公演名 西コース 松竹大歌舞伎
劇場 神戸文化ホール
観劇日 2011年9月4日(日)
上演時間 11:30開演
座席 28列
天候 台風12号の影響あり
ずっと楽しみにしていた西コース巡業の舞台。
金戒光明寺での「雨の五郎」は観られなかったから、ワタシ的
にはいわばリベンジ(笑)。
義経千本桜は2009年の東コースでは1回しか観ていないので、
やはりこれももう一度じっくり観てみたかった。
私の場合、座席によって感想がかなり違ってくる。
すいませんが、最前列で拝見する曽我五郎はもう、もうホンマ
にアドレナリン出っぱなし&ふにゃにゃにゃにゃ~。
見つめながら溶けてしまいました。
そして、にざ様の“パワーアップいがみの権太”。
東コースの時の舞台を凌駕する強烈に憎ったらしい権太だった。
そのぶん、小金吾とやり合う場面のナンテおいしいこと♪
展開がわかっているにも関わらず、泣かずにはいられない構成・
演出の素晴しさ。
最後の権太のそれはそれはきれいなお顔まで、義太夫狂言らし
い世界にたっぷり浸らせていただいた。
この日は台風の影響で外は大雨。舞台も「雨の五郎」から。
一、雨の五郎(あめのごろう)
曽我五郎時致:片岡 愛之助
舞台上手から聞こえてくる長唄と演奏にしばし耳をすます。
浅黄幕が振り落とされると、本舞台中央にむきみ隈の若者が。
愛之助さんの曽我五郎だ!
(うわ、クラクラ~。もう抵抗できませーん。)
紫の頭巾をかぶって、手には傘を持ち、足駄を履いている。
蛇の目の柄の先でツンツンと雨をはらう所作にポッ♪
舞台背景は郭の楼門。パースのついたその絵が私は好き。
軽い立ち回りの後、頭巾をとった五郎が蛇の目傘をパッ!
と開いて頭の上にさす。
見得が決まる~♪ (きゃ!拍手拍手)
こんなときの愛之助さんはとても大きく見える。。
どこかうれしそうな五郎。
手にした恋文は少将からの。
そっかー、化粧坂の少将に会いに毎夜通っているのか。
五郎ちゃんは!(このぉ~)
郭に通ってはいるけど、胸には大事な決意を秘めている。
~いつか晴らさん 父の仇~(←番付で確認!)
足駄を脱いだのはこのあたりか。(裸足の指を一瞬チェック。)
しばしあって、上半身だけ赤と白の市松模様の衣装に替わる。
(後見は愛一郎くん・・・むむ、がんばってぇ~。)
やわらいだ顔の表情も、両手の所作も指の動きも、なんて繊細
なんだろう。迷っているような仕草さえ見せ、これがあの五郎
なのかと思ってしまう。
(ひゃあ~、匂い立つ色気にウットリ。)
~薮の鶯 気ままに鳴いて 羨ましさの庭の梅
あれそよそよと春風が 浮き名立たせに吹き返る
堤の薫 露草は 露の情けに濡れた同士~
(へぇ こんな歌詞だったのか)
気がつくと郭の若い男たちが五郎の周りに。
次々と打ってかかってくる。けっこうたっぷりある立ち回り。
若者たちは千次郎、祐次郎、松太朗、彌風の4人。
元気いっぱい、勇壮ないつものイメージの五郎。
(この途中で足駄を再び履き直していたと思う。)
五郎が先頭で4人が腰を持って連なる(百足競走のような)
形のとき、私のほうに向かってくるような気が勝手にして
内心ニマニマ・・・。
郭の若衆たち、全員退散っ!
~孝勇無双の勲は 荒人神と末の代も 恐れ崇めて今年また
花のお江戸の浅草に 開帳あるぞ賑わしき~
荒事の勇ましさと、伊達男ぶりを同時に見られる舞踊。
愛之助さんで、しかも最前列で見られてうれしかった~♪
金戒光明寺では見られなかったけれどこれでヨシとする。
●金戒光明寺のイベント時の相当未練がましい記事はコレ。
>> 一夜限りの京都にゴクリ♪>
●今まで見た「雨の五郎」はすべて松嶋屋の役者さんです
>> 千之助くんの「雨の五郎」はこちら
(片岡仁左衛門親子三代特別公演)
>> 進之介さんの「雨の五郎」はこちら
(浪花花形歌舞伎)
劇場 神戸文化ホール
観劇日 2011年9月4日(日)
上演時間 11:30開演
座席 28列
天候 台風12号の影響あり
ずっと楽しみにしていた西コース巡業の舞台。
金戒光明寺での「雨の五郎」は観られなかったから、ワタシ的
にはいわばリベンジ(笑)。
義経千本桜は2009年の東コースでは1回しか観ていないので、
やはりこれももう一度じっくり観てみたかった。
私の場合、座席によって感想がかなり違ってくる。
すいませんが、最前列で拝見する曽我五郎はもう、もうホンマ
にアドレナリン出っぱなし&ふにゃにゃにゃにゃ~。
見つめながら溶けてしまいました。
そして、にざ様の“パワーアップいがみの権太”。
東コースの時の舞台を凌駕する強烈に憎ったらしい権太だった。
そのぶん、小金吾とやり合う場面のナンテおいしいこと♪
展開がわかっているにも関わらず、泣かずにはいられない構成・
演出の素晴しさ。
最後の権太のそれはそれはきれいなお顔まで、義太夫狂言らし
い世界にたっぷり浸らせていただいた。
この日は台風の影響で外は大雨。舞台も「雨の五郎」から。
一、雨の五郎(あめのごろう)
曽我五郎時致:片岡 愛之助
舞台上手から聞こえてくる長唄と演奏にしばし耳をすます。
浅黄幕が振り落とされると、本舞台中央にむきみ隈の若者が。
愛之助さんの曽我五郎だ!
(うわ、クラクラ~。もう抵抗できませーん。)
紫の頭巾をかぶって、手には傘を持ち、足駄を履いている。
蛇の目の柄の先でツンツンと雨をはらう所作にポッ♪
舞台背景は郭の楼門。パースのついたその絵が私は好き。
軽い立ち回りの後、頭巾をとった五郎が蛇の目傘をパッ!
と開いて頭の上にさす。
見得が決まる~♪ (きゃ!拍手拍手)
こんなときの愛之助さんはとても大きく見える。。
どこかうれしそうな五郎。
手にした恋文は少将からの。
そっかー、化粧坂の少将に会いに毎夜通っているのか。
五郎ちゃんは!(このぉ~)
郭に通ってはいるけど、胸には大事な決意を秘めている。
~いつか晴らさん 父の仇~(←番付で確認!)
足駄を脱いだのはこのあたりか。(裸足の指を一瞬チェック。)
しばしあって、上半身だけ赤と白の市松模様の衣装に替わる。
(後見は愛一郎くん・・・むむ、がんばってぇ~。)
やわらいだ顔の表情も、両手の所作も指の動きも、なんて繊細
なんだろう。迷っているような仕草さえ見せ、これがあの五郎
なのかと思ってしまう。
(ひゃあ~、匂い立つ色気にウットリ。)
~薮の鶯 気ままに鳴いて 羨ましさの庭の梅
あれそよそよと春風が 浮き名立たせに吹き返る
堤の薫 露草は 露の情けに濡れた同士~
(へぇ こんな歌詞だったのか)
気がつくと郭の若い男たちが五郎の周りに。
次々と打ってかかってくる。けっこうたっぷりある立ち回り。
若者たちは千次郎、祐次郎、松太朗、彌風の4人。
元気いっぱい、勇壮ないつものイメージの五郎。
(この途中で足駄を再び履き直していたと思う。)
五郎が先頭で4人が腰を持って連なる(百足競走のような)
形のとき、私のほうに向かってくるような気が勝手にして
内心ニマニマ・・・。
郭の若衆たち、全員退散っ!
~孝勇無双の勲は 荒人神と末の代も 恐れ崇めて今年また
花のお江戸の浅草に 開帳あるぞ賑わしき~
荒事の勇ましさと、伊達男ぶりを同時に見られる舞踊。
愛之助さんで、しかも最前列で見られてうれしかった~♪
金戒光明寺では見られなかったけれどこれでヨシとする。
●金戒光明寺のイベント時の相当未練がましい記事はコレ。
>> 一夜限りの京都にゴクリ♪>
●今まで見た「雨の五郎」はすべて松嶋屋の役者さんです
>> 千之助くんの「雨の五郎」はこちら
(片岡仁左衛門親子三代特別公演)
>> 進之介さんの「雨の五郎」はこちら
(浪花花形歌舞伎)
私なんか4階から見たから、愛之助さんは推定5センチでした。
千ちゃんの五郎もあったんですね。見たかったなあ。
進之介さんのは見ました。衣装が白地だったのがすごく印象的でした。
西コースは関西で他にも会場があるんですが、この1回
だけですっかり堪能いたしました。
千ちゃんは先日の「連獅子」をTVで見ましたが、かなり
しっかり踊っているなあという印象を受けました。
私が見たのは3年前。ほぼ最後列で見ましたから、
それこそ推定4cmの五郎ちゃん。かわゆらしかったです!
進之介さんの時は歌舞伎を見始めた頃で、舞踊の何を
みればいいのかさえわからず。
松嶋屋以外の「雨の五郎」を見たことがないって、
この演目は人気がないのかしら?
進之介さんのをご覧になっていれば御存じだと思いますが、『雨の五郎}は鳥屋口から傘を半開きにしてタタタっと出て、花道七三で傘を開き、スックと立つ!!これがとても綺麗で見どころなのですが、今回は巡業バージョンで始めから舞台中央、浅葱幕を下ろす所からでしたね。
これだけ五郎ものが似合うと御自分でも思って居られなかったようなのですが、愛之助さんの五郎は全てを兼ね備えている、10年以上前に成田屋さんの『雨の五郎』も見ましたが・・・
今年の顔見世では愛之助さんの「寿曽我、対面」で幕開けです。他の歌舞伎関係の方も愛之助さんの五郎を認めて居られると言う事ですよね。
愛一郎君頑張れ!!千蔵さんの手つきを良く見て早く慣れて欲しいです。
そのうち別の方の舞踊を拝見する機会があるのでしょうか。
超ビギナーだったせいか、進之介さんの踊りはそんなことも
全く記憶に残っていないんです。
それなら花道を使った出も見たかったと思います。
愛之助さん、五郎役者になりそうじゃないですか~♪
愛一郎くんはこの巡業がいいチャンスだと思うので
本当にがんばって成長してほしいですね~!
応援してます♪
次は愛之助さんに松竹座で雨の五郎を踊って頂き、花道をタタタっと出て頂きたいですね。
知れば知るほど難物なのでは?という気がしてきました。
そういえば五郎は前髪なんですよね。
「若さ、童心というものも持っていなくてはなりません」と
インタビューの愛之助さんの言葉にもありますが、
この役が似合ううちに松竹座で花道をタタタを見たいです。