ドルが急騰したので、ドル定期預金が満期になってドル普通預金にしてあった約$3,600を9月に入って139円から2円刻みで円に戻した。6月の記事『ついにドルの外貨預金も一部円転してしまった 』の続きになるが、書き残しておきたいこともあるので別記事にした。
9月以降の円転状況
最近の円転は以下の取引履歴の通りで、9月1日に139円(+5銭はClub Sのステージに応じた優遇)で約$1,203、9月6日に141円で$1,204、9月7日に143円で約$1,197を円に戻した。
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上記の取引履歴で分かる通り、ドル定期預金が満期となったのを自動継続せず、ドル普通預金に戻してあった分だ。元々はユーロ普通預金をドルに替えた分で、さらに元をたどればユーロMMFが運用困難となって償還となった分の一部だ。
最初にユーロに替えた時のレートは手元にある管理表では平均135.1円なので、通しで見ればあまり利益は出ておらず、高値圏でのユーロへの投資分をようやく回収した感じだ。外貨預金のユーロの売却も完了しており、今回の売却で元々ユーロに投資した分はきれいになくなった。ユーロのユーロフォリアは幻想だったかな。
なお、円からドルに替えた分のドル定期預金はまだ1万ドル以上残っている。平均レートは109円を切っているので、含み益もだいぶある。しかし、満期は当分来ないし、そもそも全部円に戻していくと円安への保険が減るので、満期が来た時点でどうするかを改めて考えたい。
最近のドル急騰
ドル円の日足チャートは以下のようになっている。先週のトレンド分析の記事で書いたように8月26日からのジャンクソンホール会合での各国中央銀行のスタンス確認以降、ドルが急騰している。
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出所:セントラル短資 USD/JPY - 為替チャート (ctfx.jp) (矢印は追記)
今回の円転で2円刻みにしたのは、8月末からのドル高円安に勢いを感じ、2円刻みでも大丈夫かなと思ったからだった。結果的には、想像以上の勢いで9月7日には144.99円まで上げた。
その後は、最近の上昇が早過ぎたことへの警戒と、日銀総裁の急激な為替変動に対する牽制発言(首相と日銀総裁、為替巡り協議 一時142円台半ばに上昇)で少し調整した。しかし、あくまでスピード調整で、牽制発言は利食いのきっかけになっただけだろうと考えている。口先だけではなく、実際に政府・日銀で何かのアクションを起こさない限り、145円を抜けていく可能性が高いだろう。
気になるニュース等
このようなドルの急騰(円安)を受けてドルの外貨預金を新たに始める人も増えているようだ。日経の記事になっていた。ただ、これまで外貨投資をやってなかったような人が外貨預金に押し寄せるような状況は、一般的には天井圏を示唆すると考えられる。株式相場の天井圏で新規投資者が増えるのと同じだ。その記事を見て私は以下のツイートをした。
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元の記事は以下。
現状、ドル以外は投資し難い状況ではあるが、米国の対外純債務は巨額(GDP比73%相当)になっているし、他先進国との相対的な成長率も減速する見込みもある。さらに新興国が徐々にドル離れしており、脱ドル世界はやって来るという見方もある。
一方、スイスが9月に利上げするとマイナス金利は日本だけになるし、商品市況の上昇で日本の貿易赤字が続いて需給面で円売りドル買いが定着するため、円売りはこれからが本番だという見方もある。
為替相場に関しては中長期でも常に様々な見方があり、その中の主流の見方に沿いつつ短期的には細かなニュースで変動するため、どの程度どう動くかは予測不可だ。私は色々調べ考えたりもするが、為替でも大きく下げたら買い、大きく上げたら売るという単純な売買を基本にしている。しかし、為替相場では、トレンドフォローを基本とし、ストップを置きながらトレンドについて行くのが正しいやり方だとは思っている。なんか性に合わないので、できないのだけれど。