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ドル円等のトレンド分析(2024年6月29日)

 毎週土曜日に為替トレンド確認のために個人的に行っているトレンド分析の6月29日分(6月3~28日)。


分析結果と各ペア動きのまとめ

 トレンド分析のサマリ部分(見方の説明は2020年2月3日の記事参照)。



 各通貨ペアの日足チャート

 出所:セントラル短資FX|為替チャート一覧


 ドル円は6月4日安値154.488円からほぼ一本調子で上げ、6月26日に4月29日の瞬間的高値160.296円を更新し、6月28日には161.280円に達した後160.904円で終えた。

 6月3日のISM製造業指数は予想を下回り、新規受注や生産が悪化してドル安に振れて156円割れ、さらに6月4日の米労働省雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が3年ぶりの低水準となったほか、日本の国債購入減額検討のリーク記事で6月安値154.488円を付けた。

 6月5日には自律反発していたが、6月7日の雇用統計は雇用者数が大幅な増加、賃金の伸びが加速したため、利下げ予想が後ずれして156円台後半へドル高が進み、その後もジリジリ上げた。

 6月12日の消費者物価指数はCPIコアが2カ月連続でインフレ抑制を示したほか、総合CPIがほぼ2年ぶりの低水準となった。6月12日のFOMCで金利は予想通り据え置き、24年利下げ予想は1回に減少した。その後の記者会見でパウエル議長が「良好なデータをさらに目にする必要がある」と発言したため、利下げ予想は後ずれした。この日は一時155.7円台まで下げたが、結局156.7円台まで戻した。

 6月13日の生産者物価指数は予想外の低下だったが影響は小さく、この日以降、8連続陽線で6月21日に159円台にのせた。その間、6月18日の小売売上高は予想を下回り、前月分も下方修正されたが影響はほぼなかった。ドル円は160円を前にして少し足踏みしていたが、6月26日に160円に達すると4月29日高値160.296円を一気に更新し、6月28日には6月高値161.280円を付けた。

 6月28日のPCEコア価格指数で5月は伸びが減速してドルが一時下げたが、その後のシカゴ購買部協会景気指数やミシガン大学消費者態度指数確報値が予想を上回ったため買い戻され、160.904円で終えた。


 ユーロドルは6月4日に6月高値$1.09161を付けたが、その後は下げ基調となった。6月6日のECBの利下げは0.25%と予想通りで、追加利下げ見通しは示されなかったため、少しユーロ高に振れた。

 しかし、6月7日の米CPIを受けて急落、さらに6月9日の欧州議会選挙で仏独の極右政党が躍進して政情不安が懸念され、週明けの6月10日は窓を空けて下げ、6月14日に6月安値$1.0663を付けた。6月15日のトレンド分析では売転換となり、6月18日に$1.076台まで戻した後は上値切り下げとなっている。

 6月21日のユーロ圏PMIは予想外に失速したが、下値も堅く先の安値は下回らず、6月は$1.071台で終えた。


 ユーロ円は6月14日に6月安値167.515円を付けた後、6月26日には4月29日の瞬間的高値171.68円を更新し、6月28日に6月高値172.446円を付けた。6月後半からはドル円の影響の方が大きくなっている。

 6月14日の金融政策決定会合で政策金利は現状維持、国債購入減額計画は先送りとなったため、クロス円でも円安が進んでいる

 
各国の動きとニュース

米国関連


6月3日 ISM製造業指数

6月4日 米労働省雇用動態調査(JOLTS)

6月7日 雇用統計

6月12日 消費者物価指数

6月12日 FOMCと議長記者会見

6月13日 生産者物価指数

6月18日 小売売上高

6月28日 PCEコア価格指数


EU関連

6月6日 ECB

6月9日 欧州議会選挙

6月21日 ユーロ圏PMI


日本関連

6月4日 日銀関連のリーク記事

6月14日 金融政策決定会合と植田総裁記者会見


ポストのメモ

 欧州議会選挙等で「極右」という表現が安易に使われ、ユーロドルの説明の所でもその表現のまま使っているが、私は安易に極右だとは思っていない。以下のようなポストもしている。




 なお、私の住んでいる地区は外国人も多いが、今の所、特に問題は耳にしていない。


 ドル円が4月の高値更新にチャレンジすることは想定の範囲内だった。4月の為替介入時作った買ポジションは160円到達でようやく一部決済した。また、スワップ稼ぎ用に保持してきたオーストラリアドル円の買ポジションも大きく円安が進んできたので一部決済し始めた。これらによる利益はスワップ狙い口座でのトルコリラ円買の後始末の原資になるだけで虚しいのだが。



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