21:00:51
病み上がり(あ、まだ病中ですね)なのに
いつもながら
詳細なレポありがとうございます。
こんなにすばらしいお話が聞けたのに
「ラジオ録音できなーい」と早々と
戦線離脱してしまったことが
悔しくもあり(笑)

「何もかもが命がけ」
「死に向かってどんどん歩いてる」
これらの言葉が重みを持って
迫ってきました。

この感動を胸に
明日2回目の「前田慶次」に行ってきます。

くれぐれもお大事に。


返信する
puspitasariさま♪ (ムンパリ)
2010-09-11 00:28:06
おお、もう2回目なのですね!
私はしばらく出陣を控えておきます。
我慢して、我慢して・・・で、逢いにまいります~。
(べつにガマン大会せんでもええんですけどね。
今月はハードなお仕事と見たい舞台だらけで、
風邪なんかひいてる場合じゃないのにい。)

でも、もしかしたら、いつかどこかでこのラジオ番組
が聴けるかも・・・いや、聴けるといいですねっ♪
明日もどアップな慶次さんを応援してきてくださ~い。

あ、毎日新聞夕刊を忘れずにねっ♪
返信する
puspitasariさま♪ (ムンパリ)
2010-09-11 10:17:09
ごめんなさーい!
間違っていました。
毎日新聞は11日朝刊ですよね!
puspitasariさんがちゃんと買えますように。
返信する
ありがとうございます (puspitasari)
2010-09-11 12:39:32
うふふ。大丈夫です。電車に乗る前に駅で買いました。
お気遣いかたじけのうござる(笑)
いま幕間なんです。前田慶次すごく良くなってますね。
ムンパリさんのおっしゃるとおり。
二回目ですっかり原作は抜けました。
今はこの舞台の前田慶次が
全てです。


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