7月9日にツイートした後、記事にするのが遅くなったが、記録として残しておくために書いておく。
前回は2月21日に売却した。その時は、正月明けの売却から上げ続けて5%以上高くなったので売却した。積み立てた金をどんどん売却するのは本意ではないが、短期的に買われ過ぎだと思った。その後、コロナショックで現金化の動きが強まり、3月央にかけて金も一旦売られたが、最近また上げ足を速めている。
出所:三菱マテリアル 金価格チャートライブラリ
7月9日には海外金相場が1,800$/ozを超え、国内買取価格も6,800円/g載せになったので、また30gを売却した。金はこの先も強そうだし、推奨する人も増えているが、年齢も考えて素直に利食いした。 買コストの3.5倍強で売れてだいぶ利益が出たが、今年の売却益はまだ譲渡所得の特別控除50万円の範囲内なので非課税だ。その点も考慮して売却した。次は1,900$/ozを超えたら売却を考えたいが、年内だともう非課税枠の余裕がなさそうだ。
各国の量的緩和がすごいのでドルを始めとして通貨への不信感が強まっていて、金価格には追い風だ。チャート的にも上昇トレンドは続いている。しかし、いくら上昇しそうでも個人的には今からまとまった買いを行う気はしない。長年積み立てを続けてきた人間からすると、高すぎると感じてしまう。もちろん、積み立てだけは続けるが。
以前にも書いたが、金投資をするなら『豊島逸夫の手帖』というコラム記事をご覧になることをお勧めしたい。6月15日のコラムでは、「7~8年後に3000ドル」というご宣託があった。
また、4月7日のコラムでは、「金を総資産の10%から30%に引き上げよ」というご宣託もあった。
豊島逸夫さんは経験豊富で見識がおありなので、ご宣託は有益だと思っているが、各人の資産状況等はいろいろ違うので、あくまで参考だと考えてほしい。
【当日夜の追記】
この記事を見に来た方は、基本的に金に投資しているか投資しようと考えている方だと思うが、今は株式市場もあり、昔のように経済制度そのものが信用に足るものではない訳でもないので、あえて金に投資する必要はないという考え方もある。投資信託のセミナー等でおなじみのカン・チュンドさんは、下記の考え方だ。
金(ゴールド)は再び輝きを取り戻すのか? 2020年7月10日
【2020.7.27追記】
日本の連休中にも金は続伸、少し円高に振れても円建て価格も急伸し、本日は前日比200円以上の上げとなった。本日の価格は、海外金相場が1,900$/oz超、国内買取価格が7,100円/g超だ。少し迷ったが、積み立てた金をまた15gだけ売却した。これで、特別控除50万円の枠をほぼ使い切った。なので、今年はもう売却停止とする予定だ。
それにしても、よく上げる。勢いだけ見れば、2,000$/ozにもすぐ到達しそうだ。チャート的には、2011年ぐらいからの長期チャートの形状で「カップウィズハンドル」を想定すれば、ここら辺りでしばらく調整して、その後で再暴騰していくというパターンになる。上で紹介した豊島逸夫さんの6月15日のコラムの中では、年内は1,800$/ozくらいには上がるだろうが、年末は1,600$/ozとの記載もあり、やはり多少の調整は入るだろうという見立てだ。
今後の金価格はどう動くかわからないが、年内はもみ合って、その後で上げてくれるならば、私にとっては好都合だ。そんなにうまくいかないと思うけど。
本日午前、一時1923.20$/ozで史上最高値更新の記録として、ブルームバーグの記事を貼っておこう。
この記事の中には、2012年からの長期チャートもあって、カップの形もイメージできると思う。この後、2012年頃の持ち合い圏でしばら調整してハンドル(取っ手)を形成し、再度高値更新して上昇していくと、カップウィズハンドルの完成ということになる。
ただし、チャート形状の分析は日足チャートを対象に検討されてきたものがほとんどなので、何年にもわたるチャート形状に適用するのが適切とは限らない。チャート形状は投資家心理の動きを反映したものと考えるので、年単位ともなるとそこまで長期の投資家心理の分析って意味があるのか、となってしまう。
補足が長くなった。以上。