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ドル円等のトレンド分析(2023年6月3日)

 毎週土曜日に行っている個人的なトレンド確認用の分析の6月3日分(5月1日~6月2日)。


分析結果と各ペア動きのまとめ

 トレンド分析のサマリ部分見方の説明は2020年2月3日の記事参照)。


 各通貨ペアの日足チャート

 出所:セントラル短資FX|為替チャート一覧


 ドル円は、5月1日のISM製造業景況指数が予想を上回って追加利上げ観測が強まり、5月2日に137.7円台を付けた。5月4日の0.25%利上げは予想通りだったが利上げ停止の可能性が示唆され、5月安値の133.4円台まで下げた。米地銀懸念もドル安圧力となった。

 5月5日の雇用統計で雇用者数が予想を上回る伸びでドル高に転じた。5月10日のCPI5月11日のPPIを受けて下押ししたが133.7円台どまりだった。

 5月12日の消費者調査速報値では長期インフレ期待が高水準で、金利上昇、ドル高となった。5月17日の小売売上高等の指標や複数のFRB高官のタカ派発言でドル高が進んだ。

 5月18日のフィラデルフィア連銀製造業指数が持ち直して138.7円台を付け、5月24日のFOMC議事要旨で一段高、さらに5月26日のPCE価格指数5月28日の米債務上限に関する大統領と下院議長の合意5月29日に140.9円台まで上げた

 5月30日の日本の3者会合で警戒感が強まり、6月1日に138.3円台まで下げたが、6月2日に債務上限法案が上院でも可決され、雇用統計で米雇用者数が予想を上回る結果となってドル高、139.9円台で終えた。

 結局、日銀の金融緩和姿勢は変わらず、米国の各種指数でドル円が変動しても絶対的な金利差は大きく、ドル高円安がずいぶん進んだ


 ユーロドルは、5月4日にECBが0.25%利上げし、追加利上げの可能性が高いと示唆されて5月高値の$1.109台の高値を付けた。その後は下げに転じ、ユーロ圏のインフレが年内に急低下するとの見方がレーンECB専務理事の5月9日の講演で示されて続落、5月25日にドイツのリセッション入が確認され、5月31日にドイツのインフレが大幅に減速して$1.063台の安値を付けた。

 5月は月初を高値に一本調子で続落し、5月20日の分析では売転換した。


 ユーロ円は、5月2日に151.6円台の5月高値を付けた後、5月11に5月安値の146.1円台に反落した。その後は戻り歩調となったものの5月29日の151.0円台止まりで反落した。


各国の動きとニュース

米国関連

5月1日 ISM製造業景況指数

5月4日 FOMCとパウエル議長の記者会見

5月5日 雇用統計

5月10日 CPI

5月11日 PPI

5月12日 ミシガン大の消費者調査速報値

5月17日 小売売上高

5月18日 フィラデルフィア連銀製造業指数

5月24日 FOMC議事要旨

6月2日 米債務上限法案を上院も可決

6月2日 雇用統計


ユーロ関連

5月4日 ECBとラガルド総裁の記者会見

5月25日 ドイツのGDP

5月31日 ドイツのCPI


日本関連と解説記事

5月30日 3者会合

5月10日と5月26日 東洋経済

5月23日 ロイター為替フォーラム


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