良くコロナワクチン接種後に心拍数が増加するという例を良く聞きます。
その原因は、後天性(二次性)QT短縮症候群で、心電図において心臓の興奮からの回復を意味する再分極過程を反映するQT時間が短縮し、心室頻拍(しんしつひんぱく)や心室細動(しんしつさいどう)という危険な不整脈が出現することがあります。
電解質異常(高カリウム血症、高カルシウム血症)、発熱や薬物など何らかの誘因に伴ってQT時間が短縮するものです。
10代のワクチン接種後の心疾患に関する台湾の研究でも、
"17.1%が2回目のワクチン接種後に少なくとも1つの心臓症状があった"ということです。
Changes of ECG parameters after BNT162b2 vaccine in the senior high school students
Shuenn-Nan Chiu
【知られていること - 心臓の副作用の発現率は、報告システムに基づき、若年男性集団において2回目のBNT162b2 COVID-19ワクチン接種後に1万人あたり1.5人と高いことが報告された。
What is New: - このBNT162b2ワクチン2回目接種後の集団心電図スクリーニング調査により、我々は次のことを発見した:
(1)ワクチン接種後の脱分極および再分極パラメータ(QRS持続時間およびQT間隔)は、心拍数の増加とともに有意に減少する;
(2)ワクチン接種後の心筋炎および有意な不整脈の発生率は0.02%および0.08%である;
(3)連続心電図スクリーニング法は、有意な心臓副作用に対して高い感度および特異性を有する。】
コロナワクチン接種後に、どきどき動悸がしたり、脈拍数が早くなった場合は要注意です。
心不全の前兆かもしれません。
心臓の拍出力が弱ってくると、生体バランスが働き、心拍数が上がることが多いのです。
また、心不全になると、心臓のポンプ機能が低下するので、静脈に血液がたまりやすくなり、静脈がくっきり見えてきたり、顔や足がむくんだりするのです。