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ドル円等のトレンド分析(2022年5月28日)

 毎週土曜日に行っている個人的なトレンド確認用の分析の5月28日分。5月2日から5月27日の動きをまとめている。


分析結果と各ペア動きのまとめ

 まずは、毎週のトレンド分析のサマリ部分だけを以下に載せておく(見方の説明は2020年2月3日のブログ記事参照)。




 各通貨ペアの日足チャートは以下の通り。


 出所:セントラル短資FX|為替チャート一覧(https://www.central-tanshifx.com/market/chart/)


 ドル円は、5月9日に131.3円台まで上げて4月28日高値をわずかに更新したが、その後はゆるやかな調整を続けている。米金利の頭打ち、景気悪化懸念による金利低下を反映した動きだ。ただ、チャート的にはこれだけ急に大きく上げてきたので、それなりの値幅、時間での調整があって当然だと言える。

 ユーロドルは、スタグフレーション懸念等で5月12日には$1.035台まで下げたが、ドル安の動きを受けて反転して$1.07台に戻してきた。ウクライナ戦争、G7でのロシア産原油の禁輸合意等による欧州経済の先行き懸念はあるものの、インフレ加速を受けて7月に利上げ開始の可能性が高まっている。

 ユーロ円は、5月12日に132.6円台まで下げたが、その後は戻り歩調となって136.8円まで戻した。


各国の動きとニュース

 5月3日~4日のFOMCの定例会合の結果が注目されたが、0.5%利上げと資産縮小の6月開始が決定された。会合後の記者会見でパウエルFRB議長は、6月も0.5%の利上げを示唆した。今後0.75%ずつというのも懸念されていたので、株式市場は急騰した(翌日はインフレ懸念の高まりでそれ以上に反落したが)。



 5月6日の米雇用統計の発表は、予想との比較ではまちまちの結果で為替相場への影響はほとんどなかった。



 5月9日、G7でロシア産原油禁輸が合意された。ただ、米英は既に禁輸、ドイツは来年1月までの方向、日本は削減・停止時期は今後検討となっている。



 5月24日、ダボス会議で欧州中銀総裁が7月に利上げ示唆というニュースが流れた。ユーロもいよいよ利上げとなると、円だけが置いてけぼりだ。



 日銀が利上げすると保有している国債の評価額が下がり、日銀が債務超過に陥るので利上げできないのだという説がある。債務超過になると通貨の信認がなくなり、さらに円安になってしまうという話につながっていく。

 そのことに関する解説が以下にあるが、ポイントを要約すると、中銀財務の健全性は財政・金融政策の結果であり、債務超過の事実自体に決定的な意味があるわけではなく、債務超過が為替を含めた資産価格の原因になる筋合いもないとのことである。ただし、為替市場でテーマ視される可能性がないとは言えないとも書いてある。



 先のことは分からないし、多くの人の色んな見方が山のようにある中で、その瞬間瞬間に釣り合っているのが為替相場なので、結局は動いた結果でしか分からないと思っている。


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