星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

染模様恩愛恩書 細川の男敵討ち 観劇メモ番外編(染五郎さん)

2006-11-05 | AINOSUKEさん

今頃ですが、先日のイヤホンガイドの幕間インタビュー聞き書きです。
聞き取れなかった部分も多々ありますが、走り書きメモを参考にまとめてみました。

※通し狂言「染模様恩愛恩書~細川の男敵討ち」は12月28日と31日に歌舞伎専門チャン
ネルで放映されます。

<染五郎さんのインタビューより>

:復活狂言といえば前にも「怪談敷島譚」(2001年5月)や「三国一夜物語」
(2002年9月)をされましたが、今回この復活狂言を大阪でするということについて、
何かこだわりみたいなものはありますか?
:このすぐそばに中座がまだありましたときに初めて出させて頂き、初めて五役務め
させて頂いたんですが、初めての中座で、夏ですし、いったいどれだけ汗をかくかとい
うぐらい汗をかいてやってましたね。やがて松竹座もできて、大阪は挑戦の場という気
がして持ってるものを全部出し切る気で、その稽古場からいつものぞんでいます。
自分のなかでは唯一の夢が叶う場所であり、それだけに責任もプレッシャーも感じます
が、やりがいのある場所ではないかと思っています。
:今回、大阪で復活狂言をするにあたり、この「染模様恩愛御書」にしたいきさつは?
:大阪ではいろいろやらせてもらっていますが、前に大阪で一度出たもので気になっ
ている作品だったんですね。簡単にいうと衆道と火事場が見せ場のお芝居で、普通のお
芝居としても珍しい題材で特に火事場が難しいんです。それを挑戦する場である大阪で
できるのは何よりうれしいし、やりがいがあります。
:みどころは?
:やはり、衆道と火事場ですよね。といってももうご覧頂いているわけですからね。
衆道というのは特殊な題材ではなく。それを設定することで友情であり、愛情であり、
人と人との絆というものがストレートに描けるのではないかと思ったんですね。火事場
はフィクションでどれだけリアルに描けるかということでいろいろ考えてやっています。
:衆道というのは、くだけていうと?
:男どうしの恋愛というか、そういう関係ですね。
:男どうしの恋愛についてはどう思いますか?
:男どうしの恋愛については知らないんですけど、このお芝居は系統としてはBLの
ジャンルではないかと思います。なぜかというと小説、コミックなどのように美しくな
ければBLは成り立たないんです。歌舞伎は美しくなければいけないので、もってこいの
題材だと思いますね。全体としてはテンションの高いお芝居になると思います。
:共演する愛之助さんは同世代ということですが、どうですか、印象は?
:今まで彼とは新作もいっしょに作ってきたり、古典もいっしょにやったりしてい
ますからね。冷静であるが、情熱的な役者さんですね。
:やっぱりお芝居の話で盛り上がったりするんですか?
:そうですね。
:いっしょに飲みにいったりは?
:そりゃあいっしょになれば飲みにはいきますが。でも大阪では舞台だけでけっこう
大変で。大阪でやってる時は2回あることが多いので、そんなに遊びにはいけないです。
:大阪で好きな場所は?
:たくさんあります。劇場は道頓堀のど真ん中ですから。でも離れればお洒落な場
所がいっぱいありますね。
:大阪のイメージは?
:ストレートな感じがしますね、感情表現が。わかりやすいし、こわい部分もあるし。
お客さんの反応をみると面白がりに来ている感じがします。そこで面白ければ面白いと
いうし、つまらなければつまらないという。情に厚く、ストレートという感じがします。
:染五郎さんなら、何かをやってくれるんじゃないかといつも期待していますが。
:僕をそれをめざしています。喜んでもらえることをやっていきたいです。チャンス
を与えてもらった土地でもあるのでよけいに借金を返せるようにと思っています。

●アンケート
:いまハマっているものは?
:BL!
:次、生まれ変わるとしたら男? 女?
:男ですね。
:自分の精神年齢は何歳ぐらい?
:10歳ぐらいですね。10歳の時にしようと思っていたことを今しているから。
そこから変わっていないと思います。
:あす地球が滅びるとしたら、やっておきたいことは?
:勧進帳の弁慶の格好をしたいですね。まだ一度もやってないですから。格好だけで
いいです。染五郎を名乗っているのでご先祖様に申し訳ないですからね。カツラと衣装
を盗んででも弁慶の格好をしてみたい。
:大阪で好きなラーメン屋さんは?
:申し訳ないないですけど、これは・・・博多ですね。博多は多いです。
:シュワちゃんとヨンさま。迫られてみたいのはどっち?
:うーん。知事のほうがいいと思います。
:好きな大阪弁は?
:へてから。
:大阪のお客さまにメッセージをお願いします。
:このたび「染模様恩愛御書」の舞台を一生懸命やっています。今後もいろいろ挑戦
していきますので、ぜひコワイもの見たさで僕の追っかけをして見て頂ければ嬉しいです。

愛之助さんのインタビューにつづきます。


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