息子に勧められ
ヴィパサナ瞑想に行った
それから毎日
2時間の瞑想を
するようにしている
今はコロナの影響で
センターは
休みになっている
瞑想を始めてから
あんなに大酒飲みだった私が
一滴も
酒を飲まなくなった
皆んながびっくりしている
本人もびっくりしている
夕方になると
必ず飲んでいた
はんぱじゃなく飲んでいた
また、飲み出すと
止まらなくなる
二日酔いの日々が
どんなに多かったか
酒での失敗は
数え切れないほど
自分でも嫌になっていた
そんな私が一滴も
飲まなくなったのだから
皆んな驚くのは当たり前
毎日近くの森を
朝散歩していた
森の中にはいろんな
動物がいる
いろんな植物が
花を咲かせたり
実を付けたりしている
一本の木が面白い形を
している
あ!
エイリアンだ
角度を変えて見る
やっぱりエイリアンだ
何も言わない
知らないフリをしてる
また違う木が
馬の顔のような
少しひょうきんで
目を見開いている
おはようと言うと
ウムと
向こうを向いたまま
黙っている
木の名札にみずきと書いてある
みずき君と名前を付けて
毎朝
みずき君おはようと
挨拶していた
私は革工芸の作家で
47年間革工芸の
仕事をしてきた
毎年大きな作品を
一点は創る
もっと創る場合もある
今回のタイトルは
森の精霊
ある美術協会に出品
すごい事に
協会大賞をいただいた
4部門の中から
最優秀者を選び
選ばれた4人の中から
一番優秀と認められた
人に送られる賞
最高の賞です
しかも賞金付き
会長さんは
運が良かったんだと
言ってくれた
式では挨拶と
作品についての
話をすることになっている
人前で話すことの
苦手な私が
皆んなの前で上手く
挨拶することができるのか
心配をよそに
どうにか話すことができた
それ以降
人前で話すことが
気にならなくなった
少しずつ何かが
変わってきている
悪い事が
起きなくなってきた
むしろいい事が
起きるようになってきた
全ての出来事は
全て必然だといわれる
降る雪さえ
落ちるところが決まって
落ちている
と言われている
47年間の革工芸をやって
極めたと思った
今、革工芸人生に
分かれを告げて
田舎生活を
始めようと決心
はいそうですかとは
行かない
まず今やっている
食べる為の
レザークラフト教室
生徒さんが20人近くいる
代わりに教えてくれる先生
そんなにいるもんじゃない
革のことをなんでも
知っていなくちゃならない
そんな時
近くで革専門店を
開いていた友達が
コロナの影響で
閉店することになった
37年のベテラン職人
話をするとOK
教室の引き継ぎが出来た
3ヶ月かけて馴染んでもらい
教室のやり方
理念などを引き継いで
もらえた
一部アート的造形は
無理にしても
上手くバトンタッチが出来た
またすごい事が
飛行機がコロナで
間引き運行
予約していた便のみOK
一週間に一便のみの便
コロナ禍こうして田舎に
引っ越すことができた
そしてまたすごい事が
3月に免許更新の為
都会に帰ることになっていた
そろそろ飛行機の切符を
予約しなくちゃと
思っていたら
連絡が
高齢者で優良ドライバーは
他県でも更新が出来ます
こんなハガキが来ている
と言うじゃありませんか
なんて幸運なんだろう
こうやって立て続けに
色んな事が起きて来ると
瞑想の効果なのかと
思わざるを得ない
あるヨギの自叙伝の
ヨガナンダ
フラワーオブライフの
作者の話
まず無理だろうと思われる事が
実際に可能になる
たまたま偶然だと
言ってしまえばそれまで
偶然は無く
全ては必然だと信じれば
そこに何かある
今や量子力学さえ
11次元がないと
宇宙が成り立たないと
言っている
科学が仏教に
仏陀に近づいて来た
田舎は静かで
時間がゆっくり過ぎていく
ほとんどお金も使わない
テレビも新聞もない
米もあるし
野菜もある
肉、魚は食べない
今のところ一日二食
そのうち一食に
今まで
あれが必要、これが必要
と言われてきたけど
本当にそうなのか
今は本当にいるのかどうか
試しながら生きて
行こうと思っている