星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

映画「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」第2部「人と芸の巻(上)」

2008-09-13 | 観劇メモ(伝統芸能系)

今さらですが、メモを見ながらかな~りマイペースで書いております・・・。

●第2部「人と芸の巻(上)」

この巻では『伊賀越道中双六』沼津の舞台映像に泣かされてしまった。
仁左衛門さんが平作で、孝夫さんが呉服屋十兵衛。
こちらの写真が呉服屋十兵衛)
孝夫さんが若いっ。
本当の親子で演じるリアリティとか、絶妙の掛け合いが醸す可笑しさに思わず
顔がほころんでしまう。映画なのにね~。
平作が荷物を持とうとしてふらつく様子、あわれなのに面白い。
見るに見かねて、頼むから私に荷物を持たせてくれ、と孝夫さんがいうところ、
声を立てて笑ってしまった。いいなあ、この場面。

二人の道中、場内通路に下りず、袖に引っ込んでしまい、アレ?と思った。
そうなのだ。ちょうど今年1月に同じ演目を観たばかり。
平作を我當さんが演って、十兵衛は藤十郎さん。
その時は場内をグルッと回って客席がわいた。その後、演出が変わったんだろ
うか。演目を引き継いでいっても、演出が変わることはあるのかもしれない。
平作。我當さんはヨボヨボでボロボロな感じがした。が、十三代目さんの平作
には放っておけないというか、どうにかしてあげたくなる風情があった。
秀太郎さんは同じお米の役。映像では粋なお姉さまという感じだったと思う。
やわらかみ、色っぽさは断然今のほうがあると思う。
お芝居のラスト。本当の親子という感覚がダブって涙・・・。

「紙子仕立両面鑑(かみこじたてりょうめんかがみ)」の『大文字屋』の舞台
稽古。これは仁左衛門さんのお父様(十一代目)が浄瑠璃から歌舞伎にしたも
ので、片岡十二集の内に入っているとのこと。ご本人も出演される舞台で、他
の役者さんたちにかなり細かいことを伝えておられた。
ビギナーとしては、よくお名前を見聞きする延若さんがやっとわかった~。

「芸談をきく会」の人たちと話される仁左衛門さん、すごく嬉しそう。
たしか、仁左衛門は話し好きである、というような字幕が出たように思う。
身振り手振り、台詞回しつきの芸談。自分もいっしょに聞いているようでワク
ワクする。こういう芸談はどんどん映像に残しておいてほしいと思う。

『寿曽我対面』の舞台映像。(そういえば、去年の顔見世もこの演目だった。)
見るからに大御所の皆さんがいっぱいの中で、仁左衛門さんの工藤祐経は存在
感があって大きく見えた。
南座の顔見世に連続35回の出演記録で表彰された時、ただ感謝の言葉で応えて
おられたのが印象的だった。


映画「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」第1部「若鮎の巻」(このブログ内の関連記事)
映画「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」第2部「人と芸の巻(上)」(このブログ内の関連記事)
ビデオレター、突然思い出し書き。(追記版)(このブログ内の関連記事)
映画『歌舞伎役者 片岡仁左衛門』上演中(このブログ内の関連記事)
映画「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」が大阪で!(このブログ内の関連記事)

映画「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」第4部「人と芸の巻(下)」(このブログ内の関連記事)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あなたの坂本龍馬度は? | トップ | 新派公演を南座で観劇♪ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

観劇メモ(伝統芸能系)」カテゴリの最新記事