地金型コイン
貴金属の積立(金(ゴールド)等への投資)や貴金属ETF(貴金属ETF)の話は既に書いたが、貴金属は地金型コインでも購入できる。サイズは、1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンスとかあるが、投資の場合は売買価格差の比較的小さい1オンスが基本になる。コインは、コインにするために含有する貴金属よりも割高(プレミアム)になっているが、きれいなままだとプレミアム付きで売却できる。
現物の地金バーで売買する場合、大手貴金属商では通常、500g未満だとバーチャージ(販売手数料)がかかる。小さなバーだとバーチャージが割高になるし、500gバーの金だと今なら300万円以上必要になる。1オンス金貨だと20万円ちょっとなので、売買単位も小さくて済む。
コインのデザインはきれいなものが多いし、毎年変わる種類もあるので、コレクション的な楽しみもある。
金貨
金貨にはメイプルリーフ(カナダ)、ウィーン(オーストリア)、イーグル(アメリカ)、カンガルー(オーストラリア)、ブリタニア金貨(英国)、パンダ(中国)などがある。昔、比較的安かった頃に、半分趣味で一通り購入して持っている。カンガルーとパンダは図柄が毎年変わった。ブリタニアも毎年だったかは忘れたが、デザインが変わった。オーストラリアは、昔は金塊のデザインのナゲット金貨もあった。ブリタニアは22金タイプで少し赤っぽかった。
三菱マテリアルのサイトの金貨のページから一部を切り抜くと以下。
英領マン島の発行するキャット金貨というのもあって、地金型で毎年デザインが変わったが、2012年で発行終了となった。この金貨は色んな猫種の図柄が人気でネックレス等にもよく利用されていた。キャットやパンダは地金型でも少し割高で、入手もしづらくコイン商で買っていた。イーグルやブリタニカも同様にコイン商で買っていた。
キャット金貨の1988年~2007年の図柄が見つかったので貼っておく。
22金タイプのクルーガーランド金貨(南アフリカ)というのもあって、昔はメイプルリーフと並ぶメジャー金貨であったが、アパルトヘイトへの抗議で販売されなくなった。まだ金貨を買い始める前で、残念ながら持っていない。
プラチナ貨や銀貨
種類は減るが地金型のプラチナ貨や銀貨もある。プラチナ貨は、メープルリーフ、ウィーン、イーグル、コアラ(オーストラリア)ぐらいだと思う。少しだけ持っていて、プラチナが最高値の頃、1オンス貨で25万円ほどになったが、売ろうかと思っている内に下げてしまった。
結局、これまで金貨やプラチナ貨の売却経験はない。保護預かりの貴金属に比べて売買価格差が大きいし、頻繁に売買するようなものではない。そのまま遺品にすることになっても、売却はしやすいだろう。変な買取業者でカモられないように注意は必要だけど。
天皇陛下御在位六十年記念金貨
1986年に10万円の貨幣として発行された。私も朝から銀行に行列して1枚手に入れていた。純金分は20gで当時の価値は4万円(今だと12万円)ぐらいだった。しばらく持っていたのだが、持っている資産的価値はあまりないと思い直して、プラチナ貨を買うのに使うことにした。
記念貨としてそのまま転売されると癪なのでブリスターパックから出し、いつものコイン商で10万円として使おうとしたが拒否された。結局、金貨は銀行に持ち込んで換金した。その後しばらくたった1990年1月、この最大手コイン商が大量の偽物を掴まされた事件が発覚した。そのニュースをきいた時、正式貨幣の本物を拒否して偽物を買う大馬鹿だと思った。