昨日(2月12日)、プラチナの海外価格が$1,200/ozに載せたのを記念して、積み立てていたプラチナを12gだけ売却した。
貴金属の積立はずいぶん前から行ってきた。金は1994年から、プラチナは2011年から、銀は2014年からだ。私が純金積立を始めた頃には生まれてなかった人も結構いるだろう。ずっと金だけだったが、金が上げてプラチナが下げてきたので積立金の一部をプラチナに回した。その後、さらに銀にも回すようにしたので、トータルの積立額を増やした訳ではない。現在のプラチナの積立額は月3,000円に過ぎない。
ただ、プラチナに関しては、スポット購入を何度も行って保有量を増やしてきた。金と比べてプラチナが安過ぎると思っていたからだ。
積み立てた金に関しては昨年急騰していたので何度か売却し、銀に関しても今年2月頭にレディット絡みで急騰したので初めて一部売却した。プラチナの売買に関しては、これまでは購入する一方だったが、今回初めての売却となった。
なお、遊び半分で少額・短期で純プラチナETFの売買は昨年から今年初めにかけて行ってきた。1月8日に残っていたETFを売却し、もう保有していない。その話を純プラチナETFの売買の記事に追記した際、今後のプラチナ価格の見通しについては下記のように書いた。
----- 再掲開始
昨日追記したチャートのドル建てのプラチナ価格の推移を見ると、2017年以降、頭を押さえていた$1,000ちょっとの所を昨秋ブレークしている(円建てでは円高で遅れた)。単純にチャートを見れば、次は2016年の高値の$1,200手前が目処となる。しかし、金に対してのプラチナの出遅れ修正、燃料電池車等の需要拡大、ドルを始めとする通貨の過剰供給の継続を考えれば、さらなる上値も十分あり得ると考えている。
----- 再掲終了
プラチナ価格の直近5年のチャートを以下に示す。
出所:三菱マテリアル プラチナ価格チャートライブラリ
年初の時点ではプラチナの$1,200/oz到達にはもう少し時間が掛かると思っていたが、2月11日の時点で$1,200/ozを超えてきた。その結果、2月12日の国内のプラチナの小売/買取価格は前営業日比でグラム当たり+199円となった。10年かけて積立とスポット購入で保有量を増やしてきており、まだまだ本格的に売るような価格でもないが、$1,200/oz到達記念に数字を合わせて12gだけ売却することにした。
私の保有するプラチナの平均買コストは3,585円になっている。買取価格は4,480円(税込み)なので、12gの売却で利益は1万円ちょっと、利益率25%弱だった。長年の積立からすれば、たいした利益でもない。
なお、私は積立開始以前から三菱マテリアルの株主で、株主として積立をしているので、一般の人より買取価格は6円だけ高くなっているようだ。
プラチナを初めてスポット購入したのは2011年9月のことで、その時の小売価格は4,100円/gだった。今回、この価格よりも買取価格が高かったこともあって、少しだけ記念売してみてもいいかなと思った。この時、海外価格は$1,551/oz、為替レートはなんと76.53円/$だった。急激な円高で、国内価格が割安になったと思って、10万円分スポット購入した。その後を見ると、為替は確かに最円高圏だったが、海外価格はその後も下げ続けたのだった。
参考までにプラチナ価格の長期チャートも以下に示しておく。
出所:三菱マテリアル プラチナ価格チャートライブラリ
プラチナに限らず、貴金属の積立は元々資産防衛的な意味の方が強いので、積極的に売却する気はない。しかし、せっかく譲渡所得の特別控除50万円の非課税枠もあるので、何かの際には少しずつは売却しようと考えている。