北九州市では、生活保護行政をめぐって市民が相次いで餓死や自殺に追い込まれています。憲法25条の生存権保障の具体化であるはずの生活保護が、人の命を奪うものになっていることに、弁護士や学者・市民らは、原因の徹底糾明を求めるとりくみをすすめていました。その一環で7月末に提出した公開質問状に対し、市と厚生労働省は「回答する予定はない」などと不誠実きわまりない対応に終始。徹底的な事実究明をはかるため刑事告発に踏み切ったようです。告発人は364人と4団体。罪名は保護責任者遺棄致死、公務員職権濫用です。福祉事務所長を被告人としたことについて代表の弁護士は「経過から、福祉事務所全体で組織的に行われた犯罪といえる。単独のケースワーカーによってなされたものではない」としています。
命をうばった行政が居直り、「生きる支え」を必要としている人が声すらあげられずにいます。今回の刑事告発は、「こんな社会は許さない」との全国の叫びを集めたたたかいの新たなスタートです。
命をうばった行政が居直り、「生きる支え」を必要としている人が声すらあげられずにいます。今回の刑事告発は、「こんな社会は許さない」との全国の叫びを集めたたたかいの新たなスタートです。