純金積立を30年近く続けているが、買取価格(正式には市場売却受託サービス価格)が9,000円/gを超えてきたので3月20日に20g売却した。
昨年3月には8,000円/gを超えたので20g売却したが、ほぼ1年経って次の目標値に到達した。私は三菱マテリアルの株主なので優遇価格となり、買取価格は9,200 円/g(税込)で一般のWeb価格よりも6円高かった。
度重なる売却で積立残高が減っていく中、高値圏でも積立を続けているので平均取得価格は3,400円/g弱まで上がった。それでも20gの売却だけで譲渡益は約11.6万円になった。貴金属の売却は今年に入って初めてで、譲渡所得の特別控除額50万円に収まるので譲渡益は非課税となる。
金小売価格の5年間のチャートを載せておくと次の通り。
出所:三菱マテリアル(https://gold.mmc.co.jp/#gold_5year)
昨年3月頃から見ると、海外価格は一旦調整に入ったのが出直ってきて2,000$/ozまで上げてきたのに対し、国内価格は円安の影響でほぼ調整なしのじり高で9,000円/gに上げてきた。
3月20日の午前に国内価格が決定された時点で、海外金相場は1,976.46$/oz、為替相場は132.68円/$となっていた。
金価格が直近で上げ足を速めた理由は、米国でのシリコンバレーバンク(SVB)等の破綻やクレディ・スイスの実質破綻によって先週から金融不安が高まったことと、SVBの預金の全額補償で量的緩和が実質的に再開されてドルへの信頼が低下したことが背景にある。ニュースを一つ貼っておく。
私の次の売却目標価格は10,000円/g超えだが、時間をかけてゆっくり到達してくれればいいと思っている。早く到達するということはインフレや金融不安等が続くということであり、株式等の他の資産が悪影響を受けそうなので。