コミック/アニメで有名な『進撃の巨人』はご存じの方も多いだろう。アニメの方はファイナルシーズンがいよいよ佳境に入っている。アニメはまとめて観る場合が多いが、これは待てないので毎週アマゾンプライムで観ている。
進撃の巨人では、人々は閉ざされた巨大な壁の中で生活している。外の世界では人を食らう巨人がうろついているからだ。調査隊がたまに馬で壁外調査に出かけるが、巨人に襲われたりして結構悲惨な目に合って帰ってくる。
コロナ禍での私の生活は、見えない巨大な壁にとり囲まれ、そこから一歩も出ないような生活になっている。
最後に公共交通機関に乗ったのは一昨年の2月半ばで、マネックス証券の20周年記念特別ディナーイベントのために都内に行った時だった。その頃には、既にコロナが流行り始めていた。その後は、外出自粛になったりしたほか、たまの株主総会とか個人投資家向け会社説明会にも出かけなくなり、オンラインで済むようになったからだ。
この2年間、徒歩か自転車で行ける範囲での生活だ。片手で足りる回数ぐらい近場のイクスピアリ等に自家用車で壁外調査に行ったが、実際は自転車でも十分行ける距離だ。たまに自動車を走らせた方がいいので使っているだけだ。また、イクスピアリなのは動物病院の支払いで妻が使うイクスピアリカードの利用額が多く、それでもらえるバウチャーを使うために過ぎない。
コロナ禍によって見えない壁がしっかりと築かれたが、元々引きこもり体質なので、特段の不自由とかストレスは感じない。少し離れた距離に住む子どもも、ビデオ通話の他、孫と一緒に車で来てくれることもある。遠くの特養に入所している母とも、施設に頼めばビデオ通話での面会を設定してくれる。
世の中でもリモートワークが日常的になったりして、ある面では社会は少し進歩した。
なお、この2年間で一番遠出したのは、昨年の春、市川市の鑑賞植物園に自転車で出かけた時だった。江戸川区の小松川千本桜を観に行った時も少し距離はあったが、鑑賞植物園の方が遠い。鑑賞植物園は自然豊かな大町公園の中にあり、以下の写真のようにアオサギも間近で見られた。小魚でも狙っているのか、写真を撮るのに近付いたこちらは気にしていなかった。
大町公園に行ったのは2021年4月20日(平日)で、公園の中の人影もほとんどなかった。
今回、リアル進撃の巨人と言う言葉を使ったのは、以前、以下の記事を読んだ覚えがあったからた。子育て世代が新興の郊外団地に集まり、やがて子供が独立して団地を離れていくと街全体が老いていき、閉ざされた世界のようになっていく。社会問題の一つだ。
一方、本当に巨大な壁に守られている町もある。福井県大野市下黒谷にある「黒谷の防雪壁」で、以下の記事では動画でも紹介されていて、興味深い光景だ。
【2022.6.29追記】
私のリアル進撃の巨人生活は先日、2年4か月ぶりに終わりを告げた。生まれて一か月も経たない孫の顔を見るために電車に乗って都内経由で出掛けたのだ。私もそうだが、電車の中や人込みでは全員まだマスクをしていた。それでも世の中はリオープンだ。先日出た四季報プロ500でも有望テーマの一つになっていた。
一応、記録として書き残しておいた。